対地・対艦攻撃に特化して開発・改造された航空機を指す。爆撃機や戦闘爆撃機、戦闘攻撃機に支援戦闘機など様々な呼び名があるが、開発元や所属する組織の命名基準によって変わる。
かつては双発の軽爆撃機サイズまでが一般にそう呼ばれていたが、冷戦以降は『爆撃機=戦略爆撃機』という認識が一般的になり、戦略爆撃機未満は攻撃機と呼ばれるようになった。アメリカでは型番に接頭記号の"A”を付ける。(Attackerの意味)
また、Tu-22M爆撃機を「海洋監視機」と言い換えるなど、『爆撃機』という呼称は政治的な意味合いも含んでいる。
現代では戦闘機がマルチロール化し、攻撃機の機能も兼ね備えたものが多い。特にF/A-18など、搭載数の限られる空母の艦載機はこの傾向が強い。
日本の航空自衛隊では“攻撃”という言葉への抵抗感や、用途の違いにより攻撃機の名称は使わず「支援戦闘機」という名称が使われていた(今では戦闘機のマルチロール化により支援戦闘機という分類自体が廃止されている)。
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【Pixivで代表的な機種】(追記歓迎)
F-117A:ステルス機。
A-1:大戦中期から開発が始まった艦上攻撃機。朝鮮戦争からベトナム戦争まで活躍。
A-4:小型空母にも搭載可能な攻撃機。使い勝手の良さから多くの国へ輸出された。
A-6:グラマンの開発した艦上攻撃機。アメリカ初の全天候攻撃機。
A-7:LTV社の開発した艦上攻撃機。音速を出せない代わりに搭載量や航続距離が優秀。
A-10:タンクキラー。非常に鈍足。とてつもなく頑丈。
A-12:ステルス艦上攻撃機。1991年に開発中止。
A-16:F-16にGBU-5を搭載した派生タイプ。実践で運用してみたものの、機体特性が合わず使えないために没となった。
フェアリー・ソードフィッシュ:イギリスの艦上攻撃機(雷撃機)。愛された傑作。
フェアリー・アルバコア:同じくイギリスの艦上攻撃機。いいとこ無しの駄作。
Il-2:ソビエトの対地攻撃機。ドイツ兵は「黒死病」とアダ名した。
Su-25:ソビエトの対地攻撃機。A-10の異母兄弟のようなもの。
Ju87:ドイツの急降下爆撃機。複座単発なので、規模そのものは攻撃機。
Hs129:ドイツの対地攻撃機。スツーカやIl-2に隠れて地味。