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結城理の編集履歴

2023-08-18 16:42:30 バージョン

結城理

ゆうきまこと

劇場アニメーション「PERSONA3 THE MOVIE」の主人公。

概要

ゲーム『ペルソナ3』を原作とした劇場アニメシリーズ「PERSONA3 THE MOVIE」における主人公の名称である。

CVは原作と同じ石田彰

容姿・来歴・ペルソナ能力など大まかな設定についてはキタローと同様だが、性格については劇場版独自の解釈・設定を織り込んだ、プレイヤーの分身ではない一人のキャラクターとして確立されている。


近年では各メディアミックスでもこの名前が使われることが増えてきている。本記事ではP3Mの結城理について解説する。


人物像

一人称は「俺」。

必要な時以外殆ど喋らない無口キャラ。感情の起伏が少なく、素で無気力症のような状態。

原型であるP3主人公からしてクールなイメージが根強いが、一章時点の結城理は一際無関心・無感情ぶりが強調されたキャラ付けがなされている。美鶴達が閲覧していたパーソナルデータには、10年前に両親が死亡した事故の前後で人が変わったようになったとの記述があり、幼少期の出来事が人格形成に大きな影響を及ぼしたことが示されている。

泣かないの?


ペルソナ使いとしては原作同様の特別な力で優れた戦闘力を発揮する一方、#1~#4の各章においてメンタル面で何らかの問題に直面するのが特徴であり、精神的には不器用で繊細な等身大の主人公として描かれている(ある意味他のS.E.E.Sメンバーと同様とも言える)。無感情なようで感受性が強く、クールなようで傷つきやすい理が、何に苦悩してどう向き合い、どのように変わっていくのかという心理描写が劇場版ストーリーの中核となっている。


#1における姿

ペルソナ3-新しい世界

「どうでもいい。死ぬって、そんなに怖いこと?」


異常現象である「影時間」の中でも顔色変えず一つ平然としており、シャドウの襲撃で死が迫っても「どうでもいい」と言わんばかりの態度でいるなど、感性・感情が非常に乏しい。馴れ馴れしい順平に困惑したり、困っている風花を助けたりと全くの無感情というわけでもないが、空気の読めない言行も少なくなく、お世辞にもできた人間とは言えない。

自分の死には無頓着な一方、10年前の体験から「目の前で誰かが死ぬ」ことには過敏であり、他人の死を意識すると普段の態度が嘘のように激しく動揺する。


流されるままに特別課外活動部へと参加するが、コミュ障の極みのような有様の上、何のために戦うのかという主体性も皆無なため、仲間からの評判はよろしくなかった。

そんな理もメンバーとの交流やシャドウとの戦いを経て徐々にではあるが、人並みの感情を見せるようになり、終盤ではバイクを無免許運転しながら風花たちの救援に駆けつけるなど熱い面も見せる。ちなみに部活は剣道部に入ったらしい。


#2における姿

P3M

「みんなと一緒にいると、飽きない。こういうの…楽しいって…言うのかな」

「…もうすぐ、終わっちゃうんだな…」


仲間と過ごすうちに少しずつ「楽しい」という感情を抱いていく理。仲間と絆を深め、共にシャドウと戦う日々そのものが理の戦う理由となっていき、タルタロスへも自分から行きたいと言い出すほど。

しかし、ストレガタカヤが放った「影時間を消せばどうなる」という言葉から、「影時間を消せば仲間たちとの繋がりがなくなってしまう」ことに気付いてしまう。影時間が消えた後の平和な日々――それはシャドウとの戦いという充実を覚える時間も消え、無味乾燥な日常に戻ってしまうことを意味していた。


ようやく生きがいを見つけた理にとって、何もかもがどうでもよかった元の生活に戻ることは受け入れ難いものであり、戦いを続けるべきか迷いシャドウ討伐にも身が入らなくなっていく。世のために影時間を消したい仲間達と、自分のために消したくない理の温度差は激しく、皆とは違う感情を持ってしまう自分自身に理は苦悩する。

彼の中に生まれた迷いと執着は、第二章終盤において取り返しのつかない事態に繋がってしまう。


#3における姿

無題

「でも、いつか消えてくんだ。アイギスもきっと」

「違う…俺は! 俺はつながりから逃げたりしない!!」


大切な存在を失い自責と失意の底にいた理は、いつか来る仲間との離別を恐れるあまり、あれほど求めていた仲間との繋がりを否定するようになる。仲間と一緒に居たい、でも一緒に居れば居るほど別れが辛くなる――ジレンマに陥った理は心の整理が付かず、孤独に苛まれながらも仲間と距離を置くことを望む(望んでない)。豆腐メンタルとか言ってはいけない。


そんな理から拒絶されても理のために寄り添おうとするアイギス望月綾時の優しさ、また大切なものとの向き合い方を考えさせられる真田や順平の言葉に触れた理は、失うことから逃げるのをやめて再び人との繋がりに向き直る事を選ぶ。シャドウとの戦いが終わっても、皆との時間は楽しくかけがえのないものであると自覚した理の修学旅行でのハジケぶりは必見。


しかし第三部終盤で、彼は再び残酷な別れを経験する事となる。


#4における姿

次の春は

「もう考えたよ。俺はもっと生きていきたい。この世界を終わりになんてしたくないんだ。それがどんなに無理なことだとしても」

「…忘れない。たとえ失ったとしても、必ず取り戻す。みんなとの記憶を!」


友達だと思っていた少年から残酷な事実を告げられる理。以前なら「どうでもいい」で済ませていただろう絶望と恐怖が、今の理には重くのしかかる。

そんな折、ムーンライトブリッジで出会った女性に導かれ、彼はとある重要な記憶を取り戻す。

運命の日、彼が下した決断は…。


彼の想いが伝わるクライマックスは涙なしには観られないだろう。


発動したペルソナ

P3Mみてきたよ!

劇場版オリジナルの設定として「大型シャドウを倒すごとに対応するアルカナが解放され、そのアルカナのペルソナが使えるようになる」というものがある。

これは「コミュ育成に割く尺がない」という映画ならではの制約に対応した変更であるとのこと(オーディオコメンタリーでのプロデューサーの発言)。

ちなみにアルカナ1つにつき1体というわけではないらしく、同じアルカナから2種類を召喚している描写がある。また偶然なのか狙ったのか、鳴上悠が召喚したペルソナとほとんど被っておらず差別化ができている(共通するのはアラハバキとコウリュウのみ)。


ペルソナ話数アルカナ備考
オルフェウス#1他愚者最初のペルソナ 途中で一時的にタナトスに変貌
ジャックフロスト#1魔術師女教皇戦
サラスヴァティ#1女教皇女帝・皇帝戦
オベロン#2皇帝法王・恋愛戦
シーサー#2法王戦車・正義戦
ヤクシニー#2女帝戦車・正義戦
トート#2法王戦車・正義戦
トール#2戦車運命・剛毅戦
ジークフリート#3剛毅刑死者戦
オーディン#3皇帝刑死者戦
アラハバキ#3隠者対ストレガ
ヘカトンケイル#3刑死者対ストレガ
スルト#4魔術師ニュクスアバター戦
マザーハーロット#4女帝ニュクスアバター戦
スカアハ#4女教皇ニュクスアバター戦
コウリュウ#4法皇ニュクスアバター戦
ノルン#4運命ニュクスアバター戦
アティス#4刑死者ニュクスアバター戦
タナトス#4死神ニュクスアバター戦
メサイア#4審判対ニュクス

余談

スタッフへのインタビューによると、制作段階では「結城理」ではない仮名で呼ばれており、監督の意向で「愛着の湧かない名前にしよう」ということで「山田月太郎(やまだげったろう)」と呼ばれていた。しかし制作も終盤に入ってこの名前がスタッフ内で定着してくると、むしろ月太郎の名前に愛着を感じてしまい、「もう月太郎でいいかも」とも考えかけたらしい。

もしそうなっていた場合、奇しくも彼の名前に『キタロー』の文字が入ったことになっただろう。

しかし、同じくペルソナ3 原案のアニメである、『ペルソナ〜トリニティ・ソウル〜』の主人公三兄弟の名前が全員「まこと」とも読めるため、プロデューサーである足立氏がこれは運命と称し、現在の名前に決定した。


関連イラスト

P3M#2憶えていて

見てきたWinter of Rebirth

キミの記憶 僕の証僕の証


関連タグ

ペルソナ3 P3M キタロー 有里湊

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