「コーラちゃんシズカちゃん~、みんなみんな僕ノモノダ~!誰ニモ渡サナイカラネ~!!」
「イイネエ!アイドルノ卵カァ!?」
データ
身長/192cm
体重/241kg
スキン/究極の惑星儀
概要
アイドル好きの青年の「アイドルをみんな独占する」という欲望を叶える為に誕生した、宇宙モデルのヒトツ鬼。
シソツ鬼が天球儀と髑髏を組み合わせた様な形状のスキン・“究極の惑星儀”を身に纏った姿で、中核の天球儀には無数の星々を模した点があしらわれている一方、顔の髑髏部分はよく見ると天球儀を掴む禍々しい手にも見える造形となっている。
首回りと肩は象の顔を思わせるパーツで覆われ、まるで天球儀を二頭の象が持ち上げている様にも見える。また、胸部には土星を象った楕円型の球体が配されている。
描写はなかったが、変貌の際に「螳?ョ呎姶髫」(宇宙戦隊)の文字化けと、宇宙戦隊キュウレンジャーのクレストが浮かび上がると思われる。
胸部の球体から浴びせた光で人間を我が身に取り込む能力を有し、これで宿主の欲望を叶えるべくアイドルばかりを襲撃、永遠に自分のものにしようと企てた。
一方、「宇宙」という壮大なモチーフの厳めしい容姿の割には当人の戦闘力は皆無で、護衛として大量に呼び出すアノーニを突破されると成す術無く倒されてしまうほど貧弱である。
活躍
既に宇宙鬼に憑依された上で、『黒砂糖』のかりんが表紙を飾る雑誌に名前が出ていた別のアイドル・コーラちゃんを誘拐した時の写真とニュースがネットに上がるほど幾度もアイドル誘拐事件を起こし、人を超えたファンとの鬼となってアイドルの愛をどんどん拗らせていった。
今度は、祖父を安心させようとアイドルを名乗っていた吉良きららを襲い、彼女を体内に取り込んでしまうが、そこへ悲鳴を聞き付けタロウ他ドンブラザーズの面々がやって来たので、護衛のアノーニ達を大量に呼び出し交戦開始。
程無く遅れてイヌブラザーも転送されて来た為、5人揃ったドンブラザーズはロボタロウにチェンジしてアノーニ軍団を手早く殲滅。
返し刃で繰り出された必殺の『前人未桃・打ち上げロボタロウ』を逃げる暇も無しに喰らい、あっさり敗北・撃破された。
しかし倒してもまだアノーニは出現、ドンブラザーズの面々は迎え撃つ為にドンオニタイジンへと合体、圧倒的なパワーでアノーニ軍団を殲滅する。
しかしこの間で、青年の欲望が更に暴走し脳人レイヤーへ積み重なった事で、宇宙鬼ングへと変貌。負けじとドンオニタイジンも巨大化しこれを迎え撃つ。
アイドル好きの青年
アイドルを追い続ける青年。本名は不明。ちなみにオープニングクレジットでは「アイドルオタク」と表記されている。
安アパートにある自室の中はアイドルの写真やグッズだらけである事から熱狂的なオタクである事が分かる。
曰く、彼にとってアイドルは昔から自分の生きがいになってくれる“救世主”みたいな存在だったのだが、あまりにも熱狂的にのめり込み過ぎた結果他人との付き合いや日常生活へ悪影響が及んでいる可能性も示唆される。そして彼は、そんな現実より逃避するべくよりアイドルにのめり込み、やがて前述の欲望を抱えた結果宇宙鬼に憑りつかれる事態を招いた様子。
ドンブラザーズに倒された事で開放され、吸収されたアイドル達の傍らで目を覚ます。欲望が解消された事からアイドルへの熱狂的な感情は沈静化したと思われるが、そこから彼が再出発出来るかどうかは当人次第だろう。
余談
モデルとして使われた戦隊は宇宙戦隊キュウレンジャー。素体がシソツ鬼なのはネタ元の戦隊の使用色がおよそ12色(※1人は真紅と濃紺カラーを採用)であるのと、メンバーの各固有武器を召喚・使用する事の出来るシシレッドオリオンを意識した物と推測される。
ただし、シシレッドオリオンは各々の色が光り輝いて純白色となる光の三原色を意識した白をパーソナルカラーとするのに対し、宇宙鬼の体色は複数の色だけが混じり合い汚く淀んでしまった物なのを窺わせる。
他にも、キュウレンジャー最初の追加戦士にして疑似存在から進化した経歴を持つ紫色の司令官、リュウコマンダーの要素を含んでいるとも考えられる。なお、原典でコマンダーのスーツアクターを担当した日下秀昭氏は、藤田洋平氏以前で戦隊ロボ1号のスーツアクターを専任する事の多かったレジェンドで、経歴上ではコマンダーが同氏の最後に演じた戦隊ヒーローでもある。
ドン12話は満を持して、お馴染みスーツ操演の戦隊ロボ・ドンオニタイジンが初登場したが、それに付帯しつつもこうした形で日下氏への敬意とリスペクトも込めたのかもしれない。
一方、頭部を含めてドン・アルマゲの要素が強いのも見受けられる。加えて『宇宙規模の巨大組織の象徴=偶像(アイドル)であった』『プロパガンダ目的で宇宙No.1タレントを直々に洗脳して操っていた』との共通点もある為、意外にもアイドルや芸能界との密接な関わりがある。
そして極め付けに、アルマゲの最終目的は“全宇宙の命を我が身に取り込んで宇宙の全てを独占する”という物で、その実スケールが途方に大きくなっただけで宇宙鬼と同じな、自分勝手かつ矮小な欲望であった。
宿主がアイドルオタクという設定から非公認鬼ではないかと思っていた人もいた模様。
声を演じる小栗わたる氏もアイドルオタク気質である。
関連タグ
海賊鬼:特定の人物を襲ったヒトツ鬼の前例。脳人に介入されなかった点も同じ。
地球鬼:こちらは地球儀をモチーフとしたヒトツ鬼。
アナザーフォーゼ:宇宙をモチーフとしたヒーローを歪めたデザインとしたライダー怪人。ちなみに人間体は2年前に戦隊ヒーローを演じている。
平安名すみれ:ラブライブ!スーパースター!!のキャラクター。口癖が「ギャラクシー!」という点も共通しているが、公式はもう一つの口癖(「○○ったら○○」の形で同じ言葉を繰り返す)を交えて「アイドル回だからってそんなコスリ、無いったら無いんですからね!」と述べている。