曖昧さ回避
「萩」の字は本来はキク科のヨモギ類を表す。「萩」の字でハギ(現代中国語では胡枝子)を指すようになったのは日本独自の用法である。
- マメ科ハギ属の植物。秋の七草の一つ「萩」もハギ属の一種ヤマハギを指す。本稿で詳述。
- イネ科ススキ属の多年草。読みは「オギ」。ススキに良く似ているが、オギは地下茎で広がるために株立ちにならない。マメ科のハギとは似ても似つかぬ植物である。
- 山口県の萩市。かつての長州藩の本拠地。
- 花札の一つ。
- 日本人の名字。
- 日本の駆逐艦。樅型駆逐艦と橘型駆逐艦の2代がある。→萩(駆逐艦)
- 『フラワーナイトガール』に登場する花騎士。⇒ハギ(花騎士)
ハギ(マメ科)
マメ科マメ亜科ハギ属の総称。茎が木質化することから一般に落葉低木とされるが、年々太くなって伸びるようなことはなく、根本から新しい芽が毎年出るなど宿根草に近いので木とは言い切れない面がある。晩夏から秋にかけて、多数の赤紫色の花を咲かせる。
採草地や放牧地などのやせ地・荒れ地に強く、ススキとともに古来日本人になじみ深い植物であった。『万葉集』などの和歌集にも「鹿」とセットでよく登場する。中世以降は「月」とセットで詠まれるようになり、よく知られた歌枕として武蔵野や宮城野がある。これにちなみミヤギノハギが宮城県の県花になっている。
中秋の名月にもハギとススキを月見団子と共に月に供える風習があった。
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萩の月...仙台の銘菓