概要
名前の由来は1931年にアメリカから輸入された繁殖牝馬「星旗」から。
星旗はクレオパトラトマス(1935年帝室御賞典)、クモハタ(1939年東京優駿競走)などの産駒を残し、ポイントフラッグは母系でその血統を継いでいた。
小林英一オーナーは若い頃に野平祐二騎手と星旗の玄孫にあたる競走馬スイートフラッグのファンになり、馬主免許を得た後、スイートフラッグの妹アイアンルビーの孫のパストラリズムを人生初の所有馬とした。そのパストラリズムの5番仔として誕生したのがポイントフラッグである。
須貝氏は現役時代のポイントフラッグについて「いい子だったのよ。あんなヤンチャな子が生まれるなんて思わなかった。父親の血が濃い。」と振り返っている。
また、生産者の出口氏曰く「気性が3歳の夏を越して一気に神経質になり、レースで結果も出なくなってしまった」とのこと。
大柄な芦毛の牝馬で、加古川特別(2002年)には馬体重534kgで出走していた。
プロフィール
名前 | ポイントフラッグ |
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品種 | サラブレッド |
性別 | 牝 |
毛色 | 芦毛 |
誕生日 | 1998年3月23日 |
死没日 | 2016年4月30日 |
父 | メジロマックイーン |
母 | パストラリズム |
母父 | プルラリズム |
産地 | 北海道日高町 |
管理調教師 | 須貝彦三(栗東トレーニングセンター) |
生産者 | 出口悟 |
馬主 | 小林英一 |
戦歴
2000年11月4日、京都3歳新馬戦でデビューし2着。
2週間後の京都3歳新馬戦で初勝利を収める。
その後3歳500万下、紅梅S、エルフィンS、チューリップ賞といずれも3位内に入線。
その後は桜花賞、オークス、エリザベス女王杯と走ったが3着以内に入ることはなかった。
因みに後にドリームジャーニー・オルフェーヴルらの母となるオリエンタルアートとは加古川特別で一度だけ対戦があり、この時はオリエンタルアート11着、ポイントフラッグ15着だった。
2002年8月3日、マラヤンRATで競争中止となり、現役を引退。
引退後
故郷の出口牧場に戻り、2003年より繁殖牝馬となる。
9頭の産駒の内、最も有名なのはゴールドシップであろう。
また、ステイゴールドはポイントフラッグの気性のおかげで芦毛牝馬全般が苦手だったという噂もある。
「ステイゴールドは繁殖牝馬をそれぞれ事細かに覚えていて、癖のある繁殖牝馬だったりすると慎重にかかったりしていました」とのスタリオンスタッフの証言もあることから信憑性は高いと思われる。
ポイントフラッグの産駒は9頭のうち4頭牝馬がいたが、長女のハニーフラッグは予後不良、三女のポイントキセキは第一子を妊娠中に死亡し、後継牝馬は次女ミラクルフラッグと四女フラワーシップの2頭のみとなっている。
最後の産駒は2015年のゴールドフラッグ(父・ステイゴールド)。
2016年4月30日、この世を去った。お腹にはアイルハヴアナザーの子を宿していたが、お腹の子と一緒に旅立ってしまった。享年18歳。
産駒成績|
年 | 馬名 | 父 | 戦績/主な勝ち鞍 | 備考 |
2004 | ハニーフラッグ(牝) | フジキセキ | 15戦2勝/08`3歳以上500万下 | レース中に筋裂傷を起こし予後不良。享年5歳。 |
2005 | ポイントゴールド(牡) | ゴールドアリュール | 2戦0勝 | 最後の生存報告が2009年。それ以降の消息は不明。自家用馬としてぐうたら生活していたとのこと。 |
2006 | カントリーフラッグ(牡) | ティンバーカントリー | 4戦0勝 | 半弟のゴールドシップのデビュー前には乗馬クラブにいた様。だが2011年に病死したとの報告があった。享年5歳。 |
2007 | ミラクルフラッグ(牝) | スパイキュール | 28戦1勝/10`3歳未勝利 | 現役の繁殖牝馬。2020年に半妹のフラワーシップが長子を出産するまでポイントフラッグ唯一の後継繁殖牝馬だった。産駒の勝ち上がり率が結構優秀。ゴールドシップの陰に隠れがちだが、星旗の血を残す為に最も貢献しているであろう。栗毛の美人さん。どこぞの栗毛の暴君とは違い大人しい。 |
2008 | ポイントフラッグの2008 | ステイゴールド | 未出走 | ゴールドシップの幻の全兄。夭折か死産かと見られる。牡馬との噂がある。 |
2009 | ゴールドシップ(牡) | ステイゴールド | 28戦13勝/12`有馬記念、13`宝塚記念等 | ご存じゴールドシップポイントフラッグ産駒では唯一種牡馬入りしている。星旗の牡系を繋げる為に奮闘中。 |
2010 | ポイントキセキ(牝) | フジキセキ | 21戦1勝/13`3歳未勝利 | 2017年に長子を妊娠したが、お腹の子一緒に亡くなってしまった。享年7歳。ゴールドシップの弟妹で唯一の半妹。 |
2011 | トレジャーマップ(牡) | ステイゴールド | 37戦4勝/16`本栖湖特別(1000万下) | ゴールドシップの全弟して2020年まで現役を続けていたが、白鷺賞にて落馬。のち予後不良。享年9歳。馬房の壁を駆け上ろうとしたりゲート審査で一悶着起こすなど暴れん坊な馬故に愛されていた。トレジャーマップのファンの一家が、後にゴールドシップの産駒を引き取り、トレジャーマップと名付けている。 |
2012 | ポイントフラッグの2012 | ステイゴールド | 未出走 | ゴルシの日本ダービーの日に産まれた子。この子もまた死産だった様。一時期ポイントフラッグが亡くなったと疑われるほどの難産だった様。芦毛の牡馬だったとの噂がある。 |
2014 | フラワーシップ(牝) | ステイゴールド | 6戦0勝 | ゴルシの全妹。ステイゴールドとポイントフラッグの間に産まれた唯一の牝馬だが、父に似て黒鹿毛でかなり小柄。今のところ産駒は全員牝馬。兄達とは違い大人しい性格の美人。因みにラブリーデイと交配して産駒が産まれている。なんともあの悪夢が思い出される配合である。 |
2015 | ゴールドフラッグ(牡→セ) | ステイゴールド | 29戦3勝/18`フルーツラインC(1000万下) | ポイントフラッグとステイゴールドとの間に産まれた最後の子供。ステマ配合最後の子と言っても過言では無いだろう。彼が産まれるより先にステイゴールドが亡くなっている。アッシュゴールドとアフリカンゴールドに道連れにされたのか、彼も去勢されている。(ゴールドフラッグの場合は怪我が理由だが)性格はゴルシを若干マイルドにしてもう少し頭をよくした様な性格。 |
産駒はフラワーシップとトレジャーマップを除く7頭は全員母親に似てかなり大柄なのが特徴。
トレジャーマップは一度なんと30㎏増えた事もある。どこぞの[[某樫の女王
https://dic.pixiv.net/a/%E3%83%A6%E3%83%BC%E3%83%90%E3%83%BC%E3%83%AC%E3%83%BC%E3%83%99%E3%83%B3]]がちらつくような..。
まだ許容範囲の大きさのトレジャーマップと違って、何故あそこまでフラワーシップが小さく生まれてきたのかは謎である。