データ
初出 | 第1世代 |
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タイプ | くさ |
分類 | 物理 |
威力 | 35(〜第5世代)→45(第6世代) |
命中 | 100 |
PP | 10(〜第3世代)→15(第4〜5世代)→25(第6世代) |
攻撃範囲 | 単体 |
直接攻撃 | ○ |
追加効果 | なし |
英語名 | Vine Whip |
概要
初代から存在する技。
蔓をムチのように撓らせ、相手に叩きつけて攻撃する技。
3つある草タイプの基本技の一つでフシギダネの代名詞というべき技。
どこかしらに「つる」の要素がなければ使えそうにない為か、習得できるポケモンは多くない。一般ポケモンの習得者は第7世代のキュワワーを最後に途絶えており、第8世代出身ではザルードのみ。
草タイプでなくても植物を身体の一部のように扱う生態ならば習得可能である、とフラベベ系統&キュワワーが示している。
チコリータ系統のみタマゴ技で覚える。
…のだが、序盤技の割にPPが非常に少ないと言う難点を抱えていた技である。
そのPPは何とたったの10。PP10と言うと「かみなり」や「じしん」等威力100前後の主力技と同じ回数しか使えないと言う事である。ボカスカ撃ってたらすぐ無くなってしまう。
ちなみにこれより威力の高い「はっぱカッター」はPP25。明らかに間違っている。
とあるインタビューによると、本来両者のPPは逆になる筈だったのだが間違えてこの設定になってしまったのだという。
第2世代ではチコリータはレベルでこれを習得できず(タマゴで習得できる)、「つるのムチ」感覚で「はっぱカッター」を覚える。やめてつるのムチさんをいじめないで!
第3世代でも性能は相変わらずで「はっぱカッター」に全てにおいて劣っている上、運試しになってしまうが当時しょぼい技と言われていた「タネマシンガン」4発にまで負けると言う始末。
キモリは代わりにすいとるを覚えるが、この技は一切覚えれない。ホウエン出身のポケモンは「つるのムチ」習得者はいなかったりする。
それでもシナリオでフシギダネを使う場合、わざマシンが手に入るとさっさと「タネマシンガン」と入れ替えられたりしていた(継戦的な意味で)。
第4世代ではPPが15に上がったが、それでも使いにくい状態であった。
ナエトルさんすぐ「はっぱカッター」覚えるし。
第5世代ではタネマシンガンが1発で25(最大の5回当たれば威力125)まで大強化されてしまったので余計に扱いにくい技となってしまった。ツタージャも一応覚えるが、すぐにグラスミキサーを覚えてしまう始末。
しかし、第6世代では威力が45・PPが25と「みずでっぽう」や「ひのこ」と同じPPになり序盤で使うには問題ないレベルにまで引き上げられ、実に17年の時を経て当初の想定通りになりハリマロンはもちろん、かつてPPを心配しながら使ったフシギダネもPPを心配しないで使えるようになった。しかしフシギダネははっぱカッターの習得レベルが初代と比べて大幅に早まっている為そこまでの強化とは言えないのが現実で、追い打ちをかけるように第7世代とくさタイプの新たな初期技として「このは」が追加され、更に続く第8世代で「えだづき」が登場してしまい序盤の技としての役割はまた更に減ってしまうことになった。どちらもPPも40なので倍近く打てる。
他作品での扱い
ポケモンGOではチャージ性能にやや長けた性能となっている。「このは」と比べると威力が低く、チャージ量が多いと差別化はされているが、(特に「このは」が)態々差別化する必要があるかと疑問を投げかけるユーザーもいる。
アニメ版において、素早く自在に動き長く伸びる2本組のつるのムチは、ムチとして攻撃に使われるだけでなく、手のように物を持つのに使われたり、ロープとして使われたりもする、便利な技になっている。
その多様性は私生活は勿論バトルにも様々な用途を持っているためゲームとは全く別次元の便利ワザである。その耐久性と力はかなり強く、軽量級のポケモンが崖を落下している人間を崖上からキャッチして、軽々と引き上げたりしている。
引き上げるだけではなく、多少の体格差は有っても自分より重い相手すら縛り上げたまま持ち上げたりすることも可能な位の力が有ることも。
割と多くの種族が、植物の脇や首の横といった変な所からつるを伸ばしている。
サトシの手持ち個体などのチコリータ達がタマゴ技のつるのムチをよく使っていた影響なのか、チコリータのゲーム本編における第6世代以降の攻撃モーションには、つるのムチを撃つものが入れられている。
スマブラではフシギソウの上必殺ワザ(復帰ワザ)として採用される。
斜め上につるを伸ばして相手をけん制することができるほか、がけ下からの復帰にも用いられる。
一時的にではあるがつるを足代わりに飛び上がって攻撃もできる。細いつるだが意外と強靭。
余談
ポケモンカードBW版が発売された際、CMに出演していたつるの剛士 がツタージャのつるのムチを使用する際嬉しそうにしていた(本人いわく「自分の為に用意された技」)。