CV:大塚周夫(KH3最初の台詞まで)→大塚明夫([[KH3以降)
概要
キングダムハーツシリーズの登場人物。
数少ないキーブレードマスターの一人。年齢は80代半ば。ヴァニタスの師匠。
姿は老体ではあるものの、キーブレードマスターの称号を持つだけあってその力は絶大なだけでなく、歴代マスターの中でも最強の実力を持つと言われている。
「世界は光と闇が均衡する事で成り立つべきだ」という思想の持ち主で、「闇は絶対悪」という考えを持つエラクゥスとは修業時代を供にした兄弟弟子の仲であるが、思想の違いから決別していた時期もある。
物語ではテラ、アクアのマスター承認試験をエラクゥスと共に見届ける。
そして、アクアとの試合の最中に無意識に敗北を恐れた為に闇の力を発動させようとしてしまった事が原因で試験に落ちたテラに心の闇を消すのではなく、力で制すると説く。
その後、要所要所でテラに助言を与えるが……
余談
日本語版の初代キャストである大塚周夫氏は、『ピーター・パン』(フック船長)、『トイ・ストーリー』(ハム)といった多くのディズニーキャラクターの日本語吹き替えを担当している。
髪の毛は過去と決別するために剃ったとのこと。
関連タグ
アレーティア:後任キャスト決定の流れが同じとなったつながり。2022年6月1日の最終上限解放が発表された際、後任キャストが未発表だったためかゼアノートもその際にtwitter上でつぶやかれる展開となった。同年6月20日のアップデートで最終上限が解放され、キャストに関しても明夫氏が引き継ぐことに。
マスターアルーデ:鎧を纏った姿が似ており、演者も2代目の大塚明夫氏が担当している。
その正体(ネタバレ注意!)
過去シリーズに登場したゼアノート本来の姿。後のシリーズで見た目が若返っていたのは、BbSのストーリー終盤における戦いでテラの身体を乗っ取ったため。
これに伴い、彼から生まれた闇の探求者アンセムやゼムナスの見た目も若い男性のそれとなっている(また、声優も父から息子に変わっている)。
彼の目的は過去に起きたキーブレード戦争を今の時代に再現し、χブレードを創造してキングダムハーツの扉を開き、光と闇が均衡する世界を完成させること。
元々若い頃より飽くなき探求心の持ち主であった故に、この目的を達成する為には今ある世界が全て消滅してしまっても構わないとすら考えている危険過ぎる考えの持ち主。
元キーブレードマスターであるイェン・シッドからは「策をいくつも講じる男」と警戒される程の頭脳を持ち、これまでのシリーズで起きた世界を巻き込む事件は全てゼアノートの計画の内であった(ゼムナスの誕生については想定外だったものの、計画の進行には好都合な嬉しい誤算だった模様)。
各シリーズでの動向
KHI
COM
KHII
358/2Days
BbSより後の時間軸の為、彼の半身である闇の探求者アンセムとゼムナスが登場。
詳細は各項目を参照。
BbS
テラ、ヴェントゥス、アクアを自らの計画の実行の為旅立たせるよう仕向け、ヴェンの心から引き抜いた純粋な心の闇そのものであるヴァニタス、そしてレイディアントガーデンで知り合ったと思われるブライグを部下として従え暗躍する。
ストーリー終盤、キーブレード墓場にてテラと対峙するが敗北。しかしこの勝負はχブレードを完成させるための時間稼ぎであり、ヴァニタスがヴェンとの強制的な融合を果たしたのを見届けると同時に己の胸にキーブレードを突き刺して老いた肉体を捨て去り、自身の心を新たな器に乗り移らせるという方法でテラの身体を乗っ取る事に成功する。
その場から立ち去ろうとしたものの、脱ぎ捨てられた鎧に宿った強烈なテラの思念が立ちふさがり、再び激戦を繰り広げるも二度目の敗北を喫する。
さらに不完全ながらも顕現したχブレードが現実世界でアクアとミッキーマウス、精神世界でヴェンによって破壊されたことで起こった暴走に巻き込まれてレイディアントガーデンに飛ばされる。
目覚めた直後は記憶を失っていたが、駆けつけたアクアからテラの名を聞かされたのをきっかけにゼアノートの意識が目覚めて対峙。しかし激戦の最中でテラの意識も復活し始めて妨害を受けるようになり、業を煮やした事で強制的にテラの心を肉体から追い出そうとキーブレードを胸に突き刺すが、これが原因で身体から溢れ出た闇に呑み込まれて闇の世界に堕ちかける。
アクアの捨て身の救助によってテラ共々光の世界への帰還には成功するも、名前以外の全ての記憶を再び失い、倒れていたところを賢者アンセムによって救われて彼の弟子となる。
シークレットムービーによれば、記憶を失っている間テラとマスター・ゼアノートが心の主導権を巡って争っていたようだが、テラが主導権と肉体を取り戻して完全復活するのはKH3まで叶う事はなかった。
直接の登場はないが、シークレットムービーにてマスター・ゼアノートが近い内に復活を果たす事をイェン・シッドが予測。
この脅威に対抗する為、イェン・シッドはソラとリクにマスター承認試験を実施して二人を一から鍛え直す事をミッキーに提案する。
ストーリー終盤、マスター・ゼアノートの姿で復活を果たす。
テラの肉体を乗っ取ったはずの彼が元の老いた姿で復活した理由は現時点で明かされていない。
同時に、ストーリーの各場面で現れる青年の正体は若かりし日のゼアノートである事が判明。
ここで彼の計画を達成させる為に必要な手段の一つである7つの純粋な光と13の純粋な闇を衝突させてχブレードを再び創造するという事が明かされる。
13の闇の器に選ばれた者は現時点でゼアノート以外に闇の探求者アンセム、ゼムナス、シグバール、サイクス、青年ゼアノートの計6人が判明している。
III
ラストボスとして登場。真・XIII機関のリーダーになっているがあまり干渉はしておらず、メンバーはおろか、ハートレスやノーバディを使役して何か任務を与えている描写も無く、もはや烏合の衆レベルの集まりである。ゼムナスがリーダーだった頃が懐かしい・・・。
終盤でようやく登場し、他の12人が敗れるとキングダムハーツを召喚して捕らえていたカイリを斬り捨て、ソラと最後の光と闇の衝突を成し遂げる。
χブレードを完成させ、キングダムハーツの扉を開くが、自身をポータルとされてスカラ・アド・カエルムに転送される。
追ってきたソラたちにレプリカ(鎧)12体を嗾け、それが敗れると鎧姿になって都市全体を巻き込む戦いを披露。
最後はχブレードを手に生身の姿でソラ一行と対決。
キングダムハーツから力を得る、ソラを無理矢理レイジフォームにするなどの戦法を行うも、最後はトリニティで敗北。
本来の目的が闇に染まってばかりの世界を失敗と断じてキングダムハーツを開いて始まりの光で世界を浄化またはリセットし、再編することを明かす(キーブレード戦争の再演に拘ったのは本人の好奇心も含まれていたが、「いっそ全てを闇に沈める事でまた御伽話の様に光溢れる世界が来て欲しい」という祈りにも似た諦観が故かもしれない)。
その際にソラから「それはお前が決めることじゃない」「本当の強者は、世界の運命は握らない」と返され、その姿を友に重ねた。
そして、テラに宿っていたエラクゥスの言葉を受けて完全に敗北を認め、ソラにχブレードを託すと2人で少年時代の姿に戻り、昇天していった。
「行こう、友よ」
「ああ・・・」
MoM
本人ではないがカイリの記憶から作られたマスター・ゼアノートが登場。
カイリを追い詰めるが、ソラが登場したことで敗北。
消滅前にソラが裏側の世界にいることをカイリに伝えた。
KHDR
少年時代のゼアノートが主人公。
本人は憶えてないが、実はエフェメラの血脈で、出身もデスティニーアイランドではなく、スカラ・アド・カエルムと思われる街だと判明した。
また、幼少期はUχプレイヤーの転生体である青いローブの人物に育てられた。
ゼアノートは他者の心を感じ取れる資質の持っていたため、青ローブの人物を通してKHUχのことを夢で見ていた。古のキーブレード使いやキーブレード戦争に強い関心を持っていたのもこのためであった。
年老いた後も古のキーブレード使いを探してドワーフ・ウッドランドのマジックミラーに尋ねたことがきっかけで、夢で見た少年・ヴェントゥスと出会うこととなる。
また、ヴァニタスの正体が始祖の闇の一人ではないかと薄々勘付いていた。
ちなみに頭髪に関しては禿げたのではなく、本人が剃ったかららしい。
関連タグ(ネタバレ)
少年ゼアノート → 青年ゼアノート → マスター・ゼアノート:成長・老化
KH3D キングダムハーツ3 メロディオブメモリー KHDR
ディズニーヴィランズ:実質的な統率者であった。
フラダリ:中の人が同じ、世界の再編を目論み、世界を消滅させかけたりと、共通点が多い。