概要
CV:浅田葉子
淀橋小学校5年生。1990年度生まれ(『テイマーズ』の時代設定は2001年。つまり『02』の井ノ上京と同い年である)。
実家は小料理屋を経営している。実の母親を幼い頃に亡くしており、部屋にはその母親の写真が飾ってある。
現在は、父・肇、継母・静江、異母弟・昌彦との4人家族。継母の実家は長野県松本市にある。
タカトが好意を寄せているクラスメートの女の子。松田ベーカリーの常連である為、タカトの父親とは知り合い。
独特な感性の持ち主で、ギルモンに初めて出会った際にも、驚愕するどころかその存在をすんなり受け入れていたり、ツチダルモンの泥団子も平気で食べている。実家が小料理屋な為か、酔っ払いの扱いには手慣れており、オロチモンのお酌相手を買って出た。
繊細で思い込みが激しく、他者とのコミュニケーションの際には相手のペースを大きく狂わせるといった面もある。
犬のハンドパペットを常に所持しており、キッカケがあれば腹話術をして場を和ませている。昌彦もこのハンドパペットをかなり気におっており、樹莉に懐いている。
彼女自身もまたタカトのことを好いており、タカトやギルモンとの触れ合いからデジモンに強い興味を示すようになる。
こっそりデジモンのカードを大量に集めていたり、クルモンが自分のパートナーではないかと期待したりと、テイマーへの憧れを募らせていく(インダラモンとの死闘の際にもただ見ていることしか出来ない自分の無力さを嘆いていた)。
そんな中、突如リアライズしたレオモンに遭遇。彼こそ自分の元に現れてくれたパートナーであると惚れ込み、執拗に追い回すが、レオモンには一蹴されてしまう。しかしその後、レオモンがスーツェーモンの攻撃により重傷を負った際、彼を心から救いたいという想いが通じて、目の前に黄色のデジヴァイスが現れる。その力でレオモンの傷を癒し、以降は正式なパートナー同士となった。レオモンもやはり彼女の個性的な振る舞いに振り回されることになるが、徐々に互いを信頼し合うようになっていく。
なお、カードスラッシュの動作はタカトとほぼ同じ。デジモンカードについての知識はルキから教わっており、ルキとはそれが縁で親しくなっている。戦略眼もそれなりに付いたようで、オロチモンとの戦いでは相手のパワーがそのまま威力になるプワゾンを持ったレディーデビモンをカードスラッシュしていた(ちなみにカードスラッシュのポーズはタカトと同じである)。
前述の通り幼くして母親を亡くした事で、普段は明るく振舞っているがそれだけに心中では様々な思い(父が「母の死は運命だった」と言ったことや自分が母の死に泣かなくなったことや優しい継母を好きになれないでいること)とトラウマが常に鈍く蠢いており両親とは不仲とまではいかないが溝が出来ていた。
それを決して表に出すことはなかったが、レオモンがベルゼブモンに殺害された際、大切な人を二度も喪った悲しみから心を深く閉ざしてしまうことになる。そこをデ・リーパーにつけこまれるようにして囚われ、人間のデータ解析に利用され、その力の源とされてしまう(皮肉にもキャラソンのタイトルは「終わらない物語」となっている)。
最終的には、レオモンの死を乗り越え、ベルゼブモンことインプモンや両親とも和解した。
『よかった……もう誰も、誰ひとりだって、いなくなってほしくなかった』
余談
テレビアニメシリーズでは初めてパートナーを失った女性テイマーとなる。
パートナーを失ったテイマーは既に高石タケルや一乗寺賢、ウォレス、後年には大門大や天野ユウなどの例があるが、彼らはパートナーが死後や暗黒進化の果てに転生しているが、テイマーズではデジモンは倒されるとロードされるという厳しい世界観の為、パートナーとは2度と会えないという点で大きく異なる。また、『テイマーズ』の作品世界に限っていえば、パートナーを失った女性テイマーはこれが初めてではなく、劇場版第1作に登場した上原美波が最初である(尤も彼女にはデジヴァイスがないのでテイマーと呼んでいいかは視聴者の判断に委ねられるが)。
本作のテイマーは(健太を除き)マトリックスエボリューションという融合進化でパートナーを究極体にするが、もし、彼女がマトリックスエボリューションを会得していたらレオモンがどのような進化を遂げるかは不明。ヴァジラモンがテイマーたちの進化系を人に近付いていると評している為、人型に進化するのではないかと思われるが詳細は不明(2001年時点では人型のレオモンの究極体がいなかったので、現在だったらヘヴィーレオモンやバンチョーレオモンになっているのだろう。多分)。