概要
東北地方に所在した律令国のひとつで現在の秋田県・山形県にあたる地域。
律令国のなかでは陸奥に次いで面積が広い。
羽前はおおむね山形県、羽後は(先述の鹿角周辺を除いた)秋田県に相当するが、酒田市の最上川以北や飽海郡は羽後に属している。
歴史上の出来事は後三年の役などがある。
列車名
夜行準急・急行「出羽」
1960年6月、上野駅~山形駅~新庄駅間を奥羽本線経由で結ぶ毎日運転の不定期夜行準急客車列車として誕生。
1963年10月、新庄駅から陸羽西線を経由し酒田駅まで延伸。定期化かつ気動車化された。
定期化されてから廃止されるまでキハ58系が使用された。1978年10月以降は上野駅~新潟駅(磐越西線経由)・山形駅間を結ぶ昼行急行「いいで」・「ざおう1・4号」との共通運用が組まれていた。
寝台特急「出羽」
1982年11月、上野駅~新津駅~秋田駅間を上越線や羽越本線経由で結ぶ夜行急行「鳥海」の格上げで誕生し愛称も「出羽」に変更。
1990年7月、山形新幹線の工事に伴い上野駅から奥羽本線経由で青森駅まで結んでいた特急「あけぼの」1往復を上越線・羽越本線経由に変更した特急「鳥海」が運転を開始。
1993年12月、利用率が低迷していた「出羽」は「鳥海」に統合される形で廃止。