概要
宇宙世紀0120年代後半、ベラ・ロナによって宇宙海賊として再編され、活動を再開したクロスボーン・バンガード。
木星圏コロニー内部で地球侵攻を企む木星帝国の野望を知ったベラ達によって、この野望を阻止すべくサナリィよりクロスボーンガンダムシリーズを譲り受け、ゲリラ活動を行った。
打倒木星帝国の為に挙兵した勢力ではあるが、旗艦であるマザー・バンガードを処女航海中の事故に装って行方不明となった事にして木星へと旅立った事もありクルー達は公式には死んだ人間として扱われている。
また、地球侵攻計画発覚以前の木星側の公式発表のみがマスコミに流されていたため、地球圏では「ガンダムタイプのモビルスーツを使って木星の輸送船を襲う宇宙海賊」として認識されていた。
反貴族主義者が母体となっているため、旧クロスボーン・バンガードとは理念が全く違っているが、人や金を集めるためにかつての貴族主義者を頼っており、構成員の中にはコスモ貴族主義に傾倒している者も多い。反木星帝国という目的のための呉越同舟的な組織であった。その結果、ザビーネ・シャルが反旗を翻した時は彼に同調した者達も共に反乱を起こしている(結局、木星帝国へ辿り着けたのはザビーネだけだが、他の反乱を起こした者達がどうなったのかは不明)。
木星帝国との戦いが激化する中で人員や装備が削られていくが、後に木星戦役と言われる戦乱に於いて重要な役割を担う事となった。
木星戦役終結後
(漫画作品『スカルハート』時代)
木星戦役終結後は、トビア・アロナクスを中心に民間企業「ブラックロー運送」を装いつつ、コロニー間の揉め事が起きた際にはこれに介入していった。
以降は長谷川氏単独作品のため、同士の過去作品とのクロスオーバーなど、遊び心も随所に見られる。
(漫画作品『鋼鉄の7人』時代)
上記のような活動の最中、木星帝国がコロニーレーザーによる木星・地球間長距離攻撃を目的とした「神の雷」計画の存在を知り、これの阻止に尽力するが、その結果保有戦力の全てとエースパイロットであるトビアを失い、残された人員は海賊の表の顔であるブラックロー運送として組織を存続していった。
なお、ブラック・クロー運送はその後デブリ回収関連技術で特許を取り、その企業規模を拡大させていった。
新生宇宙海賊クロスボーン・バンガード
(漫画作品『機動戦士クロスボーン・ガンダムゴースト』時代)
「神の雷」計画より20年後、共和国制に移行した木星にて、ハト派の代表であるテテニス・ドゥガチが宇宙細菌「エンジェルコール」を狙うザンスカール帝国や、それに協力する木星タカ派よりも先に、全ての「エンジェルコール」を奪取、あるいは滅却するために木星の特殊部隊「蛇の足」と実験艦「林檎の花」を中心に再編した部隊。
だがその行動は、友好関係にある木星とザンスカール帝国の関係を傷つけてしまうものでもあるため、あえて木星における反逆者の代名詞である「クロスボーン・バンガード」と名乗り、
表向きは木星と関係の無い組織であると見せている。
指揮権も「蛇の足」に一任されており、組織の実質的なリーダーは「蛇の足」に所属するカーティス・ロスコが担う。
その成り立ちからして「コスモ貴族主義の軍隊」「反木星の宇宙海賊」とはまったくの別組織であるのだが、カーティス・ロスコの人脈によって、かつてのクロスボーン・バンガードであったブラックロー運送に武器を発注したり、作戦への協力を仰いだりしている。
主な構成人員(宇宙海賊時代)
ザビーネ・シャル(後に木星帝国へ離反)
主な運用兵器(宇宙海賊時代)
主な構成人員(「蛇の足」時代)
テテニス・ドゥガチ(旗揚げに関与)
ビル
ジャック・フライデイ(傭兵)
(上記三名はリガ・ミリティアのメンバーだが一時的な保護も兼ねて所属)
主な運用兵器(「蛇の足」時代)
ドク・オック(バタラ)
林檎の花