概要
「ソニック・ザ・ヘッジホッグ2」と「ソニック&ナックルズ」登場するソニックの姿を模した戦闘メカ。
姿を模しているところはメタルソニックと共通だがこちらは作品ごとに異なる機体が存在しており、サイズもソニックと異なる。
定期的に出演するメタルとは違い、こちらはほぼ出演機会がない。
ソニック・ザ・ヘッジホッグ2(SMS/GG版)
メイン画像の左側の個体で、表向きの最終ステージ「スクランブルドエッグゾーン」のボスとして登場。
急突進やスピン攻撃などといった猛スピードで攻撃をしかけてくるが、こちらがスピン状態になれば敵の攻撃を一切受けないので、スピンジャンプしながらメカソニックにダメージを与え続ければ簡単に撃破することができる(床に立ってる時間をできるだけ減らすのがコツ)。
カオスエメラルドを全部集めていない場合はこのゾーンで終了となるため、事実上のラスボスと言える。
アメリカ版の説明書の表記から「シルバーソニック」と呼ばれることもある。
ソニック・ザ・ヘッジホッグ2(MD版)
メイン画像の中央の個体で最終ステージ「デスエッグゾーン」の第一ボスとして登場する。
どうやら自律型ではなくエッグマンが遠隔操作しているらしく、ステージの壁にエッグマンが顔出しで登場している。
攻撃はソニック同様に体を丸めてスピンアタックを仕掛けるというもので、スピンダッシュのごとく地面を転がるものと、飛び跳ねながら反対側へ移動、時折その状態で刺を飛ばすもの、直立のまま地面を高速で往復する4パターンがある。回転している最中は無敵だが、回転攻撃が終わった後は一定時間硬直し、直立移動攻撃中は背中の刃も停止しているので、その間にスピンアタックで攻撃すればダメージを与えることができる。
但し、前者の場合は背中のトゲが回転し続けているため、危険である(更に最終ステージではリングが配置されていないため一回でもダメージを受ければ即死する)。
ソニック&ナックルズ
メイン画像の右側の個体。前作の機体とメタルソニックの中間のような姿で、前作と比べるとかなりスマートなデザインに変化している。
また身長が高く、ほかのメカソニックがソニックと同じ程度なのに対して、こいつは頭一つ分高く、しゃがんだ状態でようやく同じ高さになる。
第6ステージ「スカイサンクチュアリーゾーン」においてエッグモービルに乗り込み、二度にわたってソニックに攻撃を仕掛ける(一回目は「1」のグリーンヒルゾーン、二回目は「2」のメトロポリスゾーンのエッグマンと同じ方法で攻撃してくる)。ステージ終盤ではついに自分自身で勝負に挑み、この時は前作の機体とパターンが似通いながらもフェイントを仕掛けてくるなど強化されている。最終的にはソニックとの戦闘でダメージを負い、崩壊していくスカイサンクチュアリーの中へと機能停止した状態で消えていったが…?
なお、このステージの時点でカオスエメラルドを7つ揃えておけばスーパーソニック、スーパーエメラルドを揃えておけばハイパーソニックに変身できるので、リングの枚数に気をつければ苦戦せずに倒すこともできる。
そして、時系列ではエッグマンが倒されソニックらが去った後のナックルズ編において、エッグマンに代わってラスボスとして再登場を果たす。どうやら、スカイサンクチュアリーの崩落時に完全に機能を停止しておらず生き延びたようで、エッグマンの支配下から解放されて独自行動をしているらしく、同じく生き残っていたエッグロボを配下に加え、エンジェルアイランドに攻撃を仕掛けてきた。最終ステージのスカイサンクチュアリーでは、ナックルズを捕らえたエッグロボをエッグモービルごと用済みとばかりに破壊し、勝負に挑む。
当初はソニック編と同じ攻撃パターンで、一定以上ダメージを受けると一時的に機能停止するが、この時点ではまだ余力を残しており、ステージの端に確保していたマスターエメラルドの上に乗り、パワーを吸収してスーパーメカソニックとなって猛攻を仕掛けてくる。
ソニックがラスボスを倒すのに用いていたスーパー化を敵が使ってくる様は、中々衝撃的である。
攻撃方法はこちらのジャンプ攻撃の届かない高度で空中を高速で往復し、時折停止したところで空中から回転攻撃または回転しない突進攻撃、または3発のエネルギー弾を発射してくる。体力が半分を切ると、空中をゆっくりと浮遊し、時折体から四方八方にリング弾を発射する攻撃パターンに変化する。
スーパー化に関しては、変身中とマスターエメラルドに乗ってのエネルギーチャージ中は無敵状態だが、体の機械に負担がかかる影響で、エネルギー弾を発射し終わった際と、体力が半分を切った際に一定時間経つと解けてしまうので、ここが反撃のチャンスとなる。
戦闘パターンがソニック戦以上に複雑なため、特に体力が半分を切った際の攻撃パターンは、スーパー化が解けるタイミングが極めて短いので注意(さらにステージで入手できるリングも少ないためエメラルドを揃えてもこちらはスーパー/ハイパー化できず、通常のナックルズで戦う必要がある)。
なお、マスターエメラルドはソニック編でエッグマンに奪われた時はエンディングでナックルズの手に戻っているので、その後再度持ち出したようである。
ソニックマニア
GG版ソニック2と同じ見た目(メイン画像の左側の個体)のメカソニックが登場。
これまでのメカソニックとは違って量産タイプで、「スターダストスピードウェイゾーン」のメタルソニック戦第2段階において、ソニックたちの攻撃を邪魔しに来る。攻撃手段はソニック同様にスピンダッシュをしながら向かってくるか、アームを伸ばした後に直立姿勢で突進してくると言ったもの。量産タイプのこともあって一回の攻撃で簡単に倒せるが、メタルソニックにダメージを与える手段でもあるので、タイミングを見計らって攻撃するのがいいだろう(これは「カオティクス」のメタルソニック改同様に直接攻撃することができないため)。
余談
- 当時、「ソニック・ザ・ヘッジホッグ2」と「ソニックCD」は並行して開発が進められており、どちらもソニックを模したロボットをボスキャラクターにするという構想であった。よって、「ソニック2」では重厚な灰色デザインのメカソニックとなり、「ソニックCD」ではソニックに近い色とフォルムを持つメタルソニックとなった。
- 「ソニックアドベンチャー」では、E-102γ(ガンマ)のオープニングシナリオに一瞬だけ登場している。エッグマン基地の開発室で、メタルソニックと共に上記ソニック2デザインのメカソニックが培養液に浸されている姿を確認できる。
- メタルソニックと違って出番に恵まれない彼らだが、実はメタルソニックは初期のアメコミ版においてメカソニックと誤表記されていた時期がある。
- 更にアメコミ版ではサリー・エイコーンを模したメカサリー、ロックマンとのクロスオーバーコミックではエッグマンとワイリーの手によって改造されてしまったメカシルバー、メカブレイズなる個体も登場している(但し、これらの機体は全員メタルがベースになっている)。
- 出演に関してはメタルと比べられ気味だがこちらはスーパー化したことがある一方、メタル本人がゲームでスーパー化したことは一度もない。但し、Webアニメ「ソニックマニアアドベンチャー」ではオーラを纏っただけだが変身したことがあり、「IDWソニック」でもネオメタルソニックの状態でスーパー化している(この時のスーパー化の変身方法は、マスターエメラルドの上に乗り、パワーを吸収してスーパー化するという、「ソニック&ナックルズ」のメカソニックと同じ方法でスーパー化している)他、「ソニックヒーローズ」などを始めとして、巨大な姿になった経験は何度かある。
- 海外で制作された二次創作動画、「スーパーマリオブラザーズZ」ではこの作品の最大の敵として登場。元々はメタルソニックだったが、過去のソニック型メカと合体してメカソニックとなり、ソニック達に襲い掛かる。
関連イラスト
関連タグ
ソニック(ゲーム) ソニック・ザ・ヘッジホッグ2 ソニック&ナックルズ ソニックマニア
メタルソニック-同じソニックを模して造られた存在。
メタルナックルズ テイルスドール-こちらも出番に恵まれていない。
エッグロボ-配下。一応「ソニックR」「ソニックマニア」と出番がある。
メカゴジラ-こちらも作品ごとに機体が変わっている。