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真・女神転生の編集履歴

2012-07-16 19:38:59 バージョン

真・女神転生

しんめがみてんせい

1992年発売のスーパーファミコン用RPG。「女神転生」シリーズの一作。

概要

アトラスが開発してナムコ(現:バンダイナムコゲームス)より発売されたファミリーコンピュータ用ソフト『デジタル・デビル物語 女神転生』『デジタル・デビル物語 女神転生II』のゲームシステムを継承しつつ、設定を見直し一から制作された作品。女神転生シリーズとしては初のアトラスの自社発売タイトルとして発売された。現代の都市を主な世界に置いた作風と仲間との思想的な価値観による決別等、従来の勧善懲悪観を排したハードな世界観とシナリオは多くのユーザーの支持を得た。アトラスの看板タイトルとしてシリーズ化され、後に「デビルサマナーシリーズ」や「ペルソナシリーズ」といった各種派生作品を生むことになる。


舞台は199X年の東京で、ゲーム発売当時(1992年)における近未来という設定。吉祥寺のアーケード街や病院、エコービル(現:京王吉祥寺駅ビル)といった1990年代の現代日本をモデルにしており、西洋ファンタジー風の世界観が主流を占めていた当時の家庭用ゲームRPG市場の中においては斬新なものであった。


ゲームシステムは悪魔を会話で仲魔にしたり、それらの悪魔を合体させたりといったファミリーコンピュータ版『女神転生』のものを継承しつつ、更に発展させている。前作では「魔王」や「邪神」といった「EVIL」属性の悪魔は仲魔にすることができなかったが、本作では条件はつくもののほとんどの悪魔を仲魔にできるようになった。またキャラクターデザインは『デジタル・デビル物語 女神転生II』と同じくイラストレーターの金子一馬が担当。メガテンシリーズとしては初のイラスト集が発売されるなどの人気を獲得する。地上の2Dマップと3Dダンジョンで構成されているが、地上の2Dマップは当時のコンピュータグラフィックスのイメージであるポリゴン風で描かれている。


なお、2001年のPS版発売時には、主人公キャラクターや悪魔のイメージイラストが金子一馬自身の手によってリニューアルされ、公式サイトや攻略本等で紹介された。ゲーム中のドット絵には反映されていないが、『真・女神転生NINE』や『真・女神転生III NOCTURNE』にはこのリニューアルデザインの悪魔が登場する。

あらすじ

199X年10月XX日、東京吉祥寺ヒーローは不思議なを見る。見たこともない不思議な世界で起こる不思議な出来事。磔にされる少年、虐げられる少年、生贄に捧げられる少女、何から何まで現実離れしていて、よく分からなかった。目を覚ましても現実離れした違和感は続き井の頭公園での殺人事件を皮切りに不穏な出来事が続発、街には神話や伝説の中でのみ登場する筈の悪魔が出没し始める。そして、パソコン通信の妙なメッセージからダウンロードした悪魔召喚プログラム。運命に導かれるがごとく、ヒーローの周りで何かが動き始める。


主要登場人物

ヒーロー(デフォルト名なし)(CV:緑川光)

主人公にしてプレイヤーの分身。吉祥寺で母と2人で暮らしているごく普通の高校生。犬のパスカルを飼っている。コンピューターが趣味で、DDS-NETというパソコン通信を通じて悪魔召喚プログラムを手に入れることになる。イラストでは背中に剣を背負い、緑の服にプロテクターをつけている。腕にはハンドヘルドコンピュータを装着しており、これに悪魔召喚プログラムをインストールしたことでパーティ内で唯一、悪魔を召喚、使役する力を得た。秘められた力はないようで、魔法の類は一切使えない。メガCD版のみイベントパートの一部で声があてられ、ロウルートが「私」、カオスルートが「俺」、ニュートラルルートでは「僕」、と一人称を変えている。


ヒロイン(デフォルト名なし)

ヒーローの夢に登場する謎の少女。ヒーローとは深い因縁で結ばれている。ヒーローの幼なじみと同じ名前で、現実世界ではゴトウに対抗するレジスタンスグループのリーダーを務めていた。電撃(ジオ)系の魔法や回復(ディア)系の魔法を覚える。ゴトウに逆らった罪で東京都庁にて公開処刑されることになるが、その間際にヒーローに助けられ行動を共にするようになる。その後、東京に落ちたICBM爆発の際に、ヒーロー達を転移魔法(トラポート)で助け行方不明になる。ゲーム中盤においてICBMの爆発で命を落とすものの数十年後に転生、前世同様の成長から渋谷のメシア(救世主の意。メシア教とは無関係)と呼ばれるようになっていた。悪魔によって精神を乗っ取られようとしていたところをヒーローとロウヒーローに救出され、再び共に行動するようになる。


ロウヒーロー(デフォルト名なし)

ヒーローの幼なじみと交際している心優しい18歳の少年。夢の中で出会い、現実世界で共に行動する。両親は音楽家で女子からの人気は高くマエストロを目指していた。イラストでは赤いジャンパーを着用している。秘められた力を持ち、衝撃(ザン)系の魔法や回復(ディア)系の魔法を覚えて行く。ヒーローをかばって命を落とすが神の手によりメシア教の司祭として蘇り、以降は外見も聖者の様な姿となった。ロウルート以外ではヒーローと対立する。


カオスヒーロー(デフォルト名なし)

吉祥寺の商店街で小沢率いるチーマーの一味に痛めつけられていた17歳の少年。誰にも負けない大きな力を求めている。夢の中で出会い、現実世界で共に行動する。母親とは幼い頃に死別していて、協調性がない。酒浸りの父親と2人暮らし。イラストではメガネをかけ、迷彩柄のコートを着用している。秘められた力を持ち、火炎(アギ)系の魔法を覚えていく。オザワに対抗するためより大きな力を求めた結果、悪魔と合体する選択肢を取り以降は外見も武者のような姿となった。カオスルート以外ではヒーローと対立する。


リリス

アダムの最初の妻。物語の序盤にヒーローの夢の中で妖艶な女性・百合子(ゆりこ)として現れる。以降、ヒーローの行く手に度々現れては好意的な素振を見せつつも中盤でリリスとしての正体を現す。ヒーロー、ヒロインとの関係はアダムとイヴとの関係にあると思われる。


STEVEN(スティーブン)

真っ赤なスーツを着た車椅子の男。離れた場所へ物体を転送するターミナルシステムの開発者の一人だが、アクシデントによりターミナルが魔界につながったことで悪魔に襲われて大怪我をする。その苦い経験から悪魔に対抗する手段として悪魔召喚プログラムを制作しパソコン通信を利用して無差別にばらまいた。ヒーローの前に度々現れ、ハンドヘルドコンピュータの機能をバージョンアップしてくれる。おそらくモデルは物理学者スティーブン・ホーキングか、映画『デビルスピーク』に登場した悪魔崇拝者・Esteban(エステバン。Stevenのスペイン語読み)神父と思われる。車椅子でありながらそのフットワークは軽く、いつもヒーロー達の行く手にまるで待ち伏せるかのように現れる。また大破壊の起こった30年後でも全く容姿が変わっていない。


五島(ゴトウ)

一等陸佐。日本の行く末を憂い古き神々(悪魔)と契約し部下を率いてクーデターを決行、イチガヤの自衛隊基地を占拠し以後戒厳司令官として東京を戒厳令下に治めている。レジスタンスグループのリーダーを捜し出すため、彼女と同じ名前の少女を誘拐してはイチガヤの地下牢に監禁していた。ヒーローにトールマンの殺害を依頼してくる。恐らくモデルは三島由紀夫。メガCD版では後藤


トール

北欧の雷神。裁きと天災を連想させる魔神。アメリカ合衆国大使・トールマンとして、悪魔が出現し混乱した東京を収める為、とヒーローに五島の殺害を依頼してくる神の尖兵。最終的にトール神としての正体を現し「悪魔に侵された街を浄化する」という名目の下に、ICBMを東京に落下させて壊滅的被害を齎す。現時点で核兵器を使用した唯一の指導者であるハリー・S・トルーマンとトール神の名を掛け合わせたものと思われる。


ルシファー

魔王。ルイ・サイファーを名乗る金髪の男性の姿で、ヒーローの行く先々に現れ助言を与えては姿を消す。人間の真の解放を目指すべく、人間を扇動して神と戦うためガイア教団をはじめとした工作活動を行っていた。ルイ・サイファーの名前の由来は映画『エンゼル・ハート』の登場人物から。


小沢(オザワ)

不良グループ「タートルヘッド(TURTLE-HEAD)」のリーダー。東京大破壊後は悪魔の力を借りてシンジュクの支配者となる。最終的には力を得たカオスヒーローに復讐を果たされ命を落とす。本作シナリオ担当の伊藤龍太郎が開発当時に黒幕ぶりを謳われていた政治家・小沢一郎から名前を取り「オザワ」にしようと悪魔設定監修の鈴木一也に提案し、採用された。メガCD版では小澤


太上老君(タイジョウロウクン)

道教の神。物語の序盤に、井の頭公園にてヒーローの前に現れ、ヒーロー達に意味深なメッセージを与える謎の老人。ニュートラルルートのエンディングでその正体を現す。


役小角(エンノオヅノ)

金剛神界の住人。前鬼後鬼を使役する。異世界に飛ばされたヒーロー達に手を貸す。


パスカル

ヒーローが飼っているメス犬。ヒーローに付き従うが戦闘に参加することはない。邪教の館で悪魔と合体させることにより魔獣ケルベロスになり、序盤から強力な悪魔を連れ歩くことができる。ターミナル事故により飛ばされてしまうが、大破壊後に再会することになる。本作開発当時に人気だった漫画『動物のお医者さん』の影響で、犬種がシベリアン・ハスキーに設定されたものと推測される。PCエンジン版、メガCD版では一定条件を満たすとケルベロスではなくパスカルとして仲魔になる。パラメータや外見なども異なる。種族名はイヌであり、正確には悪魔ではない。


アスラ王

ロウルートのラスボス。ニュートラルルートではミカエルを含めて戦うことになる。

かつて唯一神によって打倒された古き神々が率いるカオス勢力の尖兵として、千年王国の布石であるカテドラルの乗っ取りを画策し、スルト・アスタロト・アリオクを率いて地下エリアを占拠する。

FC女神転生でアフラ・マズダ、後のシリーズにおいて大日如来(ヴィローシャナ)の同一存在として描かれる悪魔でもある。


ミカエル

カオスルートのラスボス。ニュートラルルートではアスラ王を含めて戦うことになる。

唯一神降臨の為に作り出された祭壇でありロウ勢力の拠点であるカテドラルに顕現した大天使で、ウリエル・ラファエル・ガブリエルを率いて己の主の敵であるカオス勢力との最終決戦に臨む。

続編にあたる真・女神転生Ⅱ序盤では、カテドラルの戦いの後に辿ったミカエル達の姿が描かれる。


備考

ヒーロー、ロウヒーロー、カオスヒーロー、ヒロインには特定の名前は設定されていないが開発者の間では「フツオ」「ヨシオ」「ワルオ」「フツコ」と呼ばれていた。『真・女神転生ファイナル・ストーリー:ATLUS公式リプレイ攻略ノベル』(双葉社 )では「ショウ」、「トシキ」、「テツオ」、「アオイ」、『紅蓮の夜:真・女神転生IITRPG誕生篇ジャンプスタート・キット』(アスペクト)ではヒロインに「高原マキ」という名が設定されていた。


システム

東京全域を移動できる2Dマップと、女神転生シリーズの目玉である3Dダンジョンを行き来することでゲームが展開する。


ヒーローとパートナーの両者がDYING、DEAD、STONE状態になると、まだ仲魔が生き残っていたとしてもゲームオーバー。三途の川を渡るシーンの後、タイトルに戻る。


SFC版ではゲーム起動時に1/65535の低確率で、画面一杯に「すぐにけせ(はやくけせ、とも)」の赤文字群がエラー音のような音と共に表示される事がある、という都市伝説的噂があるが真偽不明。この噂を元ネタとした動画が作られ、TV番組で放送された事もある。

[nicovideo:sm9467809]


関連ゲーム用語

メシア教

メシア教会。救世主(メシア)の出現を信じており、その力によって世界が救われることを信じている宗教。「信じるもの 皆 救われる」と謳う。


秩序を重んじ、すべては法の下に管理されるべきであるとしている。基本的には物静かな態度で慈悲深く人々に教えを説いていくような口調で他人と接するが、法に従わない者や救世主の出現を否定する者に対しては非常に厳しい態度を取る。完全なヒエラルキー階級の下に成り立っており、秩序と平和はあるが個人の自由はないに等しい。


統制された世を乱す悪魔は彼らにとって邪悪な存在となるため、悪魔との共生を考えるガイア教とは対立している。教徒は白地に青いラインの入った服装で統一されており、階級や身分によって服飾が違う。


ガイア教

ガイア教団。秩序や階級に囚われず、自然と一体化することを重要視している宗教。「生きる者はいつか死ぬ 形あるものはいつか壊れる」と謳う。


差別も区別もなく、管理を否定し全てのものと共存しようとしている。そのため現実的かつ実利的で、力のない者に価値を見出さず救いの手を差し伸べない。基本的に実力至上主義の団体で、自由はあるが秩序は存在していない。悪魔の存在を許容し共生していくことを考えているため、メシア教とは真っ向から対立している。


混沌を重んじるというところからくるのかヤクザや反社会的な人物も多く、口調や物腰は荒々しく乱暴で暴力を振るうことも躊躇しない。教徒の中には暗殺を生業とする者もいる。「弱者は救わない」ので、メシア教に比べると信徒が少なく規模も小さい。


属性

主要登場人物・悪魔は皆属性を持っている。それらは直交座標系の形式で表示され法と秩序を重んじるロウ(Law)、自由と混沌を重んじるカオス(Chaos)、どちらにも属さないニュートラル(Neutral)が思想を象徴する横軸として、さらに建設的で前向きなライト(Light)、中庸のニュートラル、邪悪で破滅的なダーク(Dark)が性格を象徴する縦軸として設定されている。ニュートラルは中心、つまり0地点。属性としては4つだが段階的になっており、それぞれ10段階とするならばロウ8ライト4の悪魔といった様になる。


悪魔は種族ごとに属性が大きく分かれている。いくつか例として挙げると、

  • 破壊と創造、殺戮と粛清の表裏を併せ持つ「天魔(破壊神)」はChaos - Light。
  • 法と秩序を絶対のものとし、献身的に働く「天使」はLaw - Light。
  • 秩序を強いるが、それが邪で道徳的でない「邪神」はLaw - Dark。
  • 悪意に満たされ何にも従わず、傍若無人な「魔王」はChaos - Dark。
  • 奔放で無邪気、気まぐれで人に近い存在の「妖精」はNeutral - Neutral。

ヒーローはニュートラルで始まり、プレイ中の行動によってその都度属性が揺らいでいく。変化はロウ側かカオス側のみで、ライト・ダークへの属性変化は無い。


例として、

  • 倒したボスに止めを刺すか刺さないか、秩序を重んじるメシア教に力を貸すか、混沌を重んじるガイア教側に付くか、あるいはどちらにも与さず中立を保つ、双方を敵に回すなどのイベント系
  • 連れている仲魔と同じ属性の悪魔を殺したり、片方側の悪魔を一切仲魔にしないなどの戦闘系
  • イベントは強制の場合がある為、後者の方が(影響力は少ないが)手間をかければある程度の属性の調整は可能

がある。


ヒーローの属性はフィールド画面での自分のキャラクターアイコンの回転方向・速度によって、現在の属性がどちらに傾いているのかを大まかに判断することができる。自分がどの属性に属しているかでシナリオやエンディングが異なっていくのは『真・女神転生』の大きな特徴、魅力である。


登場人物や悪魔の印象から「ロウ=善」、「カオス=悪」とみられがちだがあくまでも秩序と混沌、どちらのスタンスを重んじているかの違いでしかない。そのためロウが一般的な意味での善、カオスが悪というものではない。攻略本等に頼らずプレイした場合、ファイナルファンタジーシリーズ、ドラゴンクエストシリーズ等の一般的なコンピュータRPGに慣れたプレイヤーは困っている人がいれば助けるし神の依頼を受けてしまいがちである。そのため自然とロウ属性寄りとなる傾向があり、そういった遊び方の逆のことができることを面白がってプレイするとカオス属性に寄ることになる。もちろん、あえてどちら側にも与せず中立の立場を貫くこともできる。


ドラゴンクエストなどのいわゆる勇者が魔王から世界を救うといった類型的ゲームに対するアンチテーゼであるのか、本作においては神はしばしば無慈悲な行いをするしロウ側のストーリーではいささか神はひどい存在だと思わせがちである(もちろん聖書を出典としているので、もともと神は無慈悲なものであるが)。つまり、真・女神転生シリーズ(特に『I』と『II』)は神や勇者などの言うとおりにしていればいいわけでもないというメッセージを暗に含ませている。そのことは次作『II』での舞台設定がロウ側であるメシア教が支配している世界となっていること、そこからヒーロー達が脱却する展開になっていることからも垣間見ることができる。つまり制作者側の意図としては普通にプレイするとロウ寄りになるが、それ以外の展開を自力で見つけて自分で判断することの重要さを説いているともいえる。

固定観念の善悪だけでなくそれぞれの立場・状況によって正しいことは変わってくる、それを選ぶのは神でも悪魔でもない人間であるというのがシリーズの根底に流れるテーマであると言える。


関連作品

真・女神転生 東京黙示録

真・女神転生 東京黙示録』(しん・めがみてんせい とうきょうもくしろく)は、『アスキーコミック』にて連載されていた漫画。全4巻。原作:鈴木一也 (ゲームクリエイター)、漫画:御祗島千明。コンピュータゲーム『真・女神転生』を下敷きにしているものの、登場キャラクターやストーリーは漫画オリジナル。1995年にOVA化されている。


OVA

ソニー・ミュージックエンタテインメントより1995年6月11日に上下巻でVHS版が発売された。[[2000年6月15日には上下巻を纏めたものがDVD化されている。


登場人物・声の出演


真・女神転生 エル・セイラム

真・女神転生 エル・セイラム』(しん・めがみてんせい エル・セイラム)はコンピュータゲーム『真・女神転生』を原案とした小説。作者はデジタル・デビル・ストーリー 女神転生の原作者でもある西谷史、挿絵は攻略本の表紙絵を担当した相崎直美(現・相崎勝美)。環境設定はアトラスとなっているものの、ゲーム版から一部のキャラクターが登場する以外は全くのオリジナル作品。原作者自らがゲームを題材にノベライズしたという珍しい形式の作品。ゲーム版では語られていない「聖母マリア」にスポットを当て「LAW」をテーマにしている。雑誌『LOGOUT』にて1993年発行の増刊号「ノベルスペシャル」より1994年11月号まで連載され、ログアウト冒険文庫にて文庫本全4巻が発売された。


あらすじ

聖ヨゼフ学園に通う16歳の高校生・岳玲子の周りでは吉祥寺に引っ越してからというもの、隣家の火災、近所のハスキー犬の惨殺、地震等、奇妙な事件が頻発していた。その原因は近所にすむ少女・石川安奈が操作する不思議なソフトにあった。対象に呪いをかけ、殺してしまうこともできる悪魔のCAD。しかもそのソフトは他者に呪いをかければかけるほど、その効果が高まってゆく。しかし、それは東京全体を巻き込む大異変のほんの予兆でしかなかった。


移植(リメイク)版の特徴

PC Engine SUPER CD-ROM版

BGMは一部イベントシーンのみCD-DA、その他は内蔵音源による演奏。

石壁の顔、ニュ-トラルエンディングで太上老君の声が出る。

一部のイベントでビジュアルシーンが追加された。

パスカル関連のイベントが追加。

新悪魔が数体追加。またT.D.L.で「ゾンビマウス」と「デモンダック」が出現するようになった。

ターミナルの転送アニメーションなどが変更された。

エンディングの最後でENDの文字が表示されなくなった。


Mega-CD版

BGMは全てCD-DA再生。

オープニング、エンディングが若干変更、ヒーローによるナレーションが追加された。

OPTION機能の追加。キーアサインの変更や3D画面の移動速度の調整が行える。

LIBLARY機能の追加。ボスを含め今までに遭遇した全ての悪魔の情報を閲覧できる。

2Dマップの表現方法がワイヤーフレーム風に変更された。

カテドラルのマップが簡略化された。

新悪魔が大幅に増加。またグラフィックの流用が削減され、殆どの悪魔が設定画通りの固有の容姿を得ることとなった。

登場人物や一部の悪魔の名前がカタカナ表記から漢字表記に変更。なおこの変更は後世の移植作には継承されなかった。


プレイステーション版

ユーザーインターフェースが真II以降のスタイルに改められた。

3Dダンジョンがポリゴンで表現されるようになった。

施設の背景画像がプレレンダリング式の3Dグラフィックに描き直し。なお悪魔や人物のドット絵グラフィックはSFC版から忠実に移植されている。

難易度設定が可能。NORMALはエンカウンター率の減少などの調整が含まれる、EXPARTは原作基準の難易度。なおEXPARTではエンディング後に全戦闘成績が表示される。

中断セーブが可能。

魔人専用BGMの追加。


ゲームボーイアドバンス版

ユーザーインターフェースはPS版同様『真II』以降のスタイルに変更。

2Dマップがクォータービューのビル街等に描き直されている。

「ビジョナリーアイテム」の導入。入手することで原作では語られることがなかったサブストーリーが閲覧できる。


外部リンク

真・女神転生 PS版公式サイト

真・女神転生 GBA版公式サイト

VC 真・女神転生 バーチャルコンソール版サイト

真・女神転生 for SFC i-revo(アイレボ) ゲーム

Gpara特集


関連タグ

真・女神転生Ⅱ メガテン 悪魔 デビルサバイバー 仲魔 真・女神転生TRPG 金子一馬 アトラス

表記揺れ:真女神転生

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