湿気の森の人形師
しっきのもりのにんぎょうし
概要
紅い霧に包まれた世界のアリス・マーガトロイド。
ご存知の通り本来のアリスは終わらない冬の異変から現れるはずの存在……なのだが、このアリスは紅い霧の異変が発生している最中に表立って活動している。これは本人も「異常事態」としている。元々「もう少し大人なボディで目覚める」つもりだったが、紅い霧の異変が終わる前に目覚めてしまったため昔と同じ子供の姿となっている。
紅霧異変をいつまでも解決できない霊夢と魔理沙に何か思うところがあるらしく……
傍にいる小さい人形には『ベリア』と『ネビラ』の名前が与えられていたらしく、描写から今は別の名前で呼ぼうとしている様子。
容姿は『怪綺談』のアリスをベースに、『妖々夢』のアリス・マーガトロイドの衣装のようにケープのようなものを羽織っていて、青・赤・白のトリコロールカラーを成立させている。
プレイアブル化
実装形態 | フェス限定 |
---|---|
式 | 妨害式 |
気質 | 霰 |
拡散 | [紅]上海人形 |
集中 | [紅]レインボーワイヤー |
スペカ1 | 人形『呪術人形』 |
スペカ2 | 騎士『円形劇場夢想』 |
ラスワ | 『グランギニョル・コクリコ』 |
テーマ曲
予定より早く目覚めたアリスのテーマ曲は、Melodic Tasteの「Alice of Alice」。原曲は「ブクレシュティの人形師」と「人形裁判 ~ 人の形弄びし少女」。
余談
気質は「霰」。雲から降る氷塊のうち、雹よりも小さいもののこと。
ショットは東方永夜抄と東方地霊殿からの採用。『上海人形』自体は通常のアリスも使用できる。
スペルカードは東方非想天則のストーリーモードCPUが使用したもののアレンジ。
まずスペカ1の人形「呪術人形」は人形「セミオートマトン」のアレンジ。「セミオート」は「半自動式の〇〇」、「オートマトン(オートマタ)」は自動人形のことで、セミオートマトンは『半自動式の人形』を意味することになる。「半自動→アリスが魔力で動かしている→呪術」という連想からこの名前になったと思われる。
次にスペカ2の騎士「円形劇場夢想」は騎士「ドールオブラウンドテーブル」のアレンジ。アレンジ元である騎士「ドールオブラウンドテーブル」は、「騎士」の符名とラウンドテーブル(円卓)の名前が『アーサー王物語』においてアーサー王に仕えたとされる騎士「円卓の騎士」を元ネタにしている。
このスペルカードの名前にある「円形劇場」(演技空間を中心に円く取り囲むように観客席を配置した劇場、サーカスなどに使う)、バレット名は何故か『鳥人間』となっているが、これは……?
- 「さて、お次は鳥人間の登場だよ。この鳥人間、なんと人間と、遥か南の国にしかいない世にも珍しい、ゴクラクチョウとの間に生まれた子供だよ。親はとっくに死んじまって、可哀想な孤児だったのを、うちの劇団で助けてあげたって訳だ。えらいだろう?」
(『蓬莱人形』プレス版(C63配布)「サーカスレヴァリエ」より)
ラストワードの名前に使われた言葉『コクリコ』はヒナゲシのフランス語での名前。なおテキストでは「コクリコの赤は『マーガレットの白』『コーンフラワーの青』と合わせて『友愛、自由、平等』の三色とされている」と解説されている。
原作の設定上で「怪綺談のアリスと妖々夢のアリスは同一人物」とされていることから、「その中間である『紅魔郷のアリス』が存在していたとしても時系列的におかしくはない」という発想から生まれた存在と思われる。
元々の人形に付けていた(と思わしき)「ネビラ」と「ベリア」の名前の元ネタは『真・女神転生』シリーズの堕天使ネビロスと魔王ベリアルと思われる。この2人は旧作のアリスのキャラクター像に大きな影響を与えた魔人アリスと大きく関係しているキャラクターでもある。
魔王ベリアルの方は「真・女神転生」において魔人アリスを守るための結界を張っていたが、このアリスが持つ人形のデザインモチーフとなった『怪綺談』の小さな使い魔(?)は、3面やExtraではアリスの体力が少なくなった時に二体でアリスを守るバリアを張る。
ホーム画面では2体の人形の名前をネビロスから上海人形、ベリアルから蓬莱人形に意地でも改名しようとしている。創造者の大きな力が働いているのか、それとも……。
関連タグ
斑にマーガレット、七色の人形使い(東方ロストワード)・・・同じく並行世界のアリス・マーガトロイド。