「プリズムリバー三姉妹の次女、メルランよ。ハッピーは電子音楽だし、騒霊も電磁信号なんだよ!……ワケワカランって顔すんなー!」
「君のハートに、ソウルゴーハッピー!」
(どんな時でも……こんな時こそ、ハッピースマイルでしょ、ねっ?)
概要☀️
東方ロストワードのメインストーリー第4章第4編にて登場した、電子音楽家のメルラン・プリズムリバー。
帝都のシステム下で秘匿されているため能力の性質が変化してしまったが、各種の調整と代替機能の構築によって本来のものと変わらない能力を発揮できるようになっている。
表の顔は「電子音楽家」だが、その裏の顔は記憶(メモリ)ハッカーである。
メインストーリーでは、ある事情で『汎異変生』で変身した姿として登場。味方だったにも拘わらず、仲が良かったはずの主人公やレイセンたちと戦うことになる。
本来のメルランが愛用しているトランペットの代わりに、電気の管楽器であるウインドシンセサイザーを持っている。頭にはネコミミのような形状のスピーカーが付いたヘッドフォン、布面積の少ない衣装に透け透けの服とスカートを着けている。
さらに、何処かが大きめに強調されてるせいかルナサやリリカと比べて衣装が中々際どい。
姉同様動画配信者を元にしており、ゲーム配信やカラオケ配信等を行っている。また、お絵描き配信では画力53万を豪語しているらしい。
挨拶は「こんメル」、感謝時は「ありメル」で視聴者の事は「皆の衆」と呼ぶ。
イラストは「#めるらーと」、ファンマはお日様マークらしい。
汎異記号は『B5』。技師のアリス・マーガトロイドなどと同じ世界群の出身である。出身世界はB世界団に属しており、逸脱度「5」は原作におけるメルランとは容姿・設定的に異なる要素が強いことを表している。
ショット・スペルカード☀️
実装形態 | 超フェス限定 |
---|---|
式 | 速攻式 |
気質 | アナ前線 |
拡散 | ハース効果 |
集中 | レイディオコンタクト |
スペカ1 | 騒葬『スティジャンリバーサイド躁』 |
スペカ2 | 大合葬『霊車コンチェルトグロッソ躁』 |
ラスワ | 『メルラン・ビハインド・クローズドア』 |
テーマ曲☀️
電子音楽家のメルランのテーマ曲は、Astral Sky×非可逆リズムの「プリズムリバー三姉妹のUKハードコアにハマっている方」。原曲は「幽霊楽団 ~ Phantom Ensemble」。
公認二次創作ゲームで姉妹でテーマ曲が分かれるのは「東方キャノンボール」以来となる。
余談☀️
気質は「アナ前線」。前線面を形成する接触した暖気と寒気の、片方または両方が上昇傾向にある前線のこと。
デザインモチーフは恐らく配信者で、プリズムリバーの設定である「姉たちと離れ離れになったレイラはその姿を模した騒霊を生み出した」「最初は幻聴や幻影でしかなかったが、そのうちレイラと会話が出来るようになり、次第に実体や自我を持つようになった」「プリズムリバーが今も存在しているのはレイラに依る処が大きい」ことから「レイラ・プリズムリバーが生み出した姉妹のアバター/バーチャル」と連想したことからバーチャルYouTuber(Vtuber)を特に意識しているのではないかと思われるが、ハッカーという裏の顔を持つという点から工作員の意表もあると思われる。現代ではSNSに投稿された動画が人気を博していることから『もし未来の世界でプリズムリバーが活動していたら』というifを意識したデザインととることもできる。
メルランは管楽器による演奏を得意としているため、電子版の管楽器であるウインドシンセサイザーがチョイスされたと思われる。
カラーリングのモチーフは東方花映塚の2Pカラーと思われる。
ファンアート「#(ハッシュタグ)めるらーと」の名称は歌い手・実況者などの動画配信者などに向けたファンアートの名前の付け方を意識していると思われる。
末尾に絵の英語である「art/アート」をもじって「ハッシュタグ+チャンネルや自分の名前+あーと/ーと」と付いている場合があり、このような名称を付けることで視聴者にとって比較的安易かつ覚えやすいネーミングとなり、ファンアートをSNSに投稿しやすくなる効果があるのかもしれない。
また、台詞の中に「真っ赤な投げ銭」に動揺しているようなものがあるが、これは自分に高額の投げ銭が入れられたためと思われる。YouTubeのスーパーチャット(=投げ銭)で10,000円以上の金額を購入した場合、メッセージの入力可能文字数と表示時間が普通のスーパーチャットよりも増える(メッセージが赤く表示されることから「赤スパ」と呼ばれている)。
ファンマは「ファンマーク」の略で、特定の有名人(アーティストやアイドルなど)のファンであることを示すための絵文字の組み合わせのことだが、メルランが自分のファンマークを「お日様マーク」としているのは、帽子の飾り・ベストやスカートの裾の模様に太陽があしらわれていることが由来と思われる。
ちなみに際どいシースルーとネコミミといった叡智な衣装デザインが功を成したのか、実装日にはTwitterにて「メルラン」が一時的にトレンド入りした。
小ネタ
スキル
スキル名は他の姉妹たちと同様、音楽ジャンルの名前から取られている。
- スキル1「ハイ・エナジー」・・・HI-NRG。今日ではユーロビート(Eurobeat)と呼ばれているディスコ音楽から派生したジャンル。
例①:MV projectの「I'm Alright!」(Eurobeat)
例②:SuganoMusicさんの「U.SA.GI 2022」(Hi-NRG)
- スキル2「ユーフォリックトランス」・・・Euphoric Trance。今日ではアップリフティングトランス(Uplifting Trance)と呼ばれているトランスの主要なジャンル。
例:Lazさんの「Infinite Being ~ World's End」
- スキル3「アシッドジャズ」・・・Acid Jazz。70~80年代に生まれたソウルやファンクの要素を取り入れたクラブで流す向けのジャズのこと。
例:SWING HOLICさんの「mermaid girl」
ショット
拡散ショット「ハース効果」はルナサと同様、演奏に合わせて音ゲーのノーツらしきものを飛ばす演出で、こちらは水色のタップノーツを螺旋状の配置で飛ばしている。ショットの名称になった「ハース効果」とは、別々の方向からほぼ同時(時間差約0.04秒以内)に同じ音が聴こえてきた時、先に聞こえた方から音が聞こえてきたと耳が勝手に認識する現象のことで、「先行音効果」とも呼ばれる。ただし到着時間差が約0.04秒を超える音または音量の差が違う音ではこの効果は起こることはない。
演出で使用されたSE(演奏?)は新規のものが収録されていて、原曲「幽霊楽団 ~ Phantom Ensemble」におけるトランペットのソロパートをウインドシンセサイザーでアレンジしている。
集中ショット「レイディオコンタクト」は恐らく東方花映塚のチャージアタック「リバーサイドソング」がベースとなっている。名前はスウェーデンのフリードリヒ・ユルゲンソンが刊行した書籍「死者とのラジオコンタクト」が元ネタで、テキストの「守護者からのメッセージ」はフリードリヒが「声」(電子音声現象(EVP))を録音するきっかけとなる出来事が由来と思われる。ユルゲンソンが夜の鳥の鳴き声を録音してた時に、すでに他界しているはずの母親の声を録音した(録音された母親の声はドイツ語で「フリードリヒ、あなたは見守られています。フリーデル(※)、私の小さなフリーデル、聞こえますか?」と語っていた)。
※「フリーデル」はフリードリヒの幼い頃の愛称。
スペルカード
スペルカードは東方妖々夢の騒葬「スティジャンリバーサイド」と大合葬「霊車コンチェルトグロッソ」のアレンジだが、いずれも『躁』の文字が加わっている。メルランは「躁の音を演奏する程度の能力」の持ち主で、音を聴いた者の気分は躁状態になる。
ラストワード『メルラン・ビハインド・クローズドア』は騒符「ライブポルターガイスト」のアレンジ。名称は恐らく同名の曲(ビハインドクローズドドア)からと思われる。「behind closed door」は意訳すると「秘密に」となるが、ライズ・アゲインストの「Behind Closed Doors」には、(閉ざされた扉の向こうで)と付けられている。テキストではかつて幻想郷に存在したとされるバンド『幺樂団』について語られている。
- 「無観客ライブを全霊ネットで配信する弾幕。 かつて『幺樂団』と呼ばれるバンドが、幻想郷で知られていた。 間違いなく人気のあったバンドであり、その名はプリズムリバー楽団も知るところであったはずだ。 彼女たちが幺樂団の奏でる『未来の音』をどう感じていたかは、今のところ信頼できる記録が見つかっていない。 しかしこの世界のメルランは、『未来の音』を覚えている……いや、思い出している。 幺樂団が音を通して伝えたかったこと、言葉にならない音楽のメッセージ。 気の遠くなるほどの時を超えて今、それが響いてくる。」
(「メルラン・ビハインド・クローズドア」の解説より)
関連タグ☀️
夜空メル・・・「メル」シナジーの実在の動画配信者(Vtuber)。ただし挨拶は「こんメル」ではなく「こんかぷ」。