形態名
現在では「CSMオーズドライバー(2017年)」や『バトルスピリッツ(2019年)』などでは「タジャドルコンボ(最終回Ver.)」で公式表記が統一されている。
また、この形態をS.I.Cシリーズでは「タジャドルコンボ ロストブレイズVer.(2013年)」として発売され、それまでとくに公式な名称が無い所にようやく名称が出来たこと、さらに「最終回Ver.」に統一されるまでに最終回放送から6年以上もの長い間があったことにより、こちらの名称が定着をしていたので現在でもこの名称で呼ばれることもある。
ただ、「最終回Ver.」に統一されたので「ロストブレイズ」は多くの場合この形態の必殺技を指す。(ただし、上記のS.I.Cの「ロストブレイズVer.」およびそれを元にしたイラストは当然ながら「最終回Ver.」ではなく「ロストブレイズVer.」であるのでご注意を)
概要
コンボの構成に使用する鳥系コアメダルの内、タカメダルがアンクの意識を内包したコアであるために変身時の音声がアンクの声、スキャン時に出るメダルのエフェクトのうちタカメダルが赤、黄、緑のグラデーション、変身完了後に通常のタジャドル変身時には無い六枚の金の翼が出現する、攻撃時にアンクの幻が同時に攻撃を加えるなどと言った他のコンボでは見られない現象が発生する。
なお、上記をS.I.Cが独自の解釈でアレンジしたバージョンも存在する、S.I.Cらしく、通常のタジャドルコンボよりもスピナーを始め全体的に鳥の羽をイメージした生物的なアレンジ、そして、頭部と右腕はアンクをイメージしたアレンジがされている。
劇中での活躍
最終話での世界の終末を巡る戦いの中、仮面ライダーオーズはプトティラコンボで一度は恐竜グリードを撃破することに成功。しかし、メダルの器暴走形態により恐竜グリードは復活してしまう。
持てる全ての力を使い果たし、変身状態も解除された映司はグリード化してでも再び恐竜グリードを倒そうとする。だがそれはアンクにより止められ、アンクは代わりに彼自身のコアメダルであるクジャク・コンドルの2枚を投げ、最後にグリードが絶対に手放す訳にはいかない意識コアであるタカメダルを映司に託した。
全てを受け取った映司だったが、彼にはグリード化の弊害でタカコアにヒビが入っていることが認識できていなかった(諸説あり)。それでもケチでがめついアンクが、自らのメダルを、この瞬間に映司に託したことの意味を瞬時に察し、コアメダルをオーズドライバーにセットしていく。
「わかってる…お前がやれって言うなら、お前が本当にやりたい事なんだよな…」
「アンク、いくよ……変身!!」
そして、奇跡が起きた。
『タカ!』
『クジャク!』
『コンドル!』
アンクの声で変身したオーズは、苦戦をしていた恐竜グリードを圧倒的な力で攻めたて、さらにはアンクの幻も出現し共に追い詰めていく。
劣勢に陥りメダルの器暴走形態の内部へ逃げた恐竜グリードを、オーズは内なる恐竜コアメダル7枚全てをタジャスピナーに装填し追いかけ、アンクの攻撃に合わせ必殺のロストブレイズを放ち、ついに勝利を掴み取るのであった。
『ガンバライジング』
BM1弾からLRで登場。タイプは『ブレイブ』。名称はこれまで通りタジャドルコンボのままである。
本編の名シーンを再現できる『メモリアルフィニッシュ』という特別なレジェンドレアカードの一つで、同じ『メモリアルフィニッシュ』版のアギトとは異なり、何とスキャンすると挿入歌『Time_judged_all』が流れる上に、変身シーンの演出も原典通りアンク役の三浦涼介氏のボイス付きという豪華さである。
更にバースト必殺技のロストブレイズは3800もの威力を誇り、バーストアビリティにより必殺技の与ダメージが+3000かつ相手の防御力を-500するという相手が食らうと溜まったモンではないブッ壊れ性能。(しかもゲキレツアイコンが+3されるため、攻撃を耐え切ってもそのまま押し切られる可能性がある。)
こういった能力の高さから、カードショップやネットではかなりの高値で取り引きされている。
RT2弾ではGLRでプトティラからのバースト面で登場という多くのユーザーが待ち望んだであろう仕様になっている。
ZB2弾では、オーズ10周年記念で、アンクと共にメモリアルタッグフィニッシュとして再収録。バースト必殺演出はラストバトルを完全に踏襲した物となっており、アンクが幻の様に現れ映司に加勢する演出まで再現(アンクは流石に怪人態だが)。当然挿入歌も。これを機に、タジャドル最終回ver.のテクスチャがリニューアルされ、ガンバライド時代から流用されていたツヤツヤのCGモデルからかなり質の高い物となった。(通常版のテクスチャは変更無し)
GG2弾でタジャドルコンボがLRで登場したのにあわせてCGモデルが変更されたのだが、この際ベルトやオースキャナー、タジャスピナーといったアイテム類も変更されたのに伴い、最終回ver.のCGモデルもそれらが更新された。
最終弾となるGG3弾ではCPで表面プトティラ/バースト面タジャドル(最終回ver.)というカードが登場(アンクと連名)。
ロストブレイズが完全版なので、RT2弾よりさらに再現度が高くなった。
またこれまでLRばかりだった最終回ver.がようやくレア落ち。それでも高レアだが。
『ロストヒーローズ2』
仮面ライダーオーズが最初に覚えるHEROスキルとして登場し、前作でのHEROスキルであった「プロミネンスドロップ」は通常スキルに降格した。
残念ながら変身音声はアンクが生存している設定のためか、通常のタジャドルの物と同じである。
またギガスキャン時の音声が「プテラ!トリケラ!ティラノ!×2 ギン!ギン!ギン!ギガスキャン!」とセルメダルを装填した時のものが混ざっているミスがある。
ある程度は原作に沿った演出を取っているが、クジャクウィングを展開したままロストブレイズを発射している点や、発射時にクジャクウィングが七色に発光し、通常時の赤一色からSIC版のような赤、緑、黄の3色に変化するなど原作とは異なった演出を見ることが出来る。
これに関しては原作と異なり、一連の動作をオーズ一人で行う為に、タジャドルにアンクの要素を足したのだと推測される。
ただし、SIC版を意識したと思われる演出は翼のみで、タカヘッド・ブレイブと右腕には何の変化もなかった。
勿論原作のように恐竜グリードにぶっ放す事も出来てしまう。しかも、火属性技である為大きなダメージが期待できるだろう。
『シティウォーズ』
オーズ10周年記念として2020年11月19日に実装が決定したのにかかわらず実装が他に比べ1週遅かったものの、12月10日にいきなりBC-EXとして、更に通常のタジャドルとは完全に別物としてロストブレイズの実装が果たされた。フォームチェンジの部分がアンクの新録ボイスであり、攻撃コンボや必殺技にアンクが出現したりフォームチェンジにした際のオーズのボイスが変化したりとファンにとっては嬉しい演出を見せた
余談
上記の通り映司とアンクの絆の結晶とも言える状態、かつ最終回限定での登場と言った燃えるシチュエーションでの活躍だったため、ファン人気は非常に高い。
しかし、姿自体は普通のタジャドルコンボと一切変わらないため、pixivでは基本的にS.I.C版のイラストになっている。
実は、キャスト一同が「オーズの最終決戦はタジャドルで決めて欲しい」と監督に直談判しに行ったことで実現したとのこと。
最終回以前に公開された『劇場版仮面ライダーオーズ』でも、コアメダルが足りずに変身できない映司にアンクが意識コアを渡すシーンがある。同映画の脚本は本編同様小林靖子氏であるため、狙ってやったのだろう。
後年『仮面ライダードライブ』の終盤において、諸々似ている仮面ライダーチェイサーマッハが登場することとなった。
放送当時の変身ベルト「DXオーズドライバー」では残念ながら再現できないが、放送終了後の2017年に発表された「CSMオーズドライバー」では、この変身の再現と台詞までが収録されている。
※DX版の実質的な再版であるスーパーベスト版のオーズドライバーでも再現できない。
関連タグ
タジャドル コンボ(最終回Ver.) → トライアルフォーム(ラビットドラゴン)