ソニック・ザ・ヘッジホッグ4
そにっくふぉー
PS3、Xbox360、Windows Phone 7(『EPISODE1』のみWiiも)でダウンロード配信用ソフトとして発売されたソニックの2Dアクションゲーム。
メガドライブで発売された『ソニック&ナックルズ』以来16年ぶりとなる『ソニックシリーズ』のナンバリングタイトル作品で、ゲームの製作に関しては『ソニックワールドアドベンチャー』のインタビューの際に示唆されていた。
原点回帰を意識しながらも後の『ソニックマニア』とは違い、グラフィックは3Dかつモダンデザインを採用し、アクションも『ソニックアドベンチャー』初出のホーミングアタックが追加されている。
本作は『EPISODE1』と『EPISODE2』と分けられて配信され、更にこの2作を購入し『EPISODE2』のロックオンシステムを発動させると、隠し要素として『EPISODE1』のゾーンをメタルソニックで遊べる『EPISODE METAL』が追加される。
そのため、『EPISODE1』のみ配信のWii版では、『EPISODE2』は勿論、『EPISODE METAL』で遊ぶことが出来ないので注意。
『EPISODE2』でのみ使用可能な、テイルスとの連携技。
フライトコンビネーション
地面に足が付いていない状態で発動させることで、テイルスがソニックを持ち上げて空を飛ぶことができる。ただし、長い間飛び続けると疲れて降下してしまう。地面に足が付くと疲れが回復する(このアクション自体は『ソニック・ザ・ヘッジホッグ3』でも似たようなものが採用されていた)。
サブマリンコンビネーション
水中でかつ地面に足が付いていない状態で発動させることで、テイルスがソニックを持ち上げて水中を自由に泳ぐことができる。こちらには時間制限はない。地面に足が付くと元に戻る。この状態でそのまま水から出るとそのままフライトコンビネーションに移行する。
ローリングコンビネーション
地面に足が付いている状態で発動させることで、ソニックとテイルスが一緒になって回転しながら高速で移動することができる。移動中は敵に当たってもダメージを受けない。ただし、壁にぶつかるとスピードが落ちるほか、動く方向を途中で変えることはできない。
各ゾーンは原則3つのACTとBOSS ACTで構築されており、それらを選択してプレイし新たなACT・ゾーンを開放していく。
過去作を彷彿させるようなステージ・ギミックがいくつもあり、一度遊んだゾーンは一度クリアすれば何度でも遊べるようになる。
『EPISODE1』
SPLASH HILL ZONE
グリーンヒルを彷彿とさせる草原地帯ステージ。
CASINO STREET ZONE
カジノが舞台のステージ。ステージ全体がピンボールのような作りになっていて、スロットマシンもある。
LOST LABYRINTH ZONE
水中を進むところがある。槍や岩などのトラップが設置されている。
MAD GEAR ZONE
プレス機やベルトコンベアなどのトラップが設置されている。
E.G.G. STATION ZONE
エッグマンの宇宙基地が舞台となったステージ。このステージはBOSS ACTのみで、これまでに戦ったエッグマンモービルともう1度再戦する形になる(要は『ロックマンシリーズ』で言うボスラッシュである)。
最終決戦では、デスエッグロボとの戦いとなる。
『EPISODE2』
SYLVANIA CASTLE ZONE
コースの半分程度が水没した遺跡の中を進むステージ。
WHITE PARK ZONE
ACT1とACT3は雪原や洞窟の中を、ACT2はジェットコースターのレールの上を猛スピードで駆け抜けるステージ。
OIL DESERT ZONE
砂漠にある原油採掘基地を進むステージ。ACT1では強風が吹き荒れており、風に流されやすくなっている。
SKY FORTRESS ZONE
空中にあるエッグマンの飛行船の中を進むステージ。大部分をトルネード号に乗りながら進むことになる。所々でメタルソニックが妨害してくる。
DEATH EGG mk.II ZONE
エッグマンの宇宙基地の中を進むステージ。ここはACT1とBOSS ACTのみとなっている。
ACT1ではメタルソニックと2回対決することになり、2回目の対決ではメタルソニックとのレースとなる。
『EPISODE METAL』
『EPISODE1』のLOST LABYRINTHからSPLASH HILLまでの4ステージ構成になっており、ボス戦がない。
冒頭では『ソニックCD』でソニックに敗れた直後の姿が出ている。
- 本作は『ソニック&ナックルズ』の続編としての側面があり、特に『EPISODE2』ではテイルスの搭乗するトルネードのカラーリングが以前のものに戻されたり、終盤ステージのギミックがデスエッグゾーンを意識したようなものになっている。
- 『EPISODE1』のボスは、それぞれ初代を含める過去作のオマージュが見られ、一定以上ダメージを与えるとパターンが増える。
- 特に終盤のデスエッグロボに関しては、最初は『ソニック2』を思わせる攻撃をしてくるが一定以上ダメージを受けるとオーバーヒートを起こし、タイミングを見計らないとダメージを与えられない状態になる。
- 『EPISODE2』で敵として立ちはだかるメタルソニックだが、『ソニックCD』にて「スターダスト・スピードウェイ」で敗北した後、長年機能停止していた状態でリトルプラネットに放置されていたことが判明する。更に『EPISODE METAL』冒頭では、エッグマンの手によって再起動したのはいいものの、今にも倒れてしまいそうな状態で、リトルプラネットから遠く離れた地球まで自力での帰還を余儀なくされるといった鬼畜な目に遭っている。
- 原点回帰を意識した影響か、本作はモダンソニック作品では珍しく、一切ボイスがない(同様にモダンソニックでボイスなしの作品は、『ソニックアドバンス1』『同2』『ソニッククロニクル』などがある)。
- 実は本作が発売される14年前の1996年にソニック4を名乗るゲームが誕生したことがある。ハードはスーパーファミコンで、ゲームの内容は投獄されたマリオをソニックが助けにいくというもの。…もう察していると思うが、これは所謂パチモノであり、SFCソフト『スピーディー・ゴンザレス』のキャラクターをソニックやマリオに変えた海賊ゲームである。2010年に本作が発売されるまでは、『ソニック4』=このパチモノソフトであった。
ソニック(ゲーム)ソニック・ザ・ヘッジホッグ メタルソニック
ソニック&ナックルズ-ナンバリングタイトルとしての前作
いずれも原点回帰を意識しており、ソニック達のデザインはクラシック時代準拠だが、前者はグラフィックもメガドライブ風のもので、後者は本作同様に最新のグラフィックで描かれている。
原点回帰を意識しながらもグラフィックなどを一新している。ただし、これらは飽くまで第一作のリメイク。