「プリズムリバー3姉妹の三女、リリカだよ!音楽を制する者は霊界を制する。騒霊こそが世界ハックのプロフェッショナルなのだっ!」
「貴方の瞳に、ソウルノイズフロー!」
(そうだよね。だから、今は……。)
概要★彡
東方ロストワードのメインストーリー第4章第4編にて登場した、電子音楽家のリリカ・プリズムリバー。
帝都のシステム下で秘匿されているため能力の性質が変化してしまったが、各種の調整と代替機能の構築によって本来のものと変わらない能力を発揮できるようになっている。
表の顔は「電子音楽家」だが、その裏の顔は記憶(メモリ)ハッカー。ハッカーの時には3姉妹のリーダーを務める。
メインストーリーでは、ある事情で『汎異変生』で変身した姿として登場。味方だったにも拘わらず、仲が良かったはずの主人公やレイセンたちと戦うことになる。
いつもの赤い服ではなく黄色をメインカラーとしたリボンとパーカーを着けていて、本来のリリカが愛用していたキーボードではなくターンテーブルやミキサーといったディスクジョッキー(DJ)が使うような機材を持っている。
姉2人と同様、配信者がモチーフであり、ファンアートは『#りりかーと』、ファンマはお星様マーク。挨拶は『こんリリ』、感謝する時は『ありリリ』、視聴者の呼び方は『お前ら』である。
汎異記号は「B5」。出身世界はB世界団に属しており、逸脱度「5」は原作におけるリリカとは容姿・設定的に異なる要素が強いことを表している。
ショット・スペルカード★彡
実装形態 | 超フェス限定 |
---|---|
式 | 破壊式 |
気質 | スプリット前線 |
拡散 | マガーク効果 |
集中 | タイムストリーム |
スペカ1 | 大合奏『霊車コンチェルトグロッソ幻』 |
スペカ2 | 騒符『ライブポルターガイスト幻』 |
ラスワ | 『リリカ・ビハインド・クローズドア』 |
テーマ曲★彡
電子音楽家のリリカのテーマ曲は、ビートまりお(COOL&CREATE)の「疾走あんさんぶる」。原曲は「幽霊楽団 ~ Phantom Ensemble」。
公認二次創作ゲームで姉妹でテーマ曲が分かれるのは「東方キャノンボール」以来となる。
余談★彡
気質は「スプリット前線」。本来の寒冷前線から分離された、上空寒冷前線の総称。
デザインモチーフは恐らく配信者で、プリズムリバーの設定である「姉たちと離れ離れになったレイラはその姿を模した騒霊を生み出した」「最初は幻聴や幻影でしかなかったが、そのうちレイラと会話が出来るようになり、次第に実体や自我を持つようになった」「プリズムリバーが今も存在しているのはレイラに依る処が大きい」ことから「レイラ・プリズムリバーが生み出した姉妹のアバター/バーチャル」と連想したことからバーチャルYouTuber(Vtuber)を特に意識しているのではないかと思われるが、ハッカーという裏の顔を持つという点から工作員の意表もあると思われる。現代ではSNSに投稿された動画が人気を博していることから『もし未来の世界でプリズムリバーが活動していたら』というifを意識したデザインととることもできる。
このリリカは鍵盤系の楽器ではなく全く別の楽器を使って演奏しているが、原作のリリカはすべての楽器を得意としていて、リリカが奏でる音は姉たちの音を纏めて調整させる効果がある。
そのため音の調整ができる電子の楽器であるターンテーブルとミキサーが選ばれたと思われる(そもそもキーボード自体が電子の楽器だし……)。
小ネタ
カラーリング
カラーリングのモチーフは恐らく東方花映塚の2Pカラー(通称:バナナ)。原作においてはこのリリカでStory ModeをプレイするとEPISODE8クリア時にエラーが表示され強制終了されるバグがある(未修整)。そしてその対処法は「2PカラーのリリカをStory Modeで使用しない」だけ(要するに2Pカラーのリリカではストーリーモードを絶対にクリアできない)というあんまりな仕打ちを受けている。
スキル
スキル名は他の姉妹たちと同様、音楽ジャンルの名前から取られている。
- スキル1「ドラムンベース」・・・Drum'n'Bass。イギリスで1990年代に誕生した電子音楽のジャンルの1つ。非常に速いテンポの変則的なドラムビートに、うねる様なベースが重なるドラムとベースが主体となるダンスミュージック。
例:MV Projectの「Disillusion」
- スキル2「ダブステップ」・・・Dubstep。1990年代後半に南ロンドンで生まれたエレクトロニック・ダンス・ミュージックのジャンルの1つ。密度が低く、三連符やシンコペーションを用いたリズムパターンと、サブベースの周波数帯が張り出していることが特徴。
例:Spacelectroさんの「BURNING, BURNING, RED Remix」
※動画タイトルなどのColour Bassはダブステップの1種である。
- スキル3「フューチャーベース」・・・Future Bass。2010年代に生まれたエレクトロニック・ダンス・ミュージックのジャンルの1つ。ダブステップやトラップの恍惚としたドロップを伴うが、サウンドにはガタガタとした荒っぽいものではなく暖かみのある跳ねるようなものを、ベースラインはゴロゴロしたサウンドではなくハーッシュでデチューンしたシンセサイザーを用いるのが特徴。
例①:Adust Rainさんの「Pretty Pretty Spark」
(ややダブステップに近い)
例②:Frozen Starfallさんの「Ipse dixit (FS Remix)」
ショット
拡散ショットは演奏に合わせて音ゲーのスライドノーツらしきものを飛ばす演出。ショットの名称になった「マガーク効果」とは、特定の音節を発音する口の動きに,別の音声を重ねた映像を呈示した場合に,視覚と聴覚による情報のどちらでもないまた別の聞こえ方をする錯覚現象のこと(例えば「ガ(ga)」と言っている映像に「バ(ba)」と言っている音声を組み合わせて視聴すると、「ガ」でも「バ」でもなく「ダ(da)」と聞こえる)。音韻知覚が音声の聴覚情報だけで決まるのではなく、話し相手の口元を見るなどの視覚情報など、他の感覚モダリティの情報にも影響を受けることを示しており、視覚情報と聴覚情報の統合の代表例となっている。
集中ショットは恐らく東方花映塚のチャージアタック「キーボード霊」がベース。「タイムストリーム」の名称は死後の世界にあるとされるITC(電子音声現象(EVP))専門研究所「タイムストリーム」から。トランスコミュニケーション研究所のCETLの情報によると、タイムストリームではトーマス・エジソン、キュリー夫人、ヴェルナー・フォン・ブラウン、アルベルト・アインシュタイン、コンラート・ローレンツ、アーサー・コナン・ドイル、ジュール・ヴェルヌ、そしてITCの先駆者であるフリードリッヒ・ユルゲンソンやコンスタンティン・ラウティヴらが地球と連絡を取るための努力を続けている(これはあくまでCETL独自の情報であり、他のソースでは確認されていない)。
スペルカード
スペルカードは東方妖々夢の騒符「ライブポルターガイスト」と大合葬「霊車コンチェルトグロッソ」のアレンジだが、いずれも『幻』の文字が加わっている。ルナサは「幻想の音を演奏する程度の能力」の持ち主で、何処からどの様な原理で出ているのか想像がつかない音を出す。
ラストワード『リリカ・ビハインド・クローズドア』は合葬「プリズムコンチェルト」のアレンジ。名称は恐らく同名の曲(ビハインドクローズドドア)からと思われる。「behind closed door」は意訳すると「秘密に」となるが、ライズ・アゲインストの「Behind Closed Doors」には、(閉ざされた扉の向こうで)と付けられている。
テキストではかつて幻想郷に存在したとされるバンド『幺樂団』について語られている。
- 「無観客ライブを全霊ネットで配信する弾幕。 かつて『幺樂団』と呼ばれるバンドは、『幻樂団』へとその名を変え、姿を消したという。 その奏でる音は、今でも『未来の音』なのだろうか。 それとも『過去の音』? 歴史に刻まれた事柄は、時系列に並べられつつも、時間に拘束されない。 それらはすべて、『今』である。」
(「リリカ・ビハインド・クローズドア」の解説より)
CVを担当する中島愛氏はランカ・リーやめぐっぽいど等音楽関係のキャラを演じている。