「祈りましょう。皆さんが幸せになりますようにと。」
概要
ピルグリムのパイオニア所属のニケ。
他のパイオニアのニケと同様に、古典童話のヒロインが名前の由来。元ネタは童話のタイトル名であり、そのヒロインの名前でもある『ラプンツェル』から。
誰に対しても敬語で話し、母性愛に溢れて慈悲深い性格。
敵の前で斃れようとも、自分のことより仲間の身を案じる自己犠牲的な面も。
希望がある限り負けることはない、と本人が語るように悲壮な世界であっても前を向くことを忘れず、分け隔てなく優しく振る舞うまさしく聖女のようなニケである。
プレイヤーからの人気が高いニケの1人であり、2023年4月に公式で行われた「NIKKEグローバル人気投票」では第4位にランクインしている。
容姿
金髪碧眼の美女であり、「ラプンツェル=髪長姫」の名に違わぬ非常に太い三つ編みが特徴。この髪の毛は1本1本がジャマーとなっており、一本だけでは微弱でも複数束ねることで効果を増幅しており、ラプチャーが彼女を捕捉することはほぼない。
デザインモチーフはシスター(修道女)。衣装として、黒色のベール(ウィンプル)に白のフィッシュ(襟掛)を身に纏っている。
背中には複数の謎のメカと光輪が浮いている。この謎メカはロケットランチャーをチャージする時に、背中の中央付近へ移動する。
立派な爆乳のスーパースタイルを胸の谷間までしっかりフィットしたぴっちりスーツで包んでおり、首から上以外の肌は露出していない。
ぴっちりスーツのディティールはメカニカルなもので、一見するとサイボーグかアンドロイドのような描写にも見える。
彼女の身体については、ファンアートの描き手によって解釈が大きく分かれている。一般的なニケと同じく、衣装のように脱げるものだと捉えている描き手がおり、特にR-18イラストでは肌を露出している描写が圧倒的である。
1周年記念イベント「RED ASH」では、ラプチャー侵攻から4年後(すなわちメインストーリーから100年ほど前)の彼女が登場しているが、現在とはキャラクターデザインが異なっている。
前髪は額が見える「デコ出し」となっており、額には十字の紋章を確認できる。
衣装については、猫耳のような白いベールをかぶり、黒タイツおよびガーターベルトを装着した脚が見えるなど、人間的な外観をしている。また、豊満な胸が強調されていることも相まって、グラマラスな印象の衣装デザインとなっている。
ゲーム内での性能
レアリティ | SSR |
---|---|
クラス | 支援型 |
コード | 鉄甲 |
武器 | ロケットランチャー |
バースト段階 | Ⅰ |
パラメータ
HP | 647,453(Lv.200) |
---|---|
攻撃 | 21,307(Lv.200) |
防御 | 4,485(Lv.200) |
本物のロケットランチャーではなく、杖状の武器「ホーリーグレイス」から輪形の光弾を発射する。
ドロシー曰く「狙撃もできず、湿度によって軌道が変わる」とのこと。
なおこれでも、思考転換を起こす前のスノーホワイトの調整により、命中率は幾分か改善されている、という設定がある。
HPを回復する能力が多い支援タイプの中でも際立ってそれに特化したスキルが揃う。
自分がフルチャージ弾を発射するとそれだけで味方全体を回復する上、攻撃力の高い味方のHPと回復量をブーストするため、防御が低く死にやすい攻撃型の味方を粘り強く支えてくれる。
極め付けがバーストスキル「ガーデンオブシャングリラ」。全体大回復に加えて死亡したニケをランダムで1人蘇生させるというもの。現状味方の蘇生能力を持っているのは彼女のみである。
代償としてクールダウンが60秒と際立って長くなっているので基本的に一度しか発動することはできない。彼女だけだとバーストスキルの回転がほぼ不可能なので、バーストスキルⅠを持つ味方はもう一人編成した方がいいだろう。
メインクエストの道中戦やボス戦のほか、ニケ同士が戦うアリーナでも、場持ちを大きく安定させるポテンシャルを秘めており、現状、ゲーム内最高クラスのヒーラー能力を持っているニケと言っても過言ではないだろう。
ガチャでの出現率は低いが、なんとしても手に入れたいニケである。
関連動画
ハーフアニバーサリーの祝福第1弾(アリス、ラプンツェル、ディーゼル)
ハーフアニバーサリー声優インタビュー - 三森すずこ(ラプンツェル役)
関連イラスト
関連タグ
メカ娘 シスター 修道女 金髪碧眼 三つ編み ヒーラー 至高の顔
以下、ネタバレ注意
もうひとつの顔
「ありとあらゆる煩悩で頭の中がいっぱいになり…はあ、はあ…!」
彼女にはもうひとつの顔がある。
異性…特に「筋肉質なブラザー」を見ると危険な妄想が止めどなく溢れてくるという、およそ健全とは言い難い嗜好を持っている。
妄想するだけならまだしも、伏せ字な単語やシチュエーションを思わず口走ってしまうことも多々あり、有り体に言ってスケベ丸出し。しかも興奮し出すと、頬を赤らめたうえで表情が崩れ、「はあ、はあ…!」と息遣いも荒くなる。
いわゆるむっつりスケベのかなり極端なタイプなのだ。
ニケを大事にする指揮官に対する視線も同様であり、数多の美女に出会ってきた彼でさえドン引きのアプローチを連発する。気絶している指揮官に勝手にキスをしようとしたり、誘い受けな言動で指揮官を挑発しては「あんなことやこんなこと」をされる妄想にふける。その一方で、いざ指揮官から積極的な行動を移されると急に恥ずかしさと良識に襲われて、身体が拒否してしまうというヘタレでもある。
趣味は小説を書くことであるが、やはりというか…その内容はお察しください。挙句には前哨基地の図書館内に存在する、エッチな内容のページが載っている本を完璧に記憶している(後述の「身体の秘密」に記載されている設定があるにもかかわらず)。な、ラプンツェルが前哨基地の図書館の中でオススメの本は「そうして私は海辺を歩く」。
そしてなによりもおっぱいがデカい。お尻もスゴイ。しかもそのラインはぴっちりスーツ越しに丸出し。このおっぱいで聖女は無理でしょ。
「歩く18禁」と形容されても仕方がないほどに、残念な部分ばかりが目につく彼女だが、普段はとても素晴らしい人柄の性女…もとい、聖女である。本当に。
たまにラプンツェル本人も、自分のあまりの不純っぷりに反省することがあり、ひとりで煩悩と良識の狭間で葛藤していることも。
ラプンツェルがこのようなスケベになった元凶は、レッドフードである。詳細は後述の「関連人物」の節を参照。
過去
100年以上前の第一次ラプチャー侵攻の最初期に編成されたニケ部隊「ゴッデス」の生き残りの1人。
他の生き残りにスノーホワイトと紅蓮、リーダー代行のドロシーがいる。
他のゴッデス隊員と同様に、彼女は元々は人間であった。
なんの宗教かまでは明かされてないが、教皇の後継者となるべく育てられた聖女であった。しかし、第一次ラプチャー侵攻が起こると、周囲の要望でニケにされた経緯がある。
自分の意志を持たずに他人の意見に従い、流動的に生きてきたが、ラプンツェル本人は同僚のレッドフードに指摘されるまで気付いていなかった。
メインストーリーから約100年前では、他のゴッデス隊員と共にラプチャーとの戦闘に参加。
その一方、ラプチャーの侵食を受けたレッドフードに、「侵食を抑える薬」を飲ませて献身的に世話をしていた。しかし、レッドフードは次第に、薬に効果がないことを察するが、表立って態度に出すことは無かった。
その後、レッドフードは故郷に帰って死を迎えたいと懇願してゴッデス部隊を離脱するが、ラプンツェルは彼女の侵食を止められなかったことを後悔し、侵食を抑える薬を作ることを誓う。
メインストーリーから約50年前のアークガーディアン作戦では、亡くなった量産型ニケのお墓を作って祈りを捧げていた。だが、ラプチャーとの戦闘が続くあまりに精神を疲弊していき、死んでいったニケ達の無念な声が聞こえると、彼女達の墓前に祈りを捧げることを口実に、独りになって現実逃避をしていた。
しかし、ゴッデスのリーダー代行だったドロシーから、死者の無念の声はラプンツェル自身の心の声であり、今は生きている者に目を向けるようにと諭され、以降は前向きに行動することになった。その代わりに今度は、ラプンツェルに忠告したドロシー自身が死者に引っ張られることになってしまう。
作戦終了後は、アーク側の裏切りに遭って地上に取り残されたため、ゴッデス部隊は解散することになり、ラプンツェルも地上を彷徨うことになる。
「筋肉質なブラザー」に執着している理由だが、ゴッデスの当時の指揮官が自分達に優しかったことが要因と推測される。
ハーフアニバーサリーイベント「OVER ZONE」のミニゲーム「WHITE MEMORY」では、レシピ本がないと料理をまともに作れないドジっ子属性も発覚した。
身体の秘密
パイオニアの脳の構造は現在のニケの脳とは違い、新しい記憶が入ると古い記憶が無くなるようになっている。
さらに現在では、稼働から100年以上を経ているため脳が老化し、記憶総量が減ってきているため、ラプンツェルは脳の過負荷を防ぐために、第一次ラプチャー侵攻当時の記憶と、直近1年間の記憶以外は意図的に消去している。
つまり、明日になると、1年前の今日のことは覚えていないのである。
他のパイオニアのメンバーと違って、思考転換は起こしていない様子。
地上を彷徨う目的
ラプンツェルが地上を彷徨っている理由は、地上でラプチャーとの戦いに斃れたニケ達を弔い、墓を作ってあげるため。
ニケの遺体から金色の粒子と化したNIMPH(ニンフ)を自らのロザリオに取り込み、NIMPHに刻まれたニケの記憶から故郷を推測し、そこへ墓を立てて回っている。
前述の通り、記憶総量に限界があるため、できるだけ早期に墓を立てて回らなければならないという「使命」を背負っている。
メインストーリー
以前のチャプターでもスノーホワイトに付き添うモブキャラとして登場していたが、チャプター17「指標」でメインキャラとして登場。指揮官は基本的に彼女と行動を共にする。
クロウの銃撃を受けて息絶え絶えとなった指揮官を発見し、応急処置を施して介抱。回復した指揮官をカウンターズのもとへ送り届ける。
アンチェインドの秘密を知っているであろうスノーホワイトを探している指揮官の真意を汲み、月に1回行われるパイオニアメンバーの集会へ招待する。集会では紅蓮から厳しい意見が幾度も発せられたが、ラプンツェルは指揮官を庇う姿勢を見せた。
集会終了後、アークへ帰還する指揮官率いるカウンターズを途中まで見送り、彼らに対して激励の言葉を述べて別れたのだった。
関連人物
ゴッデス部隊初期メンバーの同僚。
ラプンツェルがスケベな事柄に興味津々な事を当初から見破っており、エロ本(ラプンツェルからすれば禁書)をたびたび読ませ、最後は形見分けとして自分のエロ本を譲渡するなど、彼女の性癖を解放させようとしていた。
もっともそれは、レッドフードがラプンツェルの過去から「他人の敷いたレールに乗せられている」ことを憂慮し、彼女を解き放ってあげようと、レッドフードなりの正しい意思・気遣いに基づいたものであった。今となってはラプンツェルも恨んだりしておらず、いい思い出話として語っている。
ゴッデス部隊およびパイオニアの仲間。
思考転換を起こす前は、ラプンツェルの武器の調整をしていた。
スノーホワイトとの付き合いは長いが、スノーホワイト本人からは「ひとりわけの分からないことを話しては、悶え苦しんでいるのをよく見かける」「そういう時、どう反応すればいいのか分からない」と未だに戸惑われている。
前哨基地の突発イベントで遭遇。
モダンバーで泥酔していた指揮官を発見したラプンツェルは、いつものスケベな煩悩と良識の間で葛藤するも、指揮官から急に肩に頭をもたれかけられてしまい、思わず周囲に助けを求めてしまった。そこへ偶然シュガーが通りがかり、ラプンツェルは彼女に指揮官を介抱するようにお願いするのだった。
N102(エヌ)
前哨基地の突発イベントで遭遇。
勝利の女神像へ毎日祈りに来るエヌを陰ながら見守っていた。ある日、エヌと同伴していた指揮官に話しかける。エヌからは「シスターラプンツェル」と呼ばれて懐かれていた。そこでエヌが毎日記憶を消されていることを知り、人々の記憶から忘れ去られることの哀しさを感じる。