1級呪術師
いっきゅうじゅじゅつし
概要
呪術師の等級の一つ。文字通り斜め上の特例である『特級』を除いた通常ランクの中では最上位に位置する精鋭達であり、呪術界を牽引して行く存在とされる者達。
与えられる任務の危険性・機密性・報酬の額も準1級以下とは段違いとされる。
呪霊は同等級の術師が任務に当たるという原則上、1級呪霊を一方的に祓えるクラスの呪術師が殆どであり、中には特級呪霊に対しても互角以上に渡り合える強豪も存在する。
というより、直毘人が七海と2人がかりで陀艮に苦戦した事を「由々しき事態」と評していた事から、通常は1級呪術師が2人以上いれば特級呪霊であっても問題なく祓えるようである。
また、特級を除いた最上ランクではあるが、逆に言えば特級に認定されない一定以上の実力を認められた呪術師は全員がここにカテゴライズされる。その為に同等級扱いの直毘人と七海でも陀艮からはその実力差を7:3と評価されたり、同じ特別1級でも扇は直哉からその実力を「パッとせえへん」と評され、直毘人の方が遥かに実力が上である事をファンブックで示唆されたりと、同じ1級同士でも実力はかなりピンキリである(特級呪霊の方も等級基準では同等級でも実力はピンキリである)。
そもそも高専の等級基準では、例えどれだけ強い術師でも「単独での国家転覆が可能」と認定されない者は総じて1級であり、この辺は高専の現在の等級認定の基準の問題だと思われる。
特別1級呪術師
等級は本来高専関係者に与えられるもので、高専に通っていない呪術界御三家の人間等に等級は存在しないが、1級術師相当の実力を持つと認められた場合にこの等級が与えられる。
特別な1級呪術師ではなく、特別に1級呪術師と認定した言わば名誉職。
昇格プロセス
- 二名以上の1級術師から推薦された人間が1級術師・1級相当の術師(上述の特別1級術師などの事だと思われる)に同行していくつかの任務をこなす。
- 適性があると判断された場合、最初に準1級呪術師に認定される。
- その後、ソロでの一級任務へ指名(アサイン)され、任務の出来によって1級に昇格させるかどうか決定される。
因みに、推薦された人間が同行するのは推薦者以外の術師である(例:東堂に推薦された虎杖達は東堂以外の術師と同行する事となった)。尚、冥冥からこれを初めて聞かされた東堂(ブラザーと一緒に任務へ行けると思っていた)は、全生気を吸い尽くされたかの如き眼を見開いたまま無言で立ちすくんでいた。
1級呪術師一覧(登場順に記載)
東京校学長。五条悟と夏油傑の学生時代の担任であり、五条悟の数少ない理解者。
学生でありながら1級呪術師の座まで登り詰めた猛者。性癖がつまらない人間はそいつ自体つまらないという謎の持論を持つ。
脱サラ呪術師。呪術師らしからぬ人格者の大人。
フリーランスの呪術師。筋金入りの守銭奴。
- 禪院直毘人 ※特別1級
禪院家現当主。酒とアニメが大好きな豪快な爺さん。
東京校二年担任。術式無しで1級まで登り詰めた異色の呪術師。
- 禪院直哉 ※特別1級
直毘人の息子で、禪院家次期当主候補。
- 禪院扇 ※特別1級
- 禪院甚壱 ※特別1級
1級相当とされる人物
千年現れる事のなかった宿儺の器たる少年。本作の主人公。
呪術の世界に足を踏み入れてまだ数ヶ月だが、生まれ持った高い身体能力と卓越した格闘技能を持っており、準1級相当の呪霊を難なく祓って特級呪霊と真っ向から渡り合い、渋谷事変の時点で1級呪術師の冥冥から既に1級呪術師に遜色ない実力を持つと評されている。渋谷事変後は黒閃を経て更なる成長を果たし、呪力操作を封じられた状態でも1級相当である日車と対等に渡り合う実力を誇る。
特級呪物・呪胎九相図の1番が受肉した九相図の長男。
呪霊と人間のハーフにして加茂家相伝の術式・赤血操術の使い手であり、同じ術式を持つ加茂憲紀と違って、その出自故に呪力を血に変換する特異体質を有しており、憲紀を含む人間の赤血操術使い以上の自由度で術式を使いこなす事を可能とし、それによって非常に高い戦闘力を有する。後に作中で1級呪術師相当の実力者である事が明言され、さらに同じく1級相当と明言された虎杖や特別1級の直哉を倒している事から、1級呪術師の中でも上位の実力者である事が分かる。
死滅回游の泳者(プレイヤー)の一人。
領域がデフォルトで備わった己の術式から結界術の基礎を同時習得し、そこから逆算して呪力操作による強化術の勘を掴み、完全独学で僅か12日間で1級呪術師相当とされる程の実力を身に着けた天才。