「プリズムリバー3姉妹の長女、ルナサよ。どんな世界にも記憶がある。それをハックしてみせるわ。私の騒霊音楽でね。」
「あ、貴方の心に、ノイズメランコリー!」
(やめなよ、そんな顔するの。レイセンには似合わない。)
概要🌙
東方ロストワードのメインストーリー第4章第4編にて登場した、電子音楽家のルナサ・プリズムリバー。
帝都のシステム下で秘匿されているため能力の性質が変化してしまったが、各種の調整と代替機能の構築によって本来のものと変わらない能力を発揮できるようになっている。
表の顔は「電子音楽家」だが、その裏の顔は記憶(メモリ)ハッカーである。
「電気こそが生命であり、霊と呼ばれるものの正体」という『事実』の上で、"楽器の幽霊たちを操れる自分たちならば、電子の世界をも自在に操作できるはず"、そして自分たちが得意とする楽器を転用すれば"文字通り『演奏で世界をハックできる』"と気づき、妹たちと共にその方法を考え始めた……その結果、電子の弦楽器であるエレキギターを使うようになった(と思われる)。
メインストーリーでは、ある事情で『汎異変生』で変身した姿として登場する。味方だったにも拘わらず、仲が良かったはずの主人公やレイセンたちと戦うことになる。
ルナサが演奏する楽器がバイオリンからエレキギターに変わっている。また黒と紫色の帽子やパーカー、右足のハイレグなレオタードなど元々の衣装と比べて現代のファッションに近い印象であるほか、通常のルナサよりも若干大きめに描かせている。
戦闘時の台詞では動画配信者を彷彿とさせるものも多く、ショットを使用する際にゲーム実況や絵描き配信、質問コーナー等を行おうとしている。中には歌配信に関することをも発言していたが、能力が能力のせいか本人は乗り気ではない。
挨拶は「おはルナ」「こんルナ」「おつルナ」、感謝の際は「ありルナ」。ファンアートは「#るなさーと」でファンマはお月様マークらしい。
因みに「こんルナ」の考案者はメルランらしい。
汎異記号は『B5』。技師のアリス・マーガトロイドなどと同じ世界群の出身である。出身世界はB世界団に属しており、逸脱度「5」は原作におけるリリカとは容姿・設定的に異なる要素が強いことを表している。
プレイアブル化🌙
実装形態 | 超フェス限定 |
---|---|
式 | 攻撃式 |
気質 | カタ前線 |
拡散 | カクテルパーティー効果 |
集中 | ゴーストシステム |
スペカ1 | 騒符「ライブポルターガイスト鬱」 |
スペカ2 | 騒葬「スティジャンリバーサイド鬱」 |
ラスワ | 『ルナサ・ビハインド・クローズドア』 |
テーマ曲🌙
地下廃区画のルナサのテーマ曲は、Foxtail-Grass Studioの「Stairs to Heaven」。原曲は「幽霊楽団 ~ Phantom Ensemble」。
公認二次創作ゲームで姉妹でテーマ曲が分かれるのは「東方キャノンボール」以来となる。
余談🌙
気質は「カタ前線」。前線面を形成する接触した暖気と寒気が、共に下降傾向にある前線のこと。
デザインモチーフは恐らく配信者で、プリズムリバーの設定である「姉たちと離れ離れになったレイラはその姿を模した騒霊を生み出した」「最初は幻聴や幻影でしかなかったが、そのうちレイラと会話が出来るようになり、次第に実体や自我を持つようになった」「プリズムリバーが今も存在しているのはレイラに依る処が大きい」ことから「レイラ・プリズムリバーが生み出した姉妹のアバター/バーチャル」と連想したことからバーチャルYouTuber(Vtuber)を特に意識しているのではないかと思われるが、ハッカーという裏の顔を持つという点から工作員の意表もあると思われる。現代ではSNSに投稿された動画が人気を博していることから『もし未来の世界でプリズムリバーが活動していたら』というifを意識したデザインととることもできる。
ルナサは弦楽器による演奏を得意としているため、電子版の弦楽器であるエレキギターがチョイスされたと思われる。
カラーリングのモチーフは東方花映塚の2Pカラーと思われる。
ファンアート「#(ハッシュタグ)るなさーと」の名称は歌い手・実況者などの動画配信者などに向けたファンアートの名前の付け方を意識していると思われる。
例えば有名なバーチャルYouTuber"ぺこら"の場合は「ぺこらーと」、有名なゆっくり実況者の"ぽへ"の場合は「ぽへアート」となっているように、末尾に絵の英語である「art/アート」をもじって「ハッシュタグ+チャンネルや自分の名前+あーと/ーと」と付いている場合がある。このような名称を付けることで視聴者にとって比較的安易かつ覚えやすいネーミングとなり、ファンアートをSNSに投稿しやすくなる効果があるのかもしれない。
ファンマは「ファンマーク」の略で、特定の有名人(アーティストやアイドルなど)のファンであることを示すための絵文字の組み合わせのことだが、ルナサが自分のファンマークを「お月様マーク」としているのは、帽子の飾り・ベストやスカートの裾の模様に月があしらわれていることが由来と思われる。
スキル名は他の姉妹たちと同様、音楽ジャンルの名前から取られている。
- スキル1「チップチューン」・・・
- スキル2「チルアウト」・・・
- スキル3「ローファイ・ヒップホップ」・・・
拡散ショットは演奏に合わせて音ゲーに出てくる黄色いタップノーツとスライドノーツらしきものを一緒に飛ばす演出となっている。ショットの名称になった「カクテルパーティー効果」とは、たくさんの音の中から自分が必要としている情報や重要な情報を無意識に選択することができる脳の働きのこと。聞こえた音を全部認識しようとすると、情報量が膨大となり脳が処理しきれなくなってしまうため、人間の脳は耳から入ってきた情報のうち、自分にとって必要な情報であるかを瞬時に判断して選び分けるようにできている。簡単に言えば普通の人間には一度に十人の話を聞くみたいな真似はあまり出来ないということ。
集中ショット「ゴーストシステム」は恐らく東方花映塚のチャージアタック「チューニング」が元。説明の一文「電子機器を用いて死後の世界と通信するという試みは、かの有名な発明家さえも取り組んでいた」は電子音声現象(EVP)のこと。Instrumental Transcommunication(ITC)とも呼ばれる。高齢となって会社の経営から身を引いたトーマス・エジソンは、オカルトブームの最中に死者との交信の実験(霊界通信装置・スピリットフォンの開発)をしていた。
スペルカードは東方妖々夢の騒符「ライブポルターガイスト」と騒葬「スティジャンリバーサイド」のアレンジだが、いずれも『鬱』の文字が加わっている。ルナサは「鬱の音を演奏する程度の能力」の持ち主で、音を聴いた者の気分は鬱状態になる。
ラストワード『ルナサ・ビハインド・クローズドア』は大合葬「霊車コンチェルトグロッソ」のアレンジ。テキストではかつて幻想郷に存在したとされるバンド『幺樂団』についての説明・ルナサの思いが記されている。
- 「無観客ライブを全霊ネットで配信する弾幕。かつて幺樂団と呼ばれるバンドが、幻想郷に存在した。 いや、幻想郷のバンドではなかったのかもしれない。今はもう姿を消してしまった幺樂団は、名前を変えて今でも活動しているとのウワサもある。 どうであれ、その奏でる音は『未来の音』であった。 この世界のルナサは、ふと思う。 あの幺樂団もまた、こうして音を奏でていたのだろうか--と。」
(「メルラン・ビハインド・クローズドア」の解説より)