概要
例年短距離路線を目指す若駒たちの成長力を競うNHKマイルカップだが、今回は2歳マイル王者2頭が揃って参戦することとなった。
- 今回は桜花賞からアスコリピチェーノの他にイフェイオンとマスクオールウィン、皐月賞からジャンタルマンタルの他にウォーターリヒトが参戦。
- チャンネルトンネルの福永祐一調教師(24年開業)は調教師としてG1初出走。福永師は騎手時代の05年にラインクラフトで制している。
- 落馬で戦線離脱していたルメール騎手はこの日から、松山騎手は前日から復帰(ルメールは本競走を含む3鞍のみ騎乗)。ルメール騎手はアスコリピチェーノとの再コンビで、同馬に前2走で乗った北村宏騎手はコンビ継続のシュトラウスで参戦。松山騎手は今回唯一の外国産馬となるノーブルロジャーにテン乗りとなり、同馬に前2走乗った川田騎手はコンビ継続のジャンタルマンタルに乗る。
出馬表
番 | 馬 | 性別 | 騎手 | 調教師 |
---|---|---|---|---|
1 | ダノンマッキンリー | 牡 | 北村友一(栗東) | 藤原英昭(栗東) |
2 | ノーブルロジャー(USA) | 牡 | 松山弘平(栗東) | 吉岡辰弥(栗東) |
3 | ディスペランツァ | 牡 | 鮫島克駿(栗東) | 吉岡辰弥(栗東) |
4 | イフェイオン | 牝 | 西村淳也(栗東) | 杉山佳明(栗東) |
5 | ボンドガール | 牝 | 武豊(栗東) | 手塚貴久(美浦) |
6 | ロジリオン | 牡 | 戸崎圭太(美浦) | 古賀慎明(美浦) |
7 | チャンネルトンネル | 牡 | 岩田望来(栗東) | 福永祐一(栗東) |
8 | エンヤラヴフェイス | 牡 | 菱田裕二(栗東) | 森田直行(栗東) |
9 | キャプテンシー | 牝 | M.デムーロ(栗東) | 松永幹夫(栗東) |
10 | ウォーターリヒト | 牡 | 菅原明良(美浦) | 河内洋(栗東) |
11 | アレンジャー | 牡 | 横山和生(美浦) | 昆貢(栗東) |
12 | ゴンバデカーブース | 牡 | J.モレイラ(BRZ) | 堀宣行(美浦) |
13 | シュトラウス | 牡 | 北村宏司(美浦) | 武井亮(美浦) |
14 | アスコリピチェーノ | 牝 | C.ルメール(栗東) | 黒岩陽一(美浦) |
15 | マスクオールウィン | 牝 | 岩田康誠(栗東) | 牧光二(美浦) |
16 | ジャンタルマンタル | 牡 | 川田将雅(栗東) | 高野友和(栗東) |
17 | ユキノロイヤル | 牡 | 石橋脩(美浦) | 小野次郎(美浦) |
18 | アルセナール | 牝 | 横山武史(美浦) | 木村哲也(美浦) |
- 優先出走権→ボンドガール/ユキノロイヤル/ディスペランツァ/アレンジャー/チャンネルトンネル
前評価
人気 | 馬 | オッズ |
---|---|---|
1 | アスコリピチェーノ | 2.9 |
2 | ジャンタルマンタル | 2.9 |
3 | ボンドガール | 9.2 |
4 | ゴンバデカーブース | 9.7 |
5 | アルセナール | 15.0 |
2歳王者2頭が2強に近い構図を形成。アスコリピチェーノとボンドガールは休み明け叩き2走目が好感されている。ゴンバデカーブースは休み明けが不安視されているようだ。
レース結果
着順 | 馬 | タイム/着差 |
---|---|---|
1 | ジャンタルマンタル | 1:32:4 |
2 | アスコリピチェーノ | 2½ |
3 | ロジリオン | クビ |
4 | ゴンバデカーブース | クビ |
5 | イフェイオン | 1¾ |
好スタートから好位につけたジャンタルマンタルが直線で堂々抜け出し2馬身半差快勝。アスコリピチェーノが内から伸びてきて2着に上がったが、直線でマスクオールウィン共々斜行したために、番手から先行した3番人気ボンドガールが煽られブービー17着に沈んだ。
- 川田騎手は22年ダノンスコーピオン以来2年ぶり2勝目、高野厩舎は本レース初勝利。また朝日杯勝ち馬による本レース優勝は11年グランプリボス、19年アドマイヤマーズに続き5年ぶり3度目の事例となった。
- 持込馬による本レース勝利は04年キングカメハメハ以来20年ぶり2例目。
- レース後、上記の件でアスコリピチェーノ騎乗のルメール騎手とマスクオールウィン騎乗の岩田康騎手、加えて別の件でゴンバデカーブース騎乗のモレイラ騎手も斜行により他馬の進路に影響を与えたとして過怠金3万円が課された。
実況
NHK | 髙木優吾 |
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