グランバニア王子
ぐらんばにあおうじ
概要
『ドラゴンクエストⅤ』に登場する主人公の双子の子供達のうち、息子の方のことである。
グランバニア王国の幼い王子にして、天空の剣を装備できる唯一の人間。主人公がずっと探していた「天空の勇者」は自分の息子だったという物語である。
…とはいえ主人公ではない勇者のため、全く連れ歩かずに初期レベルのままのクリアも可能(子供が必要なイベントはあるが王女だけでも問題ない)。しかし、こちらの方のようにエンディングに変化は無い。
なお、パパスが一時期はグランバニア国王であった事から、主人公もグランバニア王子と呼んでも差し支えないのだが、殆どが「主人公」「王子」「国王」などの呼び名で呼ばれることが多く、グランバニア王子と言えばこちらの男の子を指す場合が多い。
名前
主人公と同じく双子の息子と娘には公式名称が無いが、いくつかの暫定的な名前もある。
リメイク版以降のゲーム作品では「レックス」というデフォルトネームが設定されている。ちなみに双子の片割れであるグランバニア王女の名前は「タバサ」。
スーパーファミコン版での隠れデフォルトネームは「クーパー」。
久美沙織の小説版『ドラゴンクエストⅤ』及び『CDシアター ドラゴンクエストⅤ』では「ティミー(ティムアル・エル・ケル・グランバニア)」、幸宮チノによるスピンオフ『ドラゴンクエスト 天空物語』では「テン」の名を与えられている。
関連書籍では「ドラお」、「ペペル」、「クリス」、「ガイア」、「エニボウ」といった名前もあった。
『ドラゴンクエスト ユア・ストーリー』では「アルス」という名前になっている。
容姿
長めの髪を後ろで束ねている。母親によって髪色が異なり、主人公の妻がビアンカなら金髪に、フローラなら青髪に、デボラなら黒髪になる。
公式ガイドブックでは金髪で描かれることが多い。
ちなみにスーパーファミコン版当時はアニメ『ドラゴンボールZ』がセル編に入り、孫悟飯が超サイヤ人状態を維持していた時期であったため、ビアンカと結婚した場合の髪色から「悟飯のようだ」という声もあったらしい。
更に、ニンテンドーDS版以降のリメイク作品でデボラと結婚すると黒髪となるので、両親、双子の妹4人そろって孫一家を彷彿とさせる容姿となる。
父と同じく公式イケメン設定らしく、『ドラゴンクエスト 天空物語』ではチゾットの村で同世代の子供達と遊んだ際は女の子から「カッコいい」と評されて見惚れられる描写もあった。
性格
性格は活発で明るく人当たりがいい。母親的にはビアンカ似な性格。
リメイク版の王子は発言そのものは子供だから仕方ないが、妹の王女がしっかりしている事もある上、『ドラゴンクエスト 4コママンガ劇場』では兄とは思えない行動や、剣や呪文をほとんどと言っていいほど使わないので「ヘタレ」、ないし「マザコン」なキャラクターが強調されている(後者の場合は母と引き離された寂しさゆえの描写でもあるので、些か仕方ない部分もあるが…)。一方でメッサーラやアンクルホーン、ネーレウスなど怖さや不気味さが漂う魔物を「さん」づけで呼び、仲良くするなど父譲りの仁徳と礼儀正しさで描かれる部分もある。