「私たちの明日を作るんだから。」
プロフィール
概要
主人公・ガッシュの幼馴染である魔物の少女。パートナーは大海恵。
長く赤い髪とピンクの服の可愛らしい外見ながら、怒ると怖いやや勝気な性格。しかし心根はとても優しく、仲間を守るために戦いに臨む芯の強さも併せ持つ。また、ガッシュのバルカン300に興味を示すなど、年相応の子供らしい一面もある(後に清麿にバルンルンなる派生型を作ってもらっている)
魔界に居た頃から、怒ると他の魔物の首を歯磨き粉のチューブの如く全力で引き絞り、ろくろ首のようにしてしまう「首絞めティオ」として同年代から恐れられていた。本人は否定しているものの、現在でもガッシュやキャンチョメがよく被害に遭っており、清麿や恵にたしなめられることも多々ある。
更には怒りや憎しみが頂点に達すると、(恵曰く)「暴れん坊状態」と化し、清麿や恵すらも手がつけられなくなってしまう。特にファウード編では、モモンによって自分が好きなアニメ『ひとりでチュリプュア』の登場キャラクターの絵柄入り下着にまつわる数々の恥辱を受け大激怒した結果、「チャージル・サイフォドン」を覚醒させることとなった。
経緯
魔界に居た頃は仲が良かったはずの魔物・マルスに、人間界で再会した途端に無慈悲に襲撃された経験がある。「友達でも関係なく戦わなければいけない」という残酷なルールを痛感した彼女は、かつて自分を救ってくれた恵に感謝しつつも、戦いに巻き込んで傷つけてしまったり、アイドル活動に支障が出かねない現状を深く思い悩んでいた。普段は明るく振舞っていても、夜になると眠ることすら出来ずに怯える日々が続いていた。
しかしある日のコンサート中、会場の隅で偶然ガッシュと再会。彼が記憶を失っていることに困惑しているうちにマルスが襲撃。そこでガッシュに身を挺して助けられる。
魔界では弱虫だったガッシュが、記憶を失っているにもかかわらず自分を助けようと命懸けで戦う姿に勇気をもらい、ガッシュに言われた通り清麿を探しに行く。しかし過去のトラウマから信じ切ることができず、苦渋の決断で恵を呼んでガッシュを助けに戻る。結果的にピンチに陥るものの、そこに異変を察知した清磨が駆けつけ形勢逆転。
更に戦いが終わった後も、自分たちと戦おうとしない清磨とガッシュと話したことで遂に過去のトラウマを払拭し、信じられる仲間と出会えたことに安堵する。そしてガッシュたちと同じく「やさしい王様」になるため協力することを約束し、ライブを再開。ティオはその裏で、夜眠れなかったことが嘘のように幸せそうな笑顔で眠るのだった。
対人関係
ガッシュに密かな好意を寄せているが、中々素直になれない。当初は清磨に好意を持っていたような場面もあるが、恐らくは助けてもらった際の感謝と憧れが混ざったもの。
ガッシュとは公園で遊んだり特訓したりと、戦い以外の日ごろの生活でも結構一緒に過ごしている。戦いが進むにつれて魔界の状況が明らかになり、「負けたら魂となり勝者に敗者への生殺与奪権が与えられ、勝者の気分次第で消滅する」という衝撃の事実を突きつけられ、ティオは徐々に精神的に不安定になっていく。しかし成長したガッシュの堂々とした姿を見たことで決意を新たにし、「皆の明日を作る」という強い思いで決戦に臨む。
ティオにとってガッシュは、「先の見えない戦いで”明日”を作ってくれた存在」である。
また、ガッシュやウマゴンと同じ魔界学校の同級生であるコルルとは学校の幼児部の頃からの仲であり、その時の遠足で自分のおやつを落として泣いていた時にコルルからおやつを分けてもらったことをきっかけに仲良くなった。アニメではガッシュとの特訓の後でガッシュとコルルの間に起こった出来事を聞いて悲しげな反応を見せる場面もあった。
ウォンレイとは、お互いに「大切なものを守る戦い」という点で通じるものがあったのか、中盤で師弟関係のようになっていた。彼の最後の戦いもリィエンと共に見届けた。
呪文
作中に登場する全魔物(千年前も含む)の中で唯一の防御特化であり、純粋な防御力では最強クラス。
主に防御や回復といった補助系の術を習得している。攻撃手段はほとんど持ち合わせていないが、集団戦においては仲間たちを幾度となくピンチから救ってきた頼もしい盾である。
- セウシル
自身の全方位を防御するドーム型のバリアを展開。地上では地中からの攻撃を防ぐことはできないが、空中では完全な球形となる。物語が進むにつれて装甲の薄さが目立つようになるが、咄嗟の全方位防御として中盤までは非常に有用な術であった。
鋭い斬撃を飛ばす、ティオのほぼ唯一の攻撃呪文。威力は低く、魔物なら素手で防いでも軽い出血程度、パピプリオみたいに全体で防いでも黒焦げ程度で済んでしまう。殆どの場合は本の持ち主などの人間を気絶させたり、本などの無機物を破壊するために使う。
- マ・セシルド
自らの前方に巨大な円状の盾を展開する呪文。ギガノ級程度なら余裕で防ぐほどの強さを誇る。破壊されたとしても時間に余裕ができるため、強敵相手に重宝した。
- ギガ・ラ・セウシル
セウシルと同じようなバリアを、相手の周囲に展開する呪文。脱出のため内側から壊そうとしても、敵の攻撃を跳ね返してしまう。強度はセウシルよりやや上で、相手の消耗を誘うのに使う。ただし相手の火力が高すぎると破られてしまう。実際、石版編ではツァオロンに使用するも破られている。
- サイフォジオ
作中でも非常に珍しい貴重な回復呪文で、翼の生えた聖剣を召喚し傷を癒す。体だけでなく、心の力も呪文を1・2回唱えられる程度に回復する。
回復直後に唱えた攻撃呪文を強化する描写も時折見受けられる。
とても頼りになるのだが、その方法が「剣を味方にぶっ刺して回復させる」というおっかないものなので、初見は敵も味方も腰を抜かす。
- チャージル・サイフォドン
見た目はサイフォジオに似ているが、女神の上半身が巨大な聖剣を手にしたような姿をしており、ティオのダメージや怒りが蓄積する毎に女神の顔が凶悪化し、威力も上昇する。
モモンからスカートめくりなどの散々な恥辱を受けた怒りから覚醒した呪文で、恵も当初は「読むのが怖いわね…」と躊躇っていた(対モモン戦で初めて使用した際、この術でモモンを撃破したティオは、まるで全ての怒りや憎しみを吐き出したかのように清々しい顔になっていた)。
恵は初めて「チャージル・セシルドン」を使った際、「本来は『チャージル・セシルドン』だけを覚えるはずだったが、モモンの悪戯で凶暴化していたせいで攻撃的な『チャージル・サイフォドン』を偶然覚えてしまった」と推測している。
- チャージル・セシルドン
巨大な盾で敵の攻撃を吸収する呪文。ティオの「誰かを守りたい」という思いに応じて強くなり、傷ついた仲間を思い浮かべるほどに強度が飛躍的に上昇する。元々はサイフォドンと同じタイミングで出ていたが、ティオの守りたい想いが足りなかったため本に出ても読めない状態だった。
原作では作中最強、無敗の防御呪文であり、初使用の時点でシン級未満とされるゼオンの最強呪文である「ジガディラス・ウル・ザケルガ」を防いでおり、その後デュフォーとの特訓で、クリアの最強クラスの呪文(シン級)と渡り合える程に強化された。事実上のシン級呪文。
- リマ・チャージル・セシルドン
チャージル・セシルドンを二つ同時に出現させる。左右の手でそれぞれを動かすことも可能。
- シン・サイフォジオ
「シン」の呪文の一つ。4方向に伸びる剣を出現させ、自分以外の味方を回復させる。 クリア・ノートとの決戦の際に、金色に輝き出したガッシュの本に現れた。
- ギガノ・サイス
ゲームオリジナルの呪文。ハート型のエネルギー弾を放つ。
金色のガッシュ!!2
10数年の時が経ち成長を遂げていたが、順当に背が伸びたガッシュ、より面白い風貌になったキャンチョメに対し、ティオは長身に筋肉質な姿になっていた。
誰が呼んだか「ティオさん」。
魔界が謎の敵によって壊滅状態に陥りながらも他の魔物たちを連れて逃げ延びており、彼らを守るため戦っている。
また、敵陣営であるレビー・ジンク&你好剛毛・鼻毛ブーがティオの術である「サイフォジオ」が封じられた瓶を所有・使用していたが、レビーらと対峙したフォルゴレが隙をついてティオの術の瓶を奪還した。
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金色のガッシュ!! 金色のガッシュベル!! 金色のガッシュ!!2
春野サクラ:ティオ同様、攻撃が不得手な状態から回復術と物理攻撃主体の戦闘スタイルに成長したヒロイン繋がり。