重加速
じゅうかそく
概要
作中に登場する、時間の流れが遅くなったように感じられる怪奇現象。
発生中は人間や鳩などの動物、階段から転がり落ちるボール、噴水から流れ出る水といったありとあらゆる物体の動きが遅くなる。
逃げようにも身体がゆっくりとしか動かせない為、建物の倒壊の危機が同時に発生した場合には危険が迫っているのに逃げることができず、見ていることしかできないという地獄を味わうことになる。
一方で移動速度そのものが低速化するため、第12話では重加速中に高所から転落した追田警部補がゆっくり着地し無傷で済んだ例もある。
第1話の半年前に起きた大災害・グローバルフリーズは世界規模でこの重加速が発生、多数の被害を引き起こした忌まわしい事件として知られる。
地球の自転&公転や、GPS衛星、デジタル機器等の高周波通信、等への影響がどうなっているのかは劇中では語られない。
「重加速」という呼称は特状課の沢神りんなが名付けたもの。市民からは「どんより」と呼ばれ、発生を警告するスマホアプリが配信され重宝されている。
また、重加速の発生場所には特殊な粒子が残存するため、特状課では検出装置「ピコピコ」を使用して事件へのロイミュードの関与を判断している。
その要因はとある人物が開発した駆動機関「コア・ドライビア」。
同機関を有するロイミュードや仮面ライダー、シフトカーらは重加速の発生、および相殺しての重加速下での行動が可能。
一方、複数体のロイミュードが対象を絞って発生させるとシフトカーによる相殺も通じなくなってしまう。
超重加速
第21話よりメディックの改造を受けた魔進チェイサーが発動するさらに強力な重加速。
発生範囲が地面に押し当てたブレイクガンナーを中心とした一定範囲に限られている代わりに、範囲内はそれまでの仮面ライダーやシフトカーであってもまともに動く事すら出来ないほどの出力を誇る。
タイプデッドヒートの力を借りても動くのがやっとだったが、さらなる加速力を持つシフトフォーミュラやトレーラー砲、及びタイプフォーミュラには通じなかった。
後にハート・ロイミュードも第34話にてドライブとの戦闘に用いている。
他にも仮面ライダーチェイサーも設定上は使用可能。
余談
通常の人間の範疇を超えた状況下でライダーと怪人が戦闘を行うという設定は、『仮面ライダー龍騎』のミラーワールドや『仮面ライダーカブト』のクロックアップに近いものと言える。
『小説 仮面ライダードライブ』ではショックウェーブの応用で模倣犯罪が行われた。
重加速シーンの撮影ではモーションや雨などの水面の演出にCGを用いているが、ロイミュードに追われている遠距離のシーンなどでは、演技者がゆっくりめに動いている。
「ドライブ」を象徴する要素でもあり、後作品に登場したアナザードライブも使用している。
仮面ライダージオウ劇中では平成ライダーによくある「自身の動作を高速化する」高速化能力を「自身以外の周囲の動作を低速化させる」能力で相殺して対抗しており、一方でゲイツやウォズは「高速化能力で重加速能力を無効化する」といった描写がされていた。