雲隠れ
くもがくれ
雲隠れとは、
- 雲の中に隠れること。
- 姿を隠して見えなくなること。行方をくらますこと。行方不明。
- 高貴な人が死ぬこと。お隠れになること。
- 『源氏物語』の巻名。
- 岸本斉史による漫画『NARUTO』に登場する地名及びそこに所属する人物に
対して使用される用語。
本文では5について記述する。
『NARUTO』
五大国の1つに数えられる「雷の国」と呼ばれる国に存在する忍びの隠れ里。
雷影が長として治めている。地理としては高山などの山脈地帯が多い。一見資源に乏しいような国土柄に思えるが、少なくとも第四次忍界大戦勃発時における国力は強大でペインの襲撃を受けた木ノ葉を軽く引き離しており、とくに財力では五大国中でもダントツである。雷影や人柱力の全員を輩出していると思われる夜月一族を筆頭に、多種多様な肌色や人種が織り交ざるグローバルな里である。なぜ雲隠れにこれらのような特徴が見られるのかは謎(差別迫害を受けてきた人種が高山帯に追いやられた故に坩堝となり、武踏派になったとも推測できる)。
なお、作中で確認できる限りでは、五大国のうち唯一暁のメンバーを輩出していない。
これらの事もあって、第四次忍界大戦においては五大国の忍衆が結集し創設された「忍連合」の本部が置かれている。
かつては「火の国」と戦争寸前の状態になっていたが、両者の間で行われた取引により回避された。武踏派になったのは、国の背景に弱者だった過去と、二代目火影と2代目雷影の暗殺などが関係していたのかもしれない。
また火の国を除く他国以上にサブキャラクターの個性付けがされている。
所属している忍びの肌が浅黒い(褐色肌)ことが多く、一部を除いて名前がアルファベットのもの、「重い」や「軽い」など口語表現的なものからきている。
肉体能力と剣術を他里よりも重要視し、基本習得とさせる事で最低限の能力を備える、血継限界を優遇し各族の保護に成功する、修練され他里とは一線を画すレベルの人柱力が2名もいる、近代兵器の開発など武踏派&高度な人材育成能力を誇る。また、第三次大戦以後には純粋な兵力の量と国土面積、資源量以外では全てが最強の里になっていた。実質、木ノ葉がトップ争いから退いたため、上記の通り、忍連合の本部が設置されたのも自然な流れだった。
おそらくは資源に限られた地理をしているが、鉱物関係が豊富だったのか、富力では木ノ葉が失墜する以前からダントツだった。近代科学にも優れ、モダンな建物があるなど、「忍世界の外」や「雨隠れ」や「うちは一族の武器商の背景の街」などの「忍世界では失われた文明」と関連性が一番根強く残っている。
まるでギャグ漫画の熱血漢のような愉快かつ明るい掛け合いが仲間同士で行われる一方、勢力強化のために他の里から名の知れた一族を悪びれる事もなく数回にわたり拉致しているという残忍な一面もある。明るみに出ているだけでも過去にうずまきクシナ、日向ヒナタを誘拐しており、特にヒナタの件は分家のヒザシを死亡させる結果を招いている(ちなみにこの事件は日向ネジがメインキャラとして登場するギャグ外伝『ロック・リーの青春フルパワー忍伝』でもあるエピソードの中核を担う設定として登場する)。
ただし、二代目の際に進められた木ノ葉との同盟がクーデターによって邪魔されなければ上記の日向の件も発生しなかっただろうし、雲と木ノ葉の同盟に太刀打ちできる里は存在しなかったかもしれない。その場合、より早い段階で忍世界が (内容の良し悪しは問わず) 平定していたのかもしれない。