登場作品:『機動戦士ガンダムSEED』・『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』。
一般には「ミーティア」と表記される事が多い。
固有タグとしては「M.E.T.E.O.R.」や「ミーティアユニット」と言うタグもある。
データ
分類 | ZGMF-X用アームドモジュール |
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全長 | 99.46m(MS連結時) |
全幅 | 60.12m(MS連結時) |
重量 | 552.42t(ミーティアのみ) |
動力源 | パワーセル |
概要
本来は現行MSの稼働時間やその他性能を上げるザフト版ストライカーパックシステムという位置づけの補助兵装として開発されていたが、ファーストステージシリーズへのニュートロンジャマーキャンセラーの採用に伴って無制限の大電力を活用した破壊力と機動力に主眼を置いた方向にシフトチェンジした。
設計はプラントで艦艇関連の設計を担うヴェルヌ設計局とウェルズ設計局の2部署の共同開発であり、名称はMobilesuit Embedded Tactical EnfORcer(モビルスーツ埋め込み式戦術強襲機)の頭文字をとって名付けられた。
機体の各部に内蔵した大量のミサイルに加えて、大口径ビーム兵器と対艦用ビームソードを搭載したウェポンアームを兼ね備え、更にジンハイマニューバのエンジンを元にした推進器で戦場のあらゆる場所に高速移動することができるため、単機で戦況を一変させる戦術兵器となりうる。
ただし、兵装などへのエネルギー供給と射撃統制システムは接続されたMSに依存している。そのため、核エンジンとマルチロックオンシステム(射撃統制システム)を持ち合わせるファーストステージシリーズ(フリーダム・ジャスティス)の機体と接続しなければ真価を発揮できず、真価を発揮できれば一度に多数のターゲットを捕捉、撃破できる。一応ユニットそのものにも動力源としてパワーセルが搭載されているものの、あくまで母艦であるエターナルとMSを行き来するための移動用および接続用であり、単体での戦闘は行えない。
また、両腕でウェポンアームを操作する都合上、普段の手持ち武器に関しては収納スペースが用意されており、パージされた際にMSへ射出することで通常戦闘への速やかな移行を実現している。
その巨体故にエターナルには機首両脇に接続する形で保持されている。また、この状態を「ハングモード」といい艦砲として使用される。対空迎撃系の武装と前方しか撃てないビーム砲が固定武装のエターナルにとっても重要な武装である。
火力や加速に優れているものの、その巨体故に小回りでの素早い動きが要求される近接戦には不向きという弱点を持つ(この手の装備にはありがちなことだが)。作中でも、近接戦が得意とは言えないプロヴィデンス相手に一方的に斬り刻まれていた。その反省からか、2年後にデスティニーとレジェンドと交戦する際には事前にパージされた。
また、防御兵装を一切搭載しておらず、加えて通常装甲なため実弾・ビーム問わず被弾にも弱い。しかし、ダメージコントロール性能に優れており、完全に破壊されるまではどの部位が破壊されようと残った部位は問題なく稼働し続ける(SEED本編にてキラが乗り捨てた際も左右のウェポンアームとスラスターを全て失って無力化されるまで使用され続けた)。
その強力さと巨体に応じた操縦難度であり、当代最高クラスのパイロットであるキラ・ヤマトとアスラン・ザラであっても乗りこなすまでに(調整込みとはいえ)2か月を要している。
劇中において
ナンバー01~08までが存在するが、うち03と04はどの媒体でも登場していない。
01と02はザフトからエターナルごと奪取され、第二次ヤキン・ドゥーエ攻防戦にてフリーダムとジャスティスが装備する形で実戦投入された。
初戦闘では地球連合がプラントへ向けて放った大量の核ミサイルを共同で全て撃ち落とし、プラントの窮地を救った。その後も核ミサイルを擁するピースメーカー隊とその母艦を撃墜していった。
01はアークエンジェルを狙っていたプロヴィデンスと交戦した際、そのドラグーンによる全方位攻撃に翻弄され、その隙を突かれる形でプロヴィデンスのライフルやサーベルの一撃によって破壊されていき、最後はスラスターを全損して走行不能となったためにパージされ、走行不能となって足が止まった所を狙ったドラグーンの猛攻にさらされ、自身をパージしてその場を脱していたフリーダムへライフルとシールドを射出すると同時に爆散した。
02はジャスティスがジェネシス内部に侵入する際にパージされる。その後はエターナルまで帰還した描写もなく行方知れずとなった。
戦後、ザフトに残存していたミーティアがジャンク屋組合に回収され解体予定だったが、05と06がは通常のバッテリー駆動機用に核動力を内蔵した改造モデルとして一時的に運用され、ジェネシスαが襲撃された際には傭兵部隊に貸し出されブルーフレームセカンドLとイライジャ専用ザクファントムが装備・使用している。
『DESTINY』で07と08がエターナルに接続する形で登場。出自は不明。
メサイア攻防戦にてストライクフリーダムが07、インフィニットジャスティスが08を装備。共同でレクイエムの中継ステーションを破壊した他、MS部隊や艦船を迎撃する。デスティニーとレジェンド出現に際し2機ともパージされ、エターナルに帰還する。その後レジェンドを退けたストライクフリーダムが再装備、メサイアに猛攻を加えた。すぐにパージされ行方不明になるも、その後回収された模様で、エターナルのプラント入港時には装備していた。
武装
ウェポンアーム
本隊とフレームで繋がっている武装モジュール。後端に取っ手があり、それをMSの手で掴むことで操る。
120cm高エネルギー収束火線砲
ウェポンアーム先端に存在する本ユニットの主武装の一つ。
アーム先端中央に備える大口径ビーム砲であり、核動力によって戦艦クラスの威力を発揮し、C.E.71年時点ではMS用としてはフリーダムのバラエーナすら凌駕し最強のビーム兵器とされる。しかしながら、ビーム砲であることに変わりないため、フォビドゥンのゲシュマイディッヒパンツァーには防がれる。
MA-X200 ビームソード
ウェポンアーム先端に存在する本ユニットの主武装の一つ。
上下に分かれた発生器によって出力される大型の対艦ビームソードであり、伸ばした中程で刀身が融合する。片方の発生器からのみ出力して小型のビームソードとすることもできる。
通常運用の範疇でも戦艦を一刀両断し、最大出力時には廃棄コロニーを両断するほどの長さと威力を持つ。
93.7cm高エネルギー収束火線砲
本体側面のビーム砲で、連射力に優れている。
60cmエリナケウス 対艦ミサイル発射管
93.7cm高エネルギー収束火線砲と併設された22連装×2と、テールスタビライザー上部に備える3連装×3に加えてウェポンアームの根本付近12連装×2で構成された対艦ミサイル。エリナケウスとはラテン語で「ハリネズミ」の意味。
この他、接続するMSのために手持ち武装を格納しておくスペースが存在。接続解除と共に自動で射出する。
接続可能な機体
核エンジンもしくはハイパーデュートリオンエンジンを搭載するMS全般。
特にファーストステージシリーズ(ストライクフリーダム、インフィニットジャスティスを含む)は高度な射撃統制システムであるマルチロックオンシステムを搭載するため、ミーティアが有する多数の火器を一度に運用可能となる。
なお、同じファーストステージであるプロヴィデンスとリジェネレイトは運用に必要な要素を全て有する機体だが、前者は急遽のドラグーンシステム対応により巨大なバックパックが付いてしまったため、後者は本体のコア・ユニットはミーティアの発展型としてサイズも形状も近いため、接続は不可能と思われる(そもそも、リジェネレイトは合体してくる側である)。
バリエーション
リジェネレイト
ファーストステージシリーズの1機。ミーティアを発展させたコア・ユニットを本体とする、35m級の大型MS。デストロイが登場するまでコズミック・イラのMSとしては最大のサイズとなる。
ヴェルヌ35A/MPFM
ザフトが開発した多目的飛行モジュール。「ミーティア改」とも呼ばれる。ジンやシグーなどの通常のバッテリー駆動機用の延命措置として核動力を搭載したモジュールとして設計されている他、スペースシャトルのブースターとしても使用が可能。基本装備として耐熱シェルと呼ばれる大気圏突入用の専用アームを装備している。「ヴェルヌ35A」と名付けられている事からヴェルヌ設計局のみの開発と思われる。ちなみに、バッテリー駆動機用の延命措置という設定だが、設定画稿では核動力を搭載しているフリーダムガンダムが本機と合体している。
ジャンク屋組合で運用された際には、耐熱シェルにビームソード、機体各部にロケット弾ポッドが追加された戦闘用に改造されている。この改造モデルはジャン・キャリー専用のM1アストレイによって運用されている。
余談
ジャスティスの初期案によれば、同機の装備換装に対応する装備の一つの「大型MA」としてデザインされていたもので、MA側にもパイロットが搭乗するようになっている。ザフト版ストライカーパックという設定はこの初期案の名残とも思われる。
T.M.Revolutionが歌う同名の楽曲があり、これが名前の由来となった。本編でも挿入歌として使用されている。福田己津央監督曰く、二機ある内の一機は「インヴォーク(INVOKE-インヴォーク-)」とする案もあったらしい。
関連タグ
機動戦士ガンダムSEED 機動戦士ガンダムSEED DESTINY
窮奇ストライクフリーダムガンダム:アニメ『SDガンダムワールド ヒーローズ』の登場人物。名前の通りストライクフリーダムガンダムをモチーフとしており、後期OP及び第24話(最終話)においてはミーティアとほぼ同様の形状と本体に対するサイズ差の武装ユニットを装備し主人公達と戦闘する姿を見せている。
デンドロビウム→先輩