府中駅
ふちゅうえきまたはこうえき
東京都の府中駅(ふちゅうえき)
1916年開業で、大國魂神社の最寄り駅でもある。
北口は現在の甲州街道、南口側は「旧甲州街道」と接している。
京王ライナーも含む全ての定期列車が停車し(※)、日中は当駅で特急の乗換停車を行う。
下りの京王八王子駅方面の京王ライナーは、当駅から先は指定券が不要となる。
JR東日本の南武線と武蔵野線の府中本町駅からは徒歩で乗り換えできるが、距離が700mほどある。
(※高尾山ハイキング号などの季節臨時列車は通過となる)
地上時代は踏切に挟まれて駅構内の有効長が限られていたことから、京王電鉄は長編成化した列車の取り扱いに苦心していた。
踏切上にはみ出した停車中の一部車両の扉を締め切り扱いにしたり、下りホームの待避線だったスペースをホーム部分に当てるなど、高架化が完成するまでこのような対策がとられていた。
現在の駅舎は1998年に「関東の駅百選」に選定されている。
駅構造
島式2面4線の高架駅。
2021年現在当駅周辺のみ高架化されており、隣の分倍河原駅や東府中駅は地上駅のままである。
利用状況
2019年(令和元年)度の1日平均乗降人員は88,769人である。
京王の駅では新宿駅、渋谷駅、吉祥寺駅、調布駅、下北沢駅、橋本駅、分倍河原駅、多摩センター駅に次いで9位。
利用状況比較表
年度 | 乗降人員 |
---|---|
2008年(平成20年)度 | 89,660人 |
2009年(平成21年)度 | 87,639人 |
2010年(平成22年)度 | 85,993人 |
2011年(平成23年)度 | 85,343人 |
2012年(平成24年)度 | 86,577人 |
2013年(平成25年)度 | 86,933人 |
2014年(平成26年)度 | 85,279人 |
2015年(平成27年)度 | 86,949人 |
2016年(平成28年)度 | 88,100人 |
2017年(平成29年)度 | 90,224人 |
2018年(平成30年)度 | 90,316人 |
2019年(令和元年)度 | 88,769人 |
広島県の府中駅(ふちゅうえき)
1914年に「府中町駅」として開業し、1956年に現在の名称に変更。
福塩線の電化区間と非電化区間と、JR西日本の岡山支社と広島支社の境界であり、全ての列車は当駅で折り返す。
かつて構内に電車区があった名残で現在も車庫や留置線が残っており、夜間の車両滞泊などで使用されている。
非電化区間(塩町・芸備線三次方面)に行く列車が朝夕しかない事もあり、越境利用者は少ない。
徳島県の府中駅との混同を避ける為、切符には駅名が「(塩)府中」と印字される。
切り欠き式の1番乗り場(1福山駅方面への折り返し)、単式の2番乗り場と島式の3・4番乗り場を合わせた2面4線の駅である。
現在の駅舎は1935年の現在地への移転後に建てられたとされており、改修されながら使用されている。
徳島県の府中駅(こうえき)
徳島県徳島市最西端にあるJR四国徳島線の駅で、1899年開業。
当駅が所在する徳島市国府町府中は「府中」と書いて「こう」と読む。
これは江戸時代に阿波藩主が「(同じ読みである)不忠を連想させる」と指摘し、これを受けてこの辺りにかつて存在した阿波国府と「孝」とをかけた読み方に変えられたとされている。
ちなみに「国府」と書いて「こう」と読む地名は他にも国内各地に存在し、一例として愛知県豊川市に所在する国府駅などがある。
開業当時からのものとされる小ぶりな木造駅舎が幾度の改修を受けながらも長らく使用されていたが、2021年に解体されて現在の簡易駅舎となった。
(外部リンク)
駅構造
相対式ホーム2面2線の地上駅で、2010年以降は再無人化されている。
普通列車のみの停車駅である。