ケウケゲン
げんだいのけうけげん
「もっともっと病気を振り撒きたかったのにぃ…!」
演/CV:大河内浩
概要
妖怪の1体。全身が茶色い毛で覆われ、頭部にもアフリカの呪術的な仮面が複数付いた姿を持つ。人間態は「世界一の名医」を自称する毛羽毛医院長。
昔から「毛羽毛現」は「人間を病気にして喜ぶ『疫病神』のような嫌な妖怪」と言われ、現代の姿も毛むくじゃらの化け物だが、どう言う訳かアフリカ系の姿になっている。
その能力も上記に因んで自身の毛玉を撒き散らし、飲み込んだ人間を様々な病気に罹らせると言う物で、劇中では「毛羽毛総合病院」の院長として振る舞う一方、自身の能力で人々に病気を撒き散らす上、患者に対しても看護師等にハサミでの手術を命じる等、「世界一の名医」とは裏腹に完璧な籔医者である。
戦闘ではメスやハサミ等の手術道具を武器とする他、ユガミ博士に強化改造を施されてからは「妖術火炎地獄」と言う技を使えるようになり、更に左腕にも銃の様な武器を装備した。
活躍
朝から肉まんやサンドイッチ、煎餅にポテトチップス、果てはジュースやアイスクリームを口にして腹痛を起こしたセイカイが自身の経営する「毛羽毛総合病院」にやって来ると、「久し振りの患者じゃ」と言って「リウマチ等に罹っている」等と適当な診察をし、挙句の果てに看護師にまで出鱈目な手術を命じる。
猫丸に乗って逃げるカクレンジャーを人間の姿で追い越すと、とある高層ビルの屋上で正体を現し、上記の毛玉をばら撒いては人々を病気で苦しめて行く。駆けつけたカクレンジャーも病気にしようとするも消え身之術で回避されて反撃を喰らう一方、腹痛で戦い辛いイエローを痛めつける。
続け様にホワイト以外の3人を手術道具で攻撃するが、レッドの投げたマキビシで痛がっている隙を突かれ、隠流・満月斬りに受けたことで屋上から落下してしまう。
その直後、妖怪エネルギーの落雷を浴びて巨大化すると、ビルを破壊して獣将ファイターと巨大戦を展開。身軽な動きで翻弄する獣将ファイターの連携に怯み、命乞いをしてしまうケウケゲンだったが、突然上空に現れた巨大な顔が獣将ファイターを攻撃したかと思えば、自身を謎の屋敷にワープさせた為、どうにかその場を乗り切る事は出来た。
自らが飛ばされた謎の屋敷でケウケゲンを舞っていたのは、エレキギターを弾く謎の男と妖怪のゴロツキ達だった。
「どうしたの、ケウケゲンちゃん。駄目じゃない、一緒に踊らなきゃ!何よ、アンタ!カクレンジャーにやられて情けない!妖怪の面汚しとは、アンタの事よ~!」
謎の男から「妖怪の面汚し」という罵倒と共にギターで打擲されると、彼の命を受けたユガミ博士に「新しい力」を得る為の強化手術を施されることに。一方、謎の男は自らを貴公子ジュニアと名乗るのだった。
「いい事、皆?我々妖怪は封印の扉が開き、力を取り戻した。今こそ一致団結してカクレンジャーを倒し、妖怪のパラダイスを作んのよ~!恐怖と憎しみがこの世で一番!とことん人間を苦しめて、私達の奴隷にすんのよ~!」
その後、巨大な姿で再度出現したケウケゲンは街中を暴れ回り、人々を病気で苦しめていく。
バトルクマード以外の獣将ファイターが出現するや、左腕に装備した武器の砲撃などで4体を苦戦させ、イエロークマード以外の獣将も参戦するが、それを待っていたユガミ博士が鎖の罠で8体を拘束してアシストすると、自身も新たに使える様になった「妖術火炎地獄」で苦しめて行く(※ユガミ博士も鎖に電撃を流して援護している)。
ケウケゲンはそのままレッドサルダーに止めを刺そうと構えるが、そこへ駆けつけたバトルクマードに阻止されてしまう。
そしてバトルクマード以外の獣将ファイターが鎖を破り、自由の身になった事で形勢は逆転。5体がそれぞれ繰り出すサルダークロー、カークカット、ロウガンキッカー、クマードヘッド、ガンマースリーアタックを次々と浴びせ掛けられ、怯んだところに止めのファイタークラッシュを喰らって爆散すると、上記の台詞と共に梵字の形になり昇天して逝った。
ケウケゲンの敗北後、謝罪に現れたユガミ博士に対し、貴公子ジュニアはピアノを弾きながらガシャドクロとしての正体を明かしつつ、打倒カクレンジャーの執念を燃やすのだった…。
「許せない、カクレンジャー……。必ずこの手で…この手で…奴らを叩き潰してやるわぁッ!」
余談
妖怪モチーフは毛羽毛現。
ケウケゲンの登場した第14話は貴公子ジュニアの初登場回でもある。
演じる大河内氏は今作がスーパー戦隊シリーズ初出演となった。翌年の『超力戦隊オーレンジャー』ではバラペテンの人間態及び声を演じている。
関連タグ
忍者戦隊カクレンジャー 妖怪軍団 妖怪(カクレンジャー) 毛羽毛現
科学者エンボス、流感のウチュセルゾー:後のシリーズで病原体をばら撒く怪人達。
悪徳殺人医ドク、カウンセラー・ゼクター、ゴーシュ・ル・メドゥ:後のシリーズに登場する悪徳医者な怪人達。