概要
ハリソン・フォード演じる考古学者インディアナ・ジョーンズ博士の通称、および彼の冒険活劇を描いたシリーズ。
アクション、ロマンス、宝探し、さらにオカルト、ギャグ満載と、「007シリーズ」とは違うベクトルながら、男の子の夢をこれでもかと詰め込んだ娯楽映画。
ジョン・ウィリアムズ作曲のメインテーマを耳にしたことがある人も多いだろう。
ルーカスフィルムとディズニーの提携の一環として「スター・ウォーズシリーズ」とともにディズニーランドのアトラクションとなっており、日本では東京ディズニーシーにて『インディ・ジョーンズ・アドベンチャー: クリスタルスカルの魔宮』として楽しむことができる。
インディの吹替は上述のアトラクション含めて村井國夫版が有名であるが、4作目では諸事情により内田直哉が代役を務めた。その後ファンからは「4作目も村井さんで新録して欲しい」と要望が高まっていたものの、ルーカスフィルムはその意見とは真逆に4の吹替をオフィシャル化し新録不可にした上、1~3を内田インディで新録した。
この対応について往年のファンから大顰蹙を買うことになったが、「村井さんバージョンが作られないのは残念だが、内田さんも上手いしハマっている。質の低いタレント吹替ではあるまいしクレームするほどではない」といった擁護の声も少なからずある。
なお村井と並んでハリソン・フォードの吹替声優として知られている磯部勉は、2・3作目の日曜洋画劇場版のみの担当となっている。
主人公について
フルネーム:ヘンリー・ウォルトン・“インディアナ”・ジョーンズ・ジュニア(Dr. Henry Walton "Indiana" Jones, Jr.)。
中折れ帽とレザージャケットがトレードマークで、得物はムチ。ヘビが苦手。
後述するドラマによると、誕生日は1899年7月1日。
映画第1作ではマーシャル大学、第3作ではバーネット大学で考古学の教鞭をとっており、第4作時点で副学部長に昇格している。
映画シリーズ
レイダース/失われたアーク《聖櫃》
1981年公開の第1作。
原題:Raiders of the Lost Ark → Indiana Jones and the Raiders of the Lost Ark
1936年、神秘的な力を宿していると言う聖櫃(アーク)を探せと依頼され、インディは冒険に出る。
しかし当時勢力を強めつつあったナチスもヒトラーの強力なオカルト信仰の下、聖櫃を探索していた・・・
冒頭のシーンや、カイロでの戦いなどが見所。お笑い要員ながらリアルに再現されたドイツ軍は一見の価値あり。
タイトルのレイダース(侵略者達)は遺跡発掘に挑むインディ自身も含んでいたが、後にインディ自身は該当しないような原題に改められている。
主演:ハリソン・フォード (インディアナ・ジョーンズ)
カレン・アレン (マリオン・レイヴンウッド)
ジョン・リス=デイヴィス (サラー)
インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説
1984年公開の第2作。
原題:Indiana Jones and the Temple of Doom
1935年、上海から欧州に行く飛行機で遭難した(させられた)インディが辿り着いたインドの奥地で、邪教集団によって村から奪われた伝説の秘石「サンカラストーン」を取り返してほしいと頼まれ、ゾウに乗って魔宮へ向かう。魔宮の若き王はインディ達を歓待するが・・・
今作は前作の1年前の出来事。洞窟のトロッコのシーンは今見ても凄い迫力で、上述したディズニーシーのアトラクションのモチーフ元にもなっている。
また中国人の少年を演じた子役は『グーニーズ』にも出演しているほか、近年フォードと38年ぶりに再会した写真が話題になった(参考)。
主演:ハリソン・フォード (インディアナ・ジョーンズ)
ケイト・キャプショー (ウィリー・スコット)
キー・ホイ・クァン (ショート・ラウンド)
インディ・ジョーンズ/最後の聖戦
1989年公開の第3作。
原題:Indiana Jones and the Last Crusade
1938年、大学で考古学の教鞭を執るインディはキリストの聖杯を探し出す依頼を一度は断っていた。だが同じく聖杯を探索中だった父親が行方不明となった事を聞き、父親を探す旅に出る。ところが何故か父親の足どりを追う彼の命を狙う集団が現れて・・・
父親役は初代ジェームズ・ボンドでおなじみショーン・コネリー。インディの少年時代も見れる。
主演:ハリソン・フォード (インディアナ・ジョーンズ)
ショーン・コネリー (ヘンリー・ジョーンズ)
リヴァー・フェニックス (少年時代のインディ)
インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国
2008年公開の第4作。
原題:Indiana Jones and the Kingdom of the Crystal Skull
1957年、先の大戦でナチスは壊滅し、破天荒で鳴らした考古学者ジョーンズ教授にも安穏とした日々が訪れて・・・いなかった。
時代は冷戦の真っ只中、ソ連が米国内でも暗躍し、やはりインディは巻き込まれて散々な目に遭う。そんなある日、インディは大学で謎の青年マットと出会う。マットの父親と親しかったインディの古い友人が南米で消息を絶ったと聞き、彼とともに友人を探す旅に出る。
前作から公開・作中ともに19年経過している。
主演:ハリソン・フォード (インディアナ・ジョーンズ)
シャイア・ラブーフ (マット・ウィリアムズ)
ケイト・ブランシェット (イリーナ・スパルコ)
インディ・ジョーンズと運命のダイヤル
2023年公開予定の第5作。
原題:Indiana Jones and the Dial of Destiny
舞台は1969年。米ソの宇宙開発競争が題材になる模様。
監督は『LOGAN/ローガン』『フォードvsフェラーリ』のジェームズ・マンゴールドで、スピルバーグはプロデューサーとして関わっている。
またハリソン・フォード本人から「今作が最後」「役からも引退する」と明言されており、今後は同じルーカスフィルム制作の『スター・ウォーズ』シリーズや大本が同じディズニーのMCUに倣って、配信ドラマでの展開が企画されている模様。
主演:ハリソン・フォード (インディアナ・ジョーンズ)
マッツ・ミケルセン (フォラー)
ボイド・ホルブルック (クレーバー)
派生作品
- インディ・ジョーンズ/若き日の大冒険
原題:The Adventures of Young Indiana Jones → The Young Indiana Jones Chronicles
本国では1992~93年にテレビ放送されたドラマシリーズ。
"Young"の通り時系列は映画シリーズより前で、少年・青年時代の冒険を現代の年老いた彼が回想する、という構成。ただし少年期と父ヘンリーは映画第3作とは別の俳優になっている。
日本では上記タイトルで吹替版が地上波放映され、その後VHSビデオで発売されたが、全てのエピソードが放送・収録されてはおらず、さらに字幕版は制作すらされていないため、日本のファンたちは完全版DVD-BOXの発売を今か今かと待ちわびている。
- シャーロック・ホームズと賢者の石
2007年に発売された日本発の小説。
『シャーロック・ホームズ』シリーズのパスティーシュ(作風を模倣したもの)で、父ヘンリーとともに引退後のホームズやワトソンと夢の共演をしている。
関連イラスト
関連タグ
ジョン・ウィリアムズ(作曲)
インディ・J…パロディキャラクター。
外部リンク
Indiana Jones .com - 公式サイト(英語)
インディ・ジョーンズ : INDY JONES.JP - 非公式ファンサイト