ジョン・O・ガーディアン
じょーかーぼーるたまおまるすけおりはるこんぜっとがーでぃあん
プロフィール
概要
ドラルクの使い魔。元は南米に生息していたアルマジロで、作者曰く「ミツオビアルマジロ」という種らしい。(外部リンク)
主人であるドラルクの血を呑んで不老長寿を得た。性別は雄。年齢は約180歳。
まだ赤ちゃんだった頃に大怪我を追って群れからはぐれ、南米に移住(御真祖の気まぐれ)していた竜の血一族の御真祖様に拾われてドラルクのペットになった。竜の血一族がルーマニアに帰ってからは「逆・母をたずねて三千里」とでも言うべきヒッチハイクを行い、艱難辛苦の末に彼らの故郷であるトランシルヴァニアに辿り着いた。その勇気に胸打たれたドラルクは自らの指先をナイフで切ってショック死しつつ血を与え、契約を交わしたジョンは終生の従者となった。その後もたびたびドラルクと共に故郷に戻っているらしく、はぐれた両親と再会したり(なぜか群れに居ついたチュパカブラ達を含めた)仲間と会ったりしている。
TVアニメ版のEDでは、ドラルクの実家の城が描かれた絵を頼りに渡欧し東へ旅をするジョンの姿が描かれている。
フルネームは竜の血一族の面々がテキトーに付けた名前候補を寿限無式に繋げた「ジョーカーボールタマオマルスケオリハルコンZガーディアン」という頭痛がしそうなほど長いもので、基本的に「ジョン」としか呼ばれない。「ジョン・O・ガーディアン」の略称は第57死のキャラクター紹介(単行本では5巻巻末に収録)にて明かされたものであり、別にジョン王とは関係ない。
ドラルクより戦闘力は高く、丸まって体当たりすれば下等吸血鬼くらいなら撃退可能(木に向かって投擲すればリンゴを落とせるぐらいには頑丈)。
ニンニクを塗られたり、食べても平気、日光を浴びても特に問題はない。ただし、主人と違って催眠術に弱く、Y談おじさんのY談波を受けてピー音(アニメ版ではよくある電子音のSEではなく肉声)しか喋れなくなったり、吸血猫ボサツに噛みつかれて操られたり、催眠術でロナルドと人格が入れ替わったりした。
口は省略されてるだけでちゃんと存在し、原作ではモノマネを披露する時などで口を開け、アニメでも第9話では口を開けているシーンがある。
人…もといマジロ物像
基本的に「ヌー」としか話さないが知能は高く(ドラルクの血を呑む前からカラスや犬くらいの知能行動は見せていた)、体型があまりに胴丸短足なため人間の真似をしては大体失敗しており、連載初期は切腹しようとして周囲が必死で止めるというのがお約束になっていた。
ドラルクはジョンが何を言っているのかを完全に理解しており、ロナルドは最初はジョンの言葉がわからなかったが、一緒に暮らす内に(コミック10巻辺りから)ジョンの言葉を理解するようになった。
主人であるドラルクからは第1死で城の砲弾にされるという登場1コマ目から酷い扱いを受け、その後も盾(通称「ジョンガード」)にされたりバスケットボールにされたりしているものの、それでも見捨てず深く敬愛しており(ただし砲弾の件は流石に思う事があったようで、ロナルドに指摘されてドラルクと気まずい雰囲気になった)、ドラルクが(主にクソしょうもない理由で)死ぬたびに号泣するのがお約束。毎日の如くドラルクに乱暴狼藉を働くロナルドに対しては滂沱の涙を流しつつ抗議したり、ロナルド及び彼を含めた多勢相手に通せんぼをして一人ドラルクを庇おうとする(ただし、後述の通りジョン自らドラルクを攻撃した事がある)。また、第41死ではドラルクを痛めつける吸血鬼マナー違反に滂沱の涙を流しつつ抗議して蹴りを入れられるが、それに激昂したサテツがヤンキー時代の凶暴な人格を露わにしてマナー違反を黙らせたことから、彼がサテツを「兄ィ」と呼び慕うきっかけを作った。
毎回ドラルクを殺すロナルドのことはなんだかんだで慕っている一方、初対面早々にドラルクのことを貶した東京の退治人・籠目原ミカヅキのことは目の敵にしており、彼に会う度に威嚇行為を繰り返している。『ロナ戦』のファンとなった彼がロナルドに弟子入りを志願した際も事務所を追い出されることを危惧して弟子入りを阻止しようとするドラルクに賛同した(しかし結局はロナ戦の内容が殆ど盛っていると暴露したロナルドの自滅でミカヅキが再度帰郷したため、ドラルクとジョンにとっては結果オーライとなった)。また、バリカンで自分の胸毛を刈り取った吸血鬼野球拳大好きのことも嫌っている節があり、野球拳大好きに対して露骨に威嚇したり、悪口らしき張り紙を貼っている場面が見られる。
甘い物が大好きで、ドラルクの引きこもり生活に付き合う内にゲームの腕前もプロ並みになった。最近ちょっと太りつつある、というか太ったのが悩みらしい。
ドラルクの料理の味見役であり、ドラルクも自身の料理の腕はジョンの味見のおかげだと発言している(実際、吸血鬼ラーメンヘッドもジョンのアドバイスによって新メニューが完成し、大盛況した)。しかし、その癖がついてしまいドラルクの目を盗んでつまみ食いしており、太った一因になっている。
一応吸血鬼の使い魔なのだが、血を美味しく感じないので吸血する事はない。
他のアルマジロも鳴き声は共通しているが、ゾウのコスプレをした際には「パヌーン」と鳴いたり、赤ちゃん時代は「にゅー」となっている。この他にも「ぬーっしょい!」や「にゅっしゃにゅっしゃ」などの派生がある。
秘蔵のエッチビデオを隠し持っていたりする。
話が進むにつれ赤ちゃん返り気味で、ドラルクのクラバットをしゃぶる癖が目立っている。吸血鬼アンチエイジングの能力でロナルドとヒナイチが幼児化した際はドラルクに構ってもらえず駄々をこね、赤ちゃん化したヒナイチと一緒にクラバットをしゃぶっていた。ノースディンなどの自分の知らないドラルクの過去を知っている人物には、ジェラシーを感じている。
VRCで健康診断を受ける事があるが、注射が嫌いのようで丸まって拒否した(しかし、ドラルクにお菓子を与えられた隙に採血されたり、診断結果でダイエットするよう指示されると一時期人間不信になった)。
約180歳なのでドラルクと二人きりの時にはおっさんくさい行動を取る(『アルマジロのジョン』参照)。
ヨモツザカが開発した「性格が反転する鱗粉」を浴びた際は、急に筋トレするようになった。ドラルクはダイエットが好きになったと思っていたが、実はマッチョになろうとしていた(真意を知ったドラルクは「嫌だー!」と絶叫した)。しかし元に戻った後は数日間筋肉痛で苦しんでしまった。その後の第268死では、吸血鬼世界マッチョ化計画の特製プロテインでマッチョ化していた。
簿記の資格を持っている(マジロなのに…?)。これでロナルドの仕事を手伝った事があり、彼から給料を貰っている。
この他にもサッカーが得意である他(ボールと間違えてシュートされるシーンも…)、電話を掛ける事や切符を買って電車に乗り降りする事もでき、門限を過ぎそうになればきちんと連絡を入れる利口な子である。
周囲からの扱い
その愛くるしい外見故に大人気であり、ロナルドはもとより他の吸血鬼退治人からもすっかりマスコット扱いされ、ひいてはカルト宗教化したジョンくんファンクラブ(信者は全員男性)まで結成されている。
見た目がアレな吸血鬼に取り憑かれた時は、その吸血鬼の『取り憑いた相手をモテモテにする能力』にジョンが本来持っている愛らしさがブーストし、周囲の人間を「ヌーヌン」と跪かせる程のカリスマ性を発揮した(この時、何故かドラルクが砂になっていたが、アニメにてジョンの神々しさに尊死した事が判明した)。事件が終息しても尚、ファンクラブは女性信者を獲得するほど強大になり、『ジョン教』としてシンヨコの信仰を得るようになった。
一度「誘拐された」とロナドラコンビが勘違いした時には官民合同で来賓した首脳が攫われたかの如き大捜索が行われたほど。
ドラルクが配信で炎上しても、ジョンを出すだけで一気に鎮火した。ドラルクの配信を見ている人のほとんどはジョン目当てであり、度々『ヌーを出せ』といった批判コメントも見受けられる。
作中では他にも『ヌーくん』や『マジロくん』などと呼ばれている。
なお公式Twitterで挙げられていた絵を基にした別冊『ほぼ日刊アルマジロのジョン』も発売された。
主にジョンを溺愛してる人達
コンビタグ「ドラルク城コンビ」の項目を参照。
主人ドラルクの同居人。ジョンを溺愛しており、ドラルクがジョンをボール代わりにする等で適当に扱うと問答無用で乱暴狼藉を働くなど明らかにジョンに対して甘いが、ジョンを泣かせる原因は大体こいつがドラルクを頻繁に殺すせいであり、ジョンはドラルクが殺される度に滂沱の涙を流しつつロナルドに抗議するものの、聞き入れてもらえない(ちなみにロナルドも徹夜明けでハイになっていたとは言え、ジョンをミラーボール代わりにして適当に扱ったことがある)。ジョンと二人きりになるとめちゃくちゃはしゃぐが、そのせいで『ロナ戦』の執筆を忘れてフクマさんのお怒りに触れてしまったことも。
ドラルクを追い出してジョンを自分のものにしようと企んでいるロナルドだが、勿論ジョンは主人であるドラルクと引き離されることを断固として拒否し、シーニャ・シリスキーとの争奪戦ではドラルクと引き離されるのをあからさまに嫌がったり、吸血鬼ゲームセンター荒らし事件後に事務所を締め出されたドラルクをドア越しから泣いて呼び求めたり、ドラルクがロナルドと喧嘩別れして一人事務所を飛び出した時も酷くショックを受け、大泣きしていた(この時は美味い飯が食えなくなる事もあって流石のロナルドも折れ、ドラルクを呼び戻そうと彼のスマホに連絡しようとした)。
当のジョンもロナルドのことを慕っているが、主人であるドラルクと共にロナルドをからかうことを密かに楽しんでいる(時折罪悪感を感じる事もあるが、怒りの矛先はドラルクのみに向けられる)。また、ジョンが太ったのは、ロナルドがジョンを甘やかしておやつを与えすぎたのも一因である。帰宅途中で道草を食ってる時、心配するロナルドの事を考えて公衆電話で連絡入れようとした事がある(料金不足で途中までしか伝わらず、ドラルクとロナルドが「ジョンが誘拐された」と勘違いして大騒ぎになった。アニメではジョンを心配するロナルドが叫んだせいで聞き取れず、もう一度伝えようとして突然現れたヨナグニサンに驚いて「助けて!」と叫んでしまい、そこで電話が切れるという、より誤解を生みやすい描写になった)。
また、ロナルドが死にかねない状況になったら、面白がる主人の横でロナルドを心配して慌てる様子が見られる。
また、ロナルドから彼の兄であるヒヨシの(やや捏造が入った)話を聞いてサインを求めるほど尊敬し、ヒヨシに疑いの目を向けたドラルクをロナルドと一緒に攻撃した(一応ドラルクもジョンに対して謝罪はしたが)。
最初はジョン誘拐事件にてジョンを人質にとり、退治人達に復讐しようと企んでいたがジョンが別の下等吸血鬼に襲われた際に自分の濡れ衣を増やさぬ為にジョンを救った。しかし誘拐犯であるにも関わらず助けてくれたお礼にと今川焼きをくれたジョンを「丸」と呼んで心を許すようになる。
挙句には自分がロナルド達からジョンを攫った事実を忘れて「退治人達に囚われ、俺に助けを求めている」と思い込み、ジョンを取り戻そうと異常に執着するようになった。その愛情ぶりはストレス過多の時ジョンのことを想像して気を紛らわすなど、もはや生きがいとなっている。
当のジョンもナギリのことを気にかけている節があり、第10巻のおまけページでは彼に手袋を贈っていることが仄めかされている。
しかしナギリが弱体化したのは、ジョンが穴掘りをしていた際に彼の分霊体を見つけたことが原因であるのだが、両者はその事実を知らない。
ドラルクの父。彼にマルスケという名前を付け、しばらくその名前で呼んでいた。
上記の面々程ではないがかわいがっており、高額なお土産を買ってきてもらっている。
余談
吸血鬼にアルマジロは何の関係もないのでは?と思われがちだが、実は1931年公開のアメリカ映画「魔人ドラキュラ」にてドラキュラ城で飼われていたという小ネタがある。