メタルソニック
めたるそにっく
機体データ
全高 | 765.4mm |
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乾燥重量 | 125.2kg |
フレーム | モノコック・チタン製 |
カウリング | 強化ブルー・メタル・テクタイト製 |
MAIN.CPU |
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SUB.CPU |
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主機 |
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副機 |
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※以上のデータは、メガCDソフト『ソニック・ザ・ヘッジホッグCD』説明書より抜粋。(※順不同)
概要
ソニックをモデルに、Dr.エッグマンが作り上げたロボット。初出はメガCDで発売された『ソニック・ザ・ヘッジホッグCD』。エミーと同様、ナックルズより早く登場したキャラクターでもある。
基本的に喋れない為、機械音で意思を伝えるがボイスがあった『ソニックヒーローズ』では金丸淳一氏、OVA版は菊池正美氏が担当しており、どちらもオリジナルであるソニックを演じた声優である。
エッグマンの意思と同調しているが、自我を持っており一部は自らの意思で行動する。ソニックを倒すために造られただけあって外見がソニックとほぼ同じかつソニックに勝るとも劣らないスピードとパワーを持っている。
開発者であり主であるエッグマンからは「自分の最高傑作」と称されており、普段は任務を失敗したロボットには容赦無く制裁を下すエッグマンもメタルソニックだけは回収し改造を施すためかなりの愛着がある模様。
使用する技は初登場の『ソニックCD』では脅威の加速力を誇る“オーバードライブ”などの電気を纏う技のみだったが、後の作品ではスピンアタックの他にも相手の攻撃から身を守る“ブラックシールド”、アニメーション作品では鋭い手の爪を使用する様になった。また、“エアブースト”によって高速飛行も可能である。特にオーバードライブは瞬間的ではあるもののソニックを上回るスピードを出す事が可能。
これらの能力によって、クラシック時代の作品ではソニックを苦戦させていたのだが、近年ではソニックの能力が上がったためかソニックと同等、あるいは彼よりもスピードが遅くなっているなど実力が開いてきている。
「チームソニックレーシング」でもソニック曰く「まだ自分の方が速いと思っているみたいだぜ」と言われ、その後付けにテイルスが「ソニックが最速だからね」とソニックの方が速いと言われている。
そう言われはするものの今でもソニックを超える加速力は変わっていないため、気を抜くと差を開けられてしまうので油断しない様に。
ゲーム毎の活躍など
デビュー当時
初出となる『ソニック・ザ・ヘッジホッグCD』では、序盤にてエミーを誘拐し、その後に「スターダスト・スピードウェイ」というステージでソニックとレースで勝負をする。互角以上のスピード勝負の末、最終的には一歩及ばなかったが、その時の彼の敗因はかわいそうだが明らかに自滅。どうなったかはお察しください。
余談であるが、国内版の対戦時に流れるBGMは、本来はこのステージの“荒廃した未来”で流れるステージBGMであるが、特定の条件を満たす事で変わる”平和な未来”(BGMも専用のもの)においても、メタルソニックとのバトルでのみ“荒廃した未来”に変わるため、半ば彼の専用BGMのような扱いになっている(ただし、『ソニック ジェムズコレクション』で移植された際のみ、対戦時のBGMはステージ準拠)。海外版では専用のBGMが用意されており、後の作品ではメタルソニック戦の際は“荒廃した未来”か海外版の専用BGMのアレンジが使われる事が多い。
ちなみに、後に発売された『カオティクス』にもメタルソニック改として登場していたが、前述の敗北後にメインCPUを予備の機体に移し替えたもので、正確には同一機ではない。
『ソニックアドベンチャー』シリーズでは回想や隠れキャラとして登場したため、直接ストーリーに絡んでいないが、『シャドウ・ザ・ヘッジホッグ』のラスボス戦でエッグマンが『ソニックアドベンチャー2』のラストで自分のメカにシャドウを救出させたという話があり、能力などを考えるとメタルソニックの可能性がある事が指摘されている。バトルモードで隠れキャラとして出ていたので、もしかしたら……?
ソニックヒーローズ
『ソニックヒーローズ』ではラスボスとして再登場。
AIチップの高性能化により、元々有していた自我が肥大化してしまい暴走。
それに伴い、言語能力を獲得した様子。さらに自らを改造しネオメタルソニックとなり、創造主であるエッグマンを幽閉し彼に成り済ます。
また、他人への変装能力も身に付けたため、物理的にもエッグマンになりすましてソニック達にロボット軍団を仕向けたり、あえてソニックに変装してチャオをさらったりと自ら行動するために用いった。
ソニックに挑戦状を送りつけ、ソニック達の戦闘データ、チャオやカエルくんからカオスのデータ収集を画策。エッグマン艦隊を率いつつも影で暗躍し続け、最終的には自分が万物の王になろうとしていたが、スーパーソニックとテイルス、ナックルズらによってその野望は打ち砕かれた。また、今回ではカオスの能力である液状化をコピーしたり、同じくシャドウからカオスコントロールなどの能力も取得しており、ソニック達に正体がバレるのを防いだり戦闘時に時間を止めたりと有効活用していた。
敗北後はエッグマンによって修理と改良を施され、元の従順な性能に戻りエッグマンに逆らう事もなくなったが、現在も自我を持っており、ソニックを自分の永遠のライバルだと思っている事は変わらない。
海外版ゲーム
海外版でのみ発売された『ソニックライバルズ』では、隠しキャラとして出演。
「メタルマッドネス」「メタルオーバーロード」「ネオメタルソニック」の三枚のカードを集める事で、自機として仕様可能になった。
続編である『ソニックライバルズ2』では、シャドウ&メタルソニック編というストーリーが用意され、モダンバージョンでは久しぶりに自機化。初めて主人公の一人となった。
余談であるが、彼が自機化されたのは今回が初めてではなく、過去にゲームギアソフトにて発売された『ソニックドリフト2』が初出である。
この時のメタルソニックは、エッグマンの命令でシャドウと協力してエッグマンネガの野望を阻止するために戦った。メタルソニックが珍しく正義のために戦ったのはこれが初めてである。
今作のメタルソニックはエッグマンの通信機としての役割もあり、シャドウはメタルを介して通話した。
また、過去にはオルゴン融合エンジンを動力としていたが、今作のメタルソニックはカオスエメラルドを動力として使われている事が判明し、正式にカオスコントロールを使える事が分かった。そのため高いパワーを発揮し、エッグマンネガの作ったメタルソニックである「メタルソニック3.0」に勝つことが出来た。
ストーリー後半、エッグマンネガによってシャドウ共々未来世界に置き去りにされてしまうが、自らを破壊して体内のカオスエメラルドをシャドウに託している。これの時はエッグマンの命令も届かなかったため完全に自分で行動しており、シャドウとの信頼関係が出来上がっていたと言える。
メタルソニックの特殊能力は『ライバルズ』、『ライバルズ2』のどちらも相手の特殊能力を使用することのできる「コピー」。これは『ヒーローズ』でネオメタルソニックが使用した能力が元ネタである。因みに『ライバルズ2』のメタルソニック3.0も特殊能力は「コピー」なので、メタルソニックと対決する際は、ソニックの特殊能力である「ソニックブーム」が発動する。
ソニックジェネレーションズ
2011年度に発売された『ソニックジェネレーションズ』では、ライバルバトルにて再度ボスキャラクターとして登場。
XBOX360/PS3で発売された『白の時空』では、彼の初登場作である『ソニック・ザ・ヘッジホッグCD』と同様の決戦舞台である「スターダスト・スピードウェイ」にて、カオスエメラルドを賭けたレースでの勝負となる。アレンジされたBGMと3D化したマップながら、当時の疾走感と臨場感を見事に再現している。
なお、今作のバトルはオリジナル版とは異なり、厳密にレースだけの勝負ではなく、崩れゆく足場とメタルソニックの攻撃を掻い潜りつつ、彼に一定数のダメージを与えなければ勝利とならない。
今作のメタルソニックはソニックCDで使用していた電撃をまとった突進に加え、貯めた電気をソニックの頭上から放ったり、街灯を壊して当てようとしたりする攻撃を身につけている。いずれの攻撃も使用したあとに一定時間オーバーヒートを起こし、ここが攻撃のチャンスとなる。
最後は機能が低下したところに、ソニックにダメ押しの蹴りを入れられ吹き飛び爆散。原作にも劣らない悲惨な最期を遂げた。が、ジェネレーションズ自体、破壊された時空で過去の追体験をする、というようなストーリーのためカオスエメラルド入手後も何度も戦うことができる。
ニンテンドー3DSで発売された『青の冒険』では、『ソニック・ザ・ヘッジホッグ2』に登場した「カジノナイトゾーン」で原作さながらのレース勝負を繰り広げる。こちらは攻撃方法はこれまた原作と同じく電撃をまとった突進しかしてこない。
ちなみに、このバトルで特定の条件を揃えると貰える称号(実績解除)の名前は「メタルソニックフルボッコ!」である。取り敢えず……まあ、お察しください。
ソニック・ザ・ヘッジホッグ4 EP2
本作では計三回戦う事になり、リトルプラネットの「スターダスト・スピードウェイ」で機能を停止していた所を、エッグマンが回収・修理し復活させた。エッグマンがリトルプラネットが近づいたタイミングで行動し始めたのはこのためである。(本作は『ソニック3&ナックルズ』の後、『ソニックアドベンチャー』の前の話であり、メタルソニックは『ソニックCD』の戦いの後しばらく放置されていたということになる。)
その後、迷宮「ロストラビリンス」へ向かい、祭壇に眠っていた宝玉らしき物を自らに取り込み強化。「スプラッシュヒル」にあった、ソニックが前作『EP1』で宇宙に向かう時に利用したロケットを使い彼の後を追う。
一戦目は「ホワイトパーク」にて、ソニック達と直接対決。ここでのメタルソニックは、『ソニックジェネレーションズ』を彷彿させる電撃攻撃を繰り出したり、足場を破壊して攻撃を仕掛けてくる。
二戦目は「スカイフォートレス」での空中戦。今度はウェポンユニット「メタルキャリアー」に搭乗し、トルネードに乗ったソニック&テイルスと対決する。尖兵のバルキーンを排出、そして強力なレーザーや巨大ミサイルなどを発射して攻撃する。
三戦目は最終エリア「デスエッグMk-Ⅱ」での対決。最初はエッグマンがこちらのジャマをしてくるが、巨大な電撃を飛ばした後に攻撃すればダメージを与えられる。二度目はアクト終盤でのお馴染みのレース対決となる。今回は行手を阻む破壊可能な壁があるが、テイルスもいるのでそれほど苦戦する事はないだろう。
その他のメディア
ゲーム以外においては、国内のOVA版にも登場(その時の正式名称はハイパーメタルソニック)し、ソニックとの激闘を繰り広げる。
特殊な機構により、ソニックとはお互いに一心同体にも近い意思の同調を果たし、戦いの最中である事をきっかけに、窮地に陥った大統領とその秘書を救出。
既に大破も同然の状態で、かつ力を使い果たし溶岩に落ちそうになったところをソニックが助けようとするが、その手を振り払い「ソニックハ、ヒトリダケ……」という名言を残し、溶岩の中へ消えていった。彼の一部のファンの中には、このエピソードを欠かせないとする人も少なからずいる様子。
海外メディアにおいては、アメコミ版での記念すべき25話で『ソニック・ザ・ヘッジホッグCD』をベースにしたエピソードにて初登場。ところが、海外版の原作においての誤字が原因で、メカソニックという名前に仕上がってしまった。
このアメコミでのメタルソニックは人語を発し、「スターダスト・スピードウェイ」でソニックと競争する。しかし、ソニックの超音速のスピードに対抗したために脚部が溶けてしまい、原作ゲームとは展開が異なるが、これが原因で敗北してしまう。
イギリス版コミックでは第22話のラストシーンで初登場。こちらではMetallixという名前で登場している。アメコミ版と同様、メタルソニックは人語を発し、リトルプラネットでソニックと対決する。第28話のラストでソニックとの決着の末、Metallixは消息不明となる。その後のエピソードでMetallixの親玉と言えるEmperor Metallixの手によって、量産型のMetallixが登場している。
IDW版(ソニックフォースの後日談)ではソニックフォースの際、実はエッグマンがソニックとの戦いの切り札として再びネオメタルソニックの姿に改造していたことが判明。しかし完成が最終決戦には間に合わずにエッグマンは敗れてしまったというソニックフォースにメタルソニックが仮想のものだけで本人が表舞台に登場しなかった理由付けがされている。
こちらのネオメタルソニックは反乱を考えることは無く、元のメタルソニックと同様エッグマンに忠誠を誓っている。
人物関係
『ソニックヒーローズ』ではエッグマンに背いていたが修理後、見てわかる通り、マリオ&ソニックATバンクーバーオリンピックで、エッグマンたちが再びマリオとソニックに負けた事を悔しがるなど、主人である彼を信頼している節があり、他のメカと比べてもエッグマンの命令には忠実。
エッグマンもEシリーズなど他のロボットに対しては命令を失敗すると即廃棄処分や分解する等、自分の所有物とはいえ、容赦ない対応が多いのに対して、『ソニックヒーローズ』や『ソニックフリーライダーズ』などで勝手な行動をとったメタルソニックを廃棄処分せず、改造や改良を続けているところを見ると、他のメカとは違う感情を持っている節があり、一部の作品でも「ワシの最高傑作」と豪語するほど。他にもソニックマニアアドベンチャーでもカオスエメラルドやマスターエメラルドをメタルソニックのパワーアップに使ったり、エミーの計らいでプレゼントとして届けられたメタルソニックを家に入れてあげ、海外アニメの『ソニックトゥーン』でもメタルソニックがソニックに倒されたことを知るとすぐに回収し、修理のために引き上げるなどやはり特別に思っている節はある。
また、『ソニックライバルズ2』では、概要で書いた通りシャドウとコンビを組む。一見すると自我が無いように見えるが、エッグマンの指示が届かない場所でも自己判断で行動している事から、やはり明確な自我を持っている様子。シャドウもまた、メタルソニックに対しては相棒のように接するなど、信頼している様子が窺えた。
だが、やはりソニックに対しては自分と同じ姿を持っているのが気に入らない様で、『マリオ&ソニック』シリーズでキノピオがソニックと間違えた際、怒ったり、『ソニックトゥーン』ではリリックが封印された扉をソニックは開けられるのに自分は開けられないことを悔しがる場面があり、いつかソニックに勝ちたいとライバル心を抱いている。
余談
メガドライブ版の『ソニック2』及び『ソニック&ナックルズ』にも、ソニックを模したロボットがボスキャラクターとして登場している。これらはそれぞれが異なる姿と性能を持つメカソニックの総称で呼ばれる機体であり、メタルソニックとは全くの別物である。
この内『2』に登場したと思しき機体は、『ソニックアドベンチャー』にてメタルソニックと同じ場所に保管されている。(ただし、左の画像のように細部のデザインなどが異なっているため、別機種の可能性は無きにしもあらずである)
また、『ソニックR』ではメタルソニック本人以外に、彼の性能や技術のノウハウを活用し、右の画像のようにエッグマンがナックルズをモデルに製造したメタルナックルズという派生型機種が、同じく隠し自機キャラクターとして登場している。
スピードはメタルソニックと同等で、オリジナルであるナックルズ同様に滑空飛行も使用可能。ただし、レースゲームである本作のみの出演のため、戦闘能力などは不明である。
登場作品
メガCD,スーパー32X,SS,ゲームギア
- ソニック・ザ・ヘッジホッグCD(ボスキャラクターとして、シリーズ初出)
- カオティクス(ボスキャラクターとして登場)
- ソニックドリフト2(初の自機化)
- ソニックR(隠し自機キャラクターで登場)
DC
- ソニックアドベンチャー(エミー編の冒頭で、彼女の回想シーンで登場。他にはエッグマンの基地である“ファイナルエッグ”内のカプセルに保管されている。また、リメイク以降では特定の条件を満たす事で、タイムアタックモードでのみ使用可能になる)
- ソニックアドベンチャー2(対戦モードのみ出演)
PSP
- ソニックライバルズ(隠しキャラクター)
- ソニックライバルズ2(自機キャラクター)
DS,Wii,PS3,XBOX360
- 大乱闘スマッシュブラザーズX(シールのみ)
- マリオ&ソニックATバンクーバーオリンピック
- ソニック&セガオールスターズレーシング(追加キャラクター)
- ソニックフリーライダーズ
- ソニックジェネレーションズ(ボスキャラクターとして登場)
- ソニック・ザ・ヘッジホッグ4EP2
AC
- ソニック・ザ・ファイターズ(CPU専用キャラクターとして登場。本編で使用されなかった「ロケットメタル」と呼ばれる強化形態が没キャラクターとして存在する)