概要
1971年から2003年までフジテレビの週末の映画番組として長らく放映されてきた。最初の一年程は金曜日に放映されていたが、1981年からは土曜日に移動して定着していた。
解説者(ナビゲーター)に俳優の高島忠夫を据えたスタイルであり、病気治療の為に降板するまで続いた。ちなみに高島はゴールデン洋画劇場では二代目の解説者である。
特徴的なタイトルロゴは当初はローマ史劇を扱った作品を多く放映していた為に格調高いイメージとしてデザインされたものである。
定番(常連)作品では「ターミネーター2」「ホーム・アローン1・2」「ジャッキー・チェン主演作品」「エディ・マーフィー主演作品」が記憶に残る人も多いだろうが、これには世代別の印象の違いがあるらしく、内村光良は「熊本時代に観てたゴールデン洋画劇場といえば大脱走だった」と述べた事もある。
ちなみに内村は「ミル姉さん」として高島降板後にこのゴールデン洋画劇場の解説者を一度やった事がある。
洋画劇場というタイトルである為、邦画を扱う際は「特別企画」と題していた。
その後2001年から2003年までは「ゴールデンシアター」に改題され、その後この土曜日21:00の枠は「土曜プレミアム」として映画以外の番組を扱っていくようになる。
日本語吹き替え制作
ゴールデン洋画劇場の放映作品の吹替制作では本職声優ではなく有名タレントを主演に据えた(例として織田裕二と三宅裕司を起用した「バック・トゥ・ザ・フューチャー」や近藤真彦を起用した「フットルース」がある)、或いは定番のフィックス配役を外した変化球配役(例としてハリソン・フォードに玄田哲章を起用した「インディ・ジョーンズ」やブラッド・ピットに真地勇志を起用した「セブン」がある)の音源の制作がよく行われており、賛否両論が激しかった。また、どの吹替においても江原正士の起用が非常に多かった(今となってはウソのような話であるが、例としてピアース・ブロスナンやトム・クルーズ、キアヌ・リーブスにまで江原が起用されることもあった)。
1970年代までは、今につながるジャッキー・チェンの石丸博也など、基本的に良質な吹替えを制作していたが、土曜に移行し他局のサスペンス劇場やドラマ等で平均視聴率的に苦戦しだした1981年頃から、フジテレビでは話題性を集めるためプロの声優ではなくタレントを起用するいわゆる「タレント吹き替え」を数多く製作した。これは洋画の放映権料が高額のため、タイアップを取るなどして予算を確保するための苦肉の策でもあった。
なお、その中でも非常に評判が悪かったものとしては、妻夫木聡・竹内結子吹き替えの「タイタニック」が有名であり、あまりの苦情の多さに、フジの公式ページの掲示板がダウンし、担当した2人の競演するドラマの製作現場でもその話題は禁句とされるなど文字通り黒歴史化し、以降の再放送やメディアへの転用が禁止されるなど封印扱いにまでなった程。なお詳細は不明であるが、後に織田・三宅のBTTFも封印されたとのこと。
タレント吹き替えで成功した吹替の例としては野際陽子の「エイリアン」、下條アトムのエディ・マーフィー、宮川一朗太のマイケル・J・フォックス村野武範のブルース・ウィリス等がある。
本職声優の吹き替えの中での成功例としては堀内賢雄によるブラッド・ピットがある。堀内のピットは後に専属化し、ブラピ本人からの公認を得るなどブラピ声優の真打ちとして番組終了後も長年に渡り継承されている配役であり、大成功と言っても過言ではないだろう。
関連動画
1971年~1981年までのOP
1981年~1995年までのOP
1997年~2001年までのゴールデン洋画劇場としては最後のOP
関連項目
木曜洋画劇場:テレビ東京(TXN)の映画番組。予告がフリーダムすぎる嘘字幕やインパクトあるネタすぎるナレーションが有名だった。
金曜ロードショー:日本テレビの映画番組。
日曜洋画劇場:テレビ朝日の洋画番組。
リコリス・リコイル;パロディが行われた。