アンドロメダ(Fate)
あんどろめだ
プロフィール
真名 | アンドロメダ |
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クラス | ライダー |
性別 | 女性 |
身長 | 162cm |
体重 | 51kg |
出典 | ギリシャ神話 |
地域 | エチオピア(アイティオピアー) |
属性 | 秩序・善・地 |
好きなもの | 人助け、泳ぐこと、子供 |
嫌いなもの | (苦手なものとして)誰かの悲しそうな顔、寂しそうな顔 |
ILLUST | lack |
CV | 鈴代紗弓 |
泳ぎが得意なおてんば王女。
エチオピア(アイティオピアー)とは「日焼けした者たちの土地」という意味だとされる。ただし現在の国家としてのエチオピアと一致しているとは限らない。
真名
英雄に救い出された生贄の乙女、『アンドロメダ』。
現代においてその名は、宇宙の代表格であるアンドロメダ銀河として有名であるが、下記の通り彼女自身にはこれといった武勇や伝説がある訳ではない。
エチオピア王ケぺウスと、王妃カシオペアの間に生まれた姫であったのだが、カシオペアが「自身の美貌(文献によっては娘の美貌が)は海の乙女たち(ネレイデス)全てに勝る」と豪語したことによりポセイドンの怒りを買い、国は高潮と海の怪物ケトゥスの襲撃を受け苛まれてしまう。そんな中「アンドロメダをケトゥスに捧げれば許されるだろう」との神託を受けたカシオペアは娘を怪物に捧げることを選び、彼女は生贄にされ岩に鎖で縛りつけられてしまう。
そこに、メドゥーサ退治を成し遂げた後のペルセウスが通りかかり、メドゥーサの首でケトゥスを石化させることで討伐に成功、アンドロメダは彼に救い出され妻となった。
その後、アンドロメダの元婚約者が結婚を反故にされたことに怒り、反乱を企てる一幕もあったが、ペルセウスは元婚約者一派をメドゥーサの首で石に変え、事なきを得る。姫と英雄はこうしてめでたく結ばれた。そうして子供を産んだ後、アテナによって星座として天に召し上げられたという。子孫には後に神格化される半神の英雄、ヘラクレスやディオスクロイなどが出ている。
上記のエピソードを反映してか、鎖の意匠があちこちに反映されている他、容姿が褐色肌なのも出身国がエチオピアであるので、人種に関して様々な説が存在する為であろう。
人物
一人称は「あたし」。
お転婆で快活な少女。見た目こそ王女としての品の良さを感じるが人懐っこく素直で純情で純粋。王女らしく振舞ったり、畏まられたりすることは苦手。一国の王女であったため当時のレベルで高水準の教育をうけたが授業をサボって泳ぎに行ってたため頭はよい方ではない。第2再臨時のみ髪の色が違うのは、サボりがバレないように髪を染めて遊びに行っていた際の姿のため。
生前の夫であるペルセウスに強い愛情を抱いているが、恋バナの類は恥ずかしがる。
能力
元々は戦う力はなかったが、サーヴァント化によって戦闘力を得ている。
神代の呪いにより「鎖によって岩に括り付けられた」という逸話がサーヴァントである自身に反映されたことで、「自身と岩は鎖で繋がれている」という強固な概念が付与されており、結果として自身の概念的な属性が岩となる程岩とは切っても切れない関係となっている。この状態を逆手に取り、鎖を引いて現れた岩をモーニングスターの如く相手に叩きつけるという荒技をやってのける。
モーション中では、先述した岩の叩きつけの他、背中の装飾品から尖った岩を射出する、頭上から落石を喰らわせる、装飾品を牙のように操って全方位から噛み付く、鎖にロープアクションの要領でぶら下がって蹴り付ける、鎖で拘束して上からプレスする、鯨のバルーンによる打撃を見せる。
第3再臨では、側に浮かんだチャクラムを旋回させて鎖の暴風を巻き起こす、チャクラムを通して瞬間移動しつつタコ殴りにする、足の鎖を回転鋸のようにして蹴りつける、鉱石を鎖で振り回す、背中の翼で飛行しつつ突進する、翼から光り輝く鎖や宇宙由来の光線を発射するなどに変化する。
保有スキル
騎乗(A+) | ライダーのクラススキル。乗り物を乗りこなす能力。生前には存在しなかった現代の乗り物は勿論、竜以外の幻獣・神獣すらも乗りこなせる。 |
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対魔力(C) | ライダーのクラススキル。魔術に対する抵抗力。二節以下の詠唱による魔術を無効化する。大魔術、儀礼呪法など、大掛かりな魔術は防げない。 |
英雄願望(C) | 詳細不明。生前抱いていた英雄への憧れに由来すると思しい。 |
水泳上手(B) | 詳細不明。生前の趣味にして特技に由来すると思しい。 |
カシオペアの娘(A) | アンドロメダはエチオピア(アイティオピアー)の王妃・カシオペアの娘である。そんな彼女が、自身の容姿を(一説によれば娘の容姿を)海の女神達(ネレイデス)よりも美しいと自慢したのが全ての始まりであった。カシオペアは夫である王・ケペウスと並んで星座となっているが、ネレイデスの味方(或いは父親)であるポセイドンの怒りは未だ収まっておらず、それ故に海に潜る事を許されず常に夜空に見えるのだという。 |
生贄の乙女(A) | 詳細不明。ケトゥスの生贄としての逸話由来と思しい。 |
神託鎖ネレイデス(EX) | アンドロメダを海に突き出た岩に縛りつけた、神託によって巻かれる事になった鎖。それはカシオペアの発言に激怒した海の女神達・ネレイデスの怒りを収める為のものであり、基本的には常にアンドロメダの身体と共に在る。見た目上消せたとしても、本質的には逃れられていない。ネレイデスの怒りにより彼女に与えられた不可避の運命、呪いに近いものかもしれない。「ネレイデスの怒りを鎮める生贄の為に用意された神託の鎖」という意味のものであるが、いつしか彼女の周囲はそれそのものをネレイデスと呼ぶようになった。その鎖は彼女を運命的に岩に縛りつけるものであり、逆に言えば、鎖を引けばその先には必ず岩が繋がっている。即ち大きな岩がくっついた鎖分銅のようなものとしてこれを振り回すのが、サーヴァントとしての彼女の基本的な戦闘スタイルである。 |
彼の海にて眠る鯨竜(アイティオピアー・ケトゥス)
- ランク:C
- 種別:対軍宝具
- レンジ:1〜30
- 最大捕捉:300人
「キミが望むなら!」
「刻まれし運命、神託の鎖、生贄の乙女が因果を手繰る。目覚めよ、彼の海の鯨竜よ!『彼の海にて眠る鯨竜(アイティオピアー・ケトゥス)』!!」
海の乙女達の怒りを受け、ポセイドンにより遣わされ暴れ回ったと伝えられる海の怪物、ケトゥス。アンドロメダを喰らうはずだったそれは、通りかかったペルセウスが持っていたメドゥーサの首によって岩と化し、今も故郷のアイティオピアーの海、彼と初めて会ったその海に眠っている。
「アンドロメダの神託鎖には岩が繋がっている」「ケトゥスは岩となった」という神話的事実を繋げ、アンドロメダが無理矢理に鎖の先のケトゥスを引っ張り上げて乗り回し、突進させる宝具。
ケトゥスの正体は明らかになってはいないが、鯨に似た水棲の竜種ではないかと考えられている(くじら座として星座になってはいるものの、一般的な鯨の姿ではなく、怪物のまま描かれている)。本人も「ケトゥスは……ケトゥス……だよ?(目そらし)」とよくわかっていない模様。
なお、「生贄」と「神の怒りによる命を受けてそれを喰らう怪物」という関係性ながら、ケトゥス自身は割と普通にアンドロメダの指示に従って乗騎となり戦闘にも参加する。実は自立稼働する鯨型機械であり自意識が無いのか、あるいはケトゥスがアンドロメダに協力する要素が何かあるのか、詳しいところは不明。案外ただアンドロメダを気に入っているだけなのかもしれない。
ゲーム上での性能
最大ATK | 10,085 |
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最大HP | 15,210 |
カード構成 | Buster:1/Arts:2/Quick:2 |
宝具カード | Quick |
スキル1 | カシオペアの娘(A)/スターを獲得+毎ターンスター獲得を付与(3T)&自身にダメージカットを付与(3T)&自身のNPを増やす |
スキル2 | 生贄の乙女(A)/自身にターゲット集中を付与&自身にガッツを付与(1回/3T)&被ダメージ時のNP獲得量アップ(3T)&被ダメージ時自身のクリティカル威力をアップ(3T) |
スキル3 | 神託鎖ネレイデス(EX)/自身のQuickカード性能をアップ(3T)&自身のArtsカード性能をアップ(3T)&自身の宝具威力をアップ(3T) |
アペンド3 | 対バーサーカー攻撃適性 |
宝具 | 敵全体の防御力をダウン(3T)<OCで効果アップ>+強力な攻撃&スキル封印付与(1T)&自身の防御力アップ(1T) |
相手の攻撃を受けることで強化される耐久型アタッカー。
スキル1とスキル2を組み合わせることで耐久性を上げつつ、敵の攻撃によって宝具攻撃の高速チャージやクリティカル攻撃の火力アップを行うことができる。
関連人物
生前
命の恩人にして夫であり、同じくライダークラス。
少なくとも3人の子供を作り、後に天に上げられてペルセウス座となっている。
イベントシナリオにおける生前の記憶の中でシルエットで登場した。アンドロメダの身体の動かし方も、(暇つぶしみたいなものながら)ペルセウス直伝のものがあるらしい。
実の父親にして、エチオピアの王。
後に天に上げられてケフェウス座となっている。
アンドロメダからの覚えはあまりよくないのか、話題になると言葉を濁し気味。
実の母親にして、自分が生贄になる原因を作った人物。
後に天に上げられてカシオペア座となっており、ここまでが秋の星座として天に輝いている。ちなみに、ネレイデスの味方(というか父親)であるポセイドンの怒りは未だ収まっておらず、それゆえにカシオペア座は海に潜ることを許されず常に夜空に見えるのだという。
生贄になる原因となった発言については「どこにでもいる人間」がすることだと考えていて憎んでいる気配はなく、むしろ美人だったと自慢している。悪人ではなく、迂闊なだけだったのだろう。
実の叔父(ケペウスの弟)で、アンドロメダの元婚約者。
ペルセウスとアンドロメダが結ばれることに不満で兵を率いて結婚式を襲ったが、兵共々メドゥーサの首で石となった。こちらも覚えはあまりよくないらしい。
自身を襲ったポセイドン配下の海の怪物。後に天に上げられくじら座となっている。
先述の通り、宝具解放時に召喚される他、鯨のバルーンにも変形する。
実の曾孫達。ヘラクレスは自身と同じく褐色肌である他、ヘラクレスとディオスクロイは天に上げられて星座となった。ヘラクレスは狂化により意思疎通は取れないが元気でよろしいとのこと。
ペルセウスが所持していた首としか面識(?)はないが、彼と共に自身を生贄の運命から救い出してくれた存在。シリーズ全体に目を向ければ、彼女の宝具『他者封印・鮮血神殿(ブラッドフォート・アンドロメダ)』や『強制封印・万魔神殿(パンデモニウム・ケトゥス)』に自身やケトゥスの名前が借用されている(※)他『Fate/EXTELLA LINK』ではライダーのメドゥーサがアンドロメダをイメージしたコスチューム「アンドロメダの装束」を着用するなど間接的に関わりがある。
彼女の子のペガサスが星座となったペガスス座はアンドロメダ座と隣接している。ペルセウスの関係者と言うこともあってあまり快く思われておらず、バレンタインでは物騒な嘘を吹き込まれた。
(※)こうした、宝具などに本人とは直接関係のない人物名を借用するのは『Fate/stay night』組にはよくある事であり『Fate/unlimited codes』で披露する技名などにもそれが見て取れる。
Fate/Grand Order
契約したマスター。
お互いの性格もあって、主従関係と言うよりも友達感覚で接している。
ポセイドンで苦労した者同士、シンパシーを感じている。
ただ憎悪をむき出しにしているあちらと違い、アンドロメダは気晴らしで発散しようとしている。
ギリシャ神話における王族の妻繋がり。
無表情な彼女の奥に宿る強い愛情に共感を抱いている。
鎖で縛られた逸話を持つ、褐色肌女子繋がり。
鎖で体が絡められている者同士、シンパシーを感じている。
年頃の陽キャ女子サーヴァント繋がり。
文系と体育会系という違いはあるもののバリバリの陽キャラ同士、意気投合している。
初登場のイベントで共演したサーヴァント。
母親に似ているところがあると思ったようだが最終的にはあまり似てないかもしれないと思った。
その他
英雄の妻繋がり。海神の怒りを鎮めるために生贄にされた(ただし済んでのところで未遂の)アンドロメダと、嵐の船上から身を投げた彼女は悲劇の人身御供系女子という共通点を持っている。ただし、妻になった後に神々への生贄となったオトタチバナヒメとは対照的である。
余談
元ネタあれこれ
宝具使用時に背景に映し出されるのは彼女が元ネタになったアンドロメダ座にある『アンドロメダ大銀河』。一時期日本では「アンドロメダ大星雲」と呼ばれていた時代があり、同じくアンドロメダ座のキャラクターが登場する『聖闘士星矢』ファンにはこちらの方が馴染み深いか。
なお、宝具で召喚されるケトゥスは原点の絵画などでは鯨というよりかは「鯨竜」の名の通りドラゴン(または海蛇)じみた姿で描かれているが『FGO』ではギリシャの神々が外宇宙から飛来した存在である事を踏まえてか、メカニカルな白い鯨として描かれている。ちなみに、このケトゥスが星座となったものがくじら座とされている。また、現在発表されているビジュアルでは6つの口のような物体から鎖が伸びているが、現状元ネタは不明。一応、宮沢賢治の『星めぐりの歌』では「アンドロメダの くもはさかなのくちの かたち。」という一節が存在している。
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怪物ケトゥスの生贄になった時のアンドロメダは、実は「怪物を倒そう」と考えていた。
そのために「自身を生贄にしろ」という予言を自らでっち上げた。勝算があった訳ではなく、死ぬだろうとすら考えていたが、それなら本当に生贄になったことにすればよいと考えていた。
先述したスキル名「英雄願望」の意味するところは、一般の逸話からイメージされるような「英雄の到来を待っている」ということではなく「自分が英雄になりたい」というものだったのだ。
しかしアンドロメダは武芸の心得もない、何の力もないお姫様にすぎず、隠し持つ武器も到底怪物に通用するものではなかった。結局実際に怪物を前にして覚悟が崩れ、恐怖で震えていたところをペルセウスに救出されていたというのが生贄の逸話の真相であった。かくして彼女は「英雄に救われる人間」となり、胸の内に秘めていた英雄願望は人知れず潰えることとなった。
ペルセウスに救出されてからの人生は幸福なもので、彼に対して抱いている愛も疑いなく本物である。一方で、「英雄であるペルセウス」の心に「英雄でない自分」が理解できない部分があることを知ってしまった。そこは、英雄願望の潰えたアンドロメダには到達し得ない境地だった。
サーヴァントになった彼女だが、心根が根本から変わった訳ではない。
今でも恐怖に身体が震え、それを懸命な勇気の下に押し込みながら笑顔を見せ、英雄を目指している。生前より少しでも夫を理解し、少しでも夫の心を分かち合うために……