名もなき大きな妖精
なもなきおおきなようせい
原作の第妖精(紅魔郷2面中ボス)はこちら。→大妖精
「名もなき大きな妖精」とは、東方ロストワードにおける大妖精の東方LWオリジナルの二つ名だが、同時にパラレルワールドの大妖精の二つ名となっている。この記事では主に後者の方を指す。
実装形態 | 恒常 |
---|---|
式 | 支援式 |
気質 | 微風 |
拡散 | 時計草 |
集中 | フェアリーボール |
スペカ1 | 交換『チェンジリング』 |
スペカ2 | 捏造『コティングリーの妖精』 |
ラスワ | 『エヴリデイ・マジック』 |
紅い霧に包まれた世界の紅魔館に住む力の大きい妖精。
L1世界の大妖精と同様チルノの友達として過ごしているが、異なる点としては「気まぐれでいたずら好き、後先考えずに行動する」こと。L1の大妖精が丁寧な言葉遣いが目立っていたのに対して、こちらはほぼ"ですます"無しで喋っている。
紅魔塔260階のストーリーでは性格が似ている小悪魔と気が合う描写が見られる。
原作ではスペルカードも持たない程度のモブキャラクターだったが、この世界では周りの妖精たちや精霊たちの弾幕を元にしたスペルカードまで所持している。
容姿としては「東方紅魔郷」や「妖精大戦争」でのドット絵で推測できる範囲から、なるべく原作に近づけるように描かれている。
立ち絵の背景には「紅魔郷」から「妖々夢」までのデザインの『精霊』、SDの立ち絵では金髪の小さな妖精がいる。
紅魔郷の大妖精のテーマ曲は、まらしぃの「ルーネイトエルフ」。原曲は「ルーネイトエルフ」。
気質は『小風』。わずかに吹く小さな風のこと。
傍に常駐している金髪に水色の服の妖精は、湖にいるモブ妖精からと思われる(恐らく金髪大妖精とは無関係)。
小ネタ
スキル・特性
スキル「始まりのノーナ」「中継ぎのデキマ」「終わりのモルタ」の元ネタは「運命の三女神」と思われる。本来は誕生の女神だったが、運命の神としての属性はギリシア神話のモイライから借用されている。
- まずノーナは「現在」もしくは「人間の出生」を司り、運命の糸を紡ぐ役割を担っている。
- 次にデキマは「過去」または「人間の結婚」を司り、運命の糸を配る役割を担っている。
- 最後にモルタは「未来」もしくは「人間の死」を司り、運命の糸を絶つ役割を担っている。
特性1の名称「エーテル体」は、我々の肉体の一層外側の『体』のこと。活力体、生気体とも呼ばれる。普通に見ることができる物質的な肉体と重なって存在していて、特殊能力か何かがない限り見ることができない。エーテル体より外側の層の体は「アストラル体」「メンタル体」「ゴーザル体」と呼ばれる。ちなみに四大精霊はエーテルのみで構成された身体を有するとされる。
特性2の「生命磁気」は恐らく「生体磁気」を元ネタとしている。生体磁気は生体信号の一種で、心拍・脳波・運動などの生体現象によって体内にイオン電流が流れることによって生じる磁場である。現実世界では診断や研究などに用いられる。それに因み、ここでは結界異常「帯電」を一枚相手に付与する効果を持っている。
特性3「ガイアの意思」の"ガイア"は、ギリシア神話に登場する女神。地母神であり大地の象徴と言われる。カオスから生まれ、タルタロス、エロースと同じく世界の始まりの時から存在した原初神とされる。
また、イギリスの生態学者であるジェームズ・ラブロック氏が提唱した「ガイア理論」も元ネタとしていると思われる。ガイア理論は地球と生物が互いに影響しあうことで、地球がまるでひとつの生き物のように、自己調節システムを備えるとする理論のこと。
ショット
※大妖精は0:44から。
ショットは東方紅魔郷の2面道中前半に雑魚敵が使用する弾幕の再現。
拡散ショットは精霊(毛玉)の撃つ緑色のクナイ弾と赤色の弾幕、集中ショットは金髪のモブ妖精たちが放つ3WAY方向の米粒状の弾幕から(道中後半のティッシュ(非公式名称)は精霊でも妖精でもないため登場していない)。
またショットの名称である「スノースピリッツ」は「雪の精霊たち」、「レイクフェアリーズ」は「湖の妖精たち」を意味する。
スペルカード
スペルカードの弾幕は同じく、「紅魔郷」の大妖精が使う通常弾幕から。スペルカード1は1回目と2回目の赤/緑のクナイ弾、スペルカード2は3回目の自機狙い弾幕の再現。前者は二次創作における大妖精の攻撃方法としてまれに使われることがあり、東方ロストワードでもL1大妖精の拡散ショット「時計草」のベースにもなっている。
スペカ1風符『シルフィード・ジ・エレメンタル』の名前は精霊シルフ(シルフィード)から。
元素を意味する「エレメント(element)」の形容詞形「エレメンタル(elemental)」は「四大元素の霊」という意味の名詞としても使われ、その訳語として「精霊」が使われることがある。
スペカ2湖符『ヴィヴィアン・ザ・ガーディアン』はアーサー王伝説の登場人物の名前「ヴィヴィアン」が由来。
ラストワードの名称「カメリア・タイタニア」は、ツバキの学名「カメリア」とウィリアム・シェイクスピアの戯曲『夏の夜の夢』に登場する妖精の女王「(タイタニア)ティターニア」を由来とする。弾幕はチルノの氷符「アイシクルフォール」…に似た、『妖精大戦争』における自分の弾幕から派生されたものと思われる。とは言っても弾幕はチルノのアイシクルフォール(Normal以上)のものに近いため、この世界線におけるチルノとの何らかの関係性を示唆するものとなっている。
また、使い魔から弾幕を放つかのような演出は王繋がりで氷王「フロストキング」のオマージュともとれる。
原作ではスペルカードが無いはずの大妖精がスペルカードを使用しているのは、小悪魔と同様でこの大妖精が住む世界で『異変が長期化した影響』と考えられる。ちなみに神主ことZUN氏は『幻想掲示板』にて「「紅魔郷」2面と4面の中ボスは誰なんですか?」という質問に対して「(略)余裕があったら、こいつらにもスペルカードを持たせるつもりだったんですが余裕が...でも、名前は無いです(^^;」と回答している。