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花札

はなふだ

日本の伝統的なカードゲーム。花をあしらった図案が魅力的なため作品の題材とされることも多い。

🎴概要

西洋のトランプ江戸時代に日本独自の形に変化したもの。

遊び方としてはこいこい八八などが有名。

最近ではその雅やかなデザインや、アニメ映画「サマーウォーズ」、マリオやポケモンの「任天堂」のイメージからファミリーゲーム感のあるちょっと高尚な遊びのように思われがちだが、本来は賭場で行われるやさぐれたイメージの遊びであり、規制の対象になることも多かった。

花札由来の言葉も多く、現在でも「シカト」「ピカイチ」「ヤクザ」などにその名残を見ることができる。

これらがいずれもあまり丁寧な言葉ではないことからも分かるように、本来は結構荒っぽい遊び。

このイメージを払拭すべく小野道風の図案を採用したり、元々単純な遊びである「こいこい」を宣伝のメインに据えることで現在の風雅なイメージが形成された。

その独特のカード形状やデザインから和風デザインの引用元として使われる事も多い。

十二ヶ月の植物が描かれた札が4枚ずつ、計48枚を一組とする。それぞれの月の植物と、デザインの内訳は以下の通り。

光札種札短札カス札の枚数
一月赤短(あをによし)2
二月赤短(あかよろし)2
三月赤短(みよしの)2
四月不如帰短冊2
五月菖蒲八橋短冊2
六月牡丹青短2
七月短冊2
八月2
九月青短2
十月紅葉鹿青短2
十一月小野道風短冊1
十二月鳳凰3

※芒は坊主、柳は雨札と呼ばれることもある。

地方札

花札にはローカルルールや地方特有の絵札というものがあり、一般的に目にする花札と異なるものもある。それを「地方札」という。花札の大家である任天堂はそういった地方札の原版を持っている為、それらの製造も承っているという。有名なものでは「カブ札」というものがある。

厳密には地方札ではないが、李朝末期に日本から朝鮮半島へ花札が伝わり日本統治下にあった朝鮮半島全土に広まったとされる「花闘(ファトゥ)」と呼ばれるものが現在でも韓国において流通している。独自ルールがあったり、絵札が一部役割や異なるものになっている。

朝鮮半島の独立を果たした時に日本文化の残滓として一時取り締まりの対象にまでなったが、「三人集まると必ず花闘を始める」と言われる程浸透しており、大人子供階層を問わず遊ばれている。日本と同じくコンビニでも売られている。

日本では基本紙製の花札であるが、韓国で流通する花闘はプラスチック製となっている。

花札と天狗

花札のパッケージに天狗が描かれている事があるが、何故天狗かというと花札をやる人間がサインとして「鼻をこする」という動作から「鼻=花札」というところからきているとされている。

関連タグ

カードゲーム 

任天堂ファミコンの世界的ヒットで有名になる前は花札メーカーだったとされ、現在も花札の販売においてトップシェアを保っている。

関連作品・キャラ等

登場作品名50音順に追加。

花札の編集履歴2024/05/15 15:59:58 版