「よく見れば庶民キカイノイドじゃないか!ならば貴様諸共スクラップだ!」
CV:石川英郎(第1カイ!)、上石直行(第24カイ!第26カイ!第27カイ!第47カイ!)、奥畑幸典(第32カイ!第33カイ!)
データ
身長/185cm
体重/278kg
世界/キカイトピア
概要
独裁国家トジテンドに仕える上級戦闘員。
一般戦闘員であるクダックに強化改造を施したキカイノイド兵である。
クダックをよりメカニカル且つ屈強にした様な外見で、ボディの茶色い歯車や牙をむき出しにした様な凶悪な顔等が特徴的である。彼等の専用武器である叉槍「プラグランサー」の上部はチェーンソー状になっていて、それを使っての技「電撃突き」で敵対者を攻撃する。
因みにトジルギアを一般戦闘員であるクダックの身体に埋め込む事で、「ワルド」へと強化・進化出来るが、この際にトジルギアを埋め込まれたクダックの身体はクダイターへと自動的に強化改造される為、厳密にはワルドは特殊能力を付加したクダイターであると言える。
クダックより経験と実績を積んで昇格・強化されたエリート兵士であると言う経歴上、しっかりとした言葉を喋れて、基本的にはエリート意識とプライドが高い。
その為に侵略行為を行い他者を脅かす事への罪悪感を特に持たなかったり、出先で見付けたキカイノイドを顎で使う様な横暴さを持つ。その一方でそのキカイノイドが人間に恐れられた際には(軍人では無い市民と知らなかったのもあるが)、一応謝って肩を抱き合うコミュニケーションを取ろうとする等、各個体で自分なりの基準と価値観を持っている様子で、一応は味方への仲間意識もある模様。
そして更に実績を積むと、最上級戦闘員である巨大キカイノイド兵・クダイテストへと強化改造を施される。階級はさらに昇格し、基本的には幹部以上の命令が無ければ動く必要も無くなる。
尚、第24カイ!では侵略を完了させ、バカンスを満喫するバカンスワルドに対して叱責しようとする個体がいて、それに対してバカンスワルドもタメ口で気さくに接していた事から、あくまでワルドに変化したクダックと通常のクダイターの間で階級の上下は無い様である。
加えてワルドに強化されたクダックは、自身に埋め込まれたトジルギアをベースにした独自の人格を得る為に、個々の考え方や性格は通常のクダイターとワルドでも大きく異なり、その一例としてワルドの中にはステイシーに対して敬称と敬語を使う者もいるが、公式サイトによると「ステイシーが幹部の息子であると言う事に委縮して、気の弱いワルドは敬語を使う事もあります」との事であり、基本的にはワルドやクダイター達とステイシーは殆ど同格の様である。
しかし、その一方で東映公式HPの第26カイ!次回予告記事によると「クダイターは上級戦闘員なので、実験兵士に過ぎないステイシーを多くは見下します」と言う事であり、実際に多くのクダイターやワルド達はステイシーには非常に横柄な態度で接している。
そればかりか第32カイ!では、トジテンドに反抗したとして投獄されたキカイノイド達の牢番をしていたクダイターが、ステイシーと入れ替わった介人に彼等を開放する様に命令された所、「お前に命令される筋合いは無い」と逆上してステイシーの姿をした介人を殴り飛ばしてしまう等、基本的にクダイター達はステイシーから指示を受ける関係には無い上に、時には暴力を振るう事も躊躇しない程に彼の事を軽んじている様で、ステイシーの立場の低さを介人に知られてしまうきっかけになった。
この様に、特にクダイターはワルドとは違って純粋に実力で成り上がった者達なのもあって、基本的にはそのエリート意識と選民思想はワルドよりも高いらしく、自分が下だと認識した相手は同じキカイノイド兵でも見下している者が多い(逆に混血児で実験兵士であるステイシーのトジテンド内での立場が如何に低いかも窺える)。
加えて上記の牢番のクダイターは勤務中にも拘わらず飲酒をしていたりと、トジテンドその物と同様に一軍隊や兵士としても完全に腐敗し切っており、その様相は完全に愚連隊のそれである。
一方で、バカンスワルドによって侵略された世界では、配下のクダック達と共に庶民キカイノイドや人間とも一緒に遊ぶ等、侵略や兵士と言う立場が無ければ、特に身分の上下に拘らない者も中にはいる様であり、彼等の選民思想はトジテンドと言う組織の環境による影響も大きい事が窺える。
とはいえ、やはり大半の者が歪んだ選民思想とエリート意識に完全に染まっており、トジデンドが崩壊した後の最終カイ!では、投降して一市民として受け入れられたクダック達と違い、クダイターはトジデンド時代の横暴と付け上がりで心を入れ替えて市民になる者がいなかった事、加えてある程度の責任が認められる立場であった為か、結局全員が投獄・服役させられている。
その後を描いた「ゼンカイジャーvsキラメイジャーvsセンパイジャー」では、ボッコワウスの隠し子を語る「ポットデウス」のトジテンドパレス帰還と、新たなトジテンド王朝の復活により、おそらく投獄されていたクダイター達全員が釈放されて、ポットデウスに仕える兵士となっていた。
しかし、既に歴戦の戦士であるゼンカイジャーやセンパイジャー達を相手に、彼等や寝返ったクダック達(加えてDr.イオカルが作ったクダックを含めた偽物の戦闘員達)が束になったところで敵う筈もなく、確認される限り全てのクダイター達が難なく倒されてしまった。
どう考えても、そのまま大人しく服役して罪を償っていた方がマシだったと言える。
余談
- 名前の由来は「砕く」+“~er”(英語の比較級表現)である。
- 声を演じる石川氏の戦隊シリーズへの出演は、『宇宙戦隊キュウレンジャー』のガメッツイ以来の4年ぶりとなっている。但し、そもそもクダイター達はそれぞれが明確に別個体だと言うのもあって、第24カイ!で再び喋る個体が現れた際にはCVは上石氏に変わっていた。
- 第32カイ!・第33カイ!で演じる奥畑氏は、石川氏と同じくキュウレンジャーのモーレツヨインダベー以来の出演。
- 『機界戦隊ゼンカイジャー公式完全読本』pp.106-107によるとデザインは壊れたコンピューター。クダックに描かれたギザギザ模様を反映して、歯車を模した造形を施されている。また戦隊の裏モチーフは『メガレンジャー』の伊達健太(生徒)が裏モチーフにしたクダイターより格上と言う事で、教師である『地球戦隊ファイブマン』の星川学のネクタイとジャンパーを意匠に組み込んである。
関連項目
ベチャット:前作の怪人の素体である戦闘員繋がり。こちらも組織が崩壊した後も生き残っているが、改心して新しい生活を始めている。
ツヨインダベー:宇宙戦隊キュウレンジャーに登場したジャークマターの上級戦闘員。初回放送の巨大戦の相手と言う共通点もある。
イーガロイド:特捜戦隊デカレンジャーのロボット上級戦闘員。但しクダイターはあくまで機械生命体なのでロボットでは無い。
シミー(仮面ライダーセイバー):ニチアサ同期の戦闘員。