この分類の理由
かつて、ツチブタやセンザンコウもこの目に属されていたが、1990年以降「DNAその他の方面から綿密に調査したところ、「収斂進化でだいたいあってるものになったやつの寄せ集め」であること(こういうのを「エルビス分類群」という)が判明、ほか「アフリカ獣上目」「ローラシア獣上目(ユーラシアと北アメリカがまだくっついてた頃のその辺で発生)」が再編されるに及び、分裂/再編成されツチブタはアフリカ獣上目ツチブタ目、センザンコウはローラシア獣上目センザンコウ目と、ざっくりな括ごとお引越し、残ったこの目が「異節目」に切り替わる事もあった。
その後、アルマジロの仲間と、アリクイ・ナマケモノの仲間が分裂、この目自体が廃止され、アルマジロは被甲目、アリクイ・ナマケモノは有毛目に変更したのに伴いそれの上のカテゴリー、異節上目が特設された。この一族は南米で発生したらしいのだが、遺伝子解析でもその起源は未だ不明瞭で、まだ異論がある(独自系統説のほかにアフリカ系のおまけ説とざっくり言えば北方獣類の南米で特殊化したやつ説があり、ひょっとすると「センザンコウ上目」か「ツチブタ上目」の下位カテゴリーに入りそうな感じ。その為、ほかと同じように「南米獣上類」という「起源地名」を冠したネーミングができない)のでpixivでは古い分類である「貧歯目」(アリクイ目又は異節目)として説明する。
概要
この仲間は歯が全くないか、小さく退化した哺乳類のグループ。見かけや習性からは一見関係のない動物同士に見えるが、腰の関節の骨や化石を調べると、共通の祖先から進化した親戚同士であることが分かる。
貧歯目一覧
現在は3つのグループに分けられる。かつては北アメリカにも広く生息していたが、現在は大半が中央アメリカから南アメリカにかけて分布する。アルマジロの一部の種のみ北米にも生息している。