概要
ウィザーディング・ワールドにおける英国純血・聖28一族の一つ。
ホグワーツの創始者の一人であるかのサラザール・スリザリンの末裔で、死の秘宝の一つ「蘇りの石」を作ったカドマス・ペベレルの血を引いている(正確にはサラザール・スリザリンの子孫とカドマス・ペペレルの子孫が婚姻し、両者の血が交わったのがゴーント家である)。
かつては栄華を誇ったが、純血を重んじるあまり近親婚を繰り返した末路として異常行動が増えたのか、壮大なことを好んだ結果としての散財、マグルへの犯罪行為などで凋落する。
かつてはアイルランドで生活していたようである。
当主マールヴォロ・ゴーントの代にはマグルの村リトル・ハングルトンの外れでほとんど豚小屋当然の暮らしをしていた。
スリザリンの遺伝子により、ゴーント家は皆蛇語を話せる。
当然、ホグワーツでは皆スリザリン寮(しかし、何人かはホグワーツ自体に通っていない)。
あの人は激昂時に目が紅く変色するという体質だったが、これはゴーント家の遺伝子に由来する体質である可能性がある。
家宝
スリザリンの杖
材質はスネークウッドの木にバジリスクの牙が芯。蛇語使いが話しかけると「眠る」ことができる特別な仕様があった。ゴーント家の血を引くイゾルトにより眠らされ、イルヴァーモーニー魔法魔術学校の庭に埋められる。のちにそこから杖の材料であるスネークウッドと類似した樹木が生え、切り落とすことができないがその葉には強力な薬効が備わっていた。
スリザリンのロケット
サラザール・スリザリンの遺品であるロケットペンダント。蛇語により開く。
ゴーントの指輪
カドマス・ペベレルの遺品である宝石のついた指輪。宝石にはヒビのような紋様が入ってあり、これはペベレルの家紋だと考えられていた。
実は中にはペベレルの死の秘宝の一つ蘇りの石が隠されていたが、それを知るものは少なくともマールヴォロ・ゴーントの代にはいなかった。
主な人物
- ゴームレイス・ゴーント:リーニャの姉あるいは妹。リーニャとその夫・ウィリアムを殺害し、姪であるイゾルトを養育。イゾルトにマグルを蔑む差別主義を教え込んだり、ホグワーツにも行かせないなど虐待を加える。スリザリンの杖を使っていた。
- イゾルト・セイア:養母・ゴームレイスの元から逃げ出し、アメリカで紆余曲折を経た後にイルヴァーモーニー魔法魔術学校の創設者の一人となる。夫はイングランド系のマグル(ノー・マジ)、ジェームズ・スチュワード。
- マーサ・スチュワード・ジュニア:ジェームズとイゾルトの娘で、リーニャの双子の姉妹。名前の由来は父方の祖母・マーサ。スクイブであり、マグルとして生活。
- リーニャ・スチュワード:ジェームズとイゾルトの娘で、マーサの双子の姉妹。イゾルトの母・リーニャの名を付けられた。イルヴァーモーニーのDADA教授となる。生涯独身だった。
- コルビヌス・ゴーント:18世紀の魔法使い。秘密の部屋の入口が水道工事で塞がれそうになったため、女子トイレへ移動した。
- マールヴォロ・ゴーント:純血主義が極まった異常者。娘のメローピーを奴隷のように使っていた。
- モーフィン・ゴーント:マールヴォロの息子。狂気じみた男で、蛇語しか話さない。
- メローピー・ゴーント:マールヴォロの娘。父と兄から虐待を受けていたが、後に一目惚れしたマグルを魔法で操り、彼と共に出奔。
- 名前を呼んではいけないあの人:その正体はメローピーの息子。在学中にゴーント家に訪れると、ペベレルの指輪を回収。後にスリザリンのロケットも入手した。
- オミニス・ゴーント:ホグワーツ・レガシーに登場する19世紀末の魔法使い。スリザリン所属。幼少期の出来事の影響もあり、闇の魔術と純血主義には否定的な意見を持っている。
余談
パンジー・パーキンソンの映画版の演者(第3作目)の名前はジュヌヴィエーヴ・ゴーント。