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ゲームウマ娘プリティーダービー」のキャラクターウマ娘)については

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概要

2004年5月13日生まれの競走馬繁殖牝馬

ファンからの愛称(略称)は「ダスカ」。

スカーレットインクに始まるスカーレット一族の一員で、3/4兄(祖父と父が同じ)にスリリングサンデーダイワメジャー、3/4姉にダイワルージュがいる。

2006年に競走馬としてデビュー。

主な勝ち鞍は2007年桜花賞秋華賞エリザベス女王杯、2008年有馬記念など。

2007年最優秀3歳牝馬・最優秀父内国産馬(最後の受賞馬)。

2009年より社台ファームで繁殖牝馬となり、牡馬1頭・牝馬10頭を産んだ。

2023年12月31日、社台ファームより繁殖引退が発表された。

profile

英字表記Daiwa scarlet
性別
毛色栗毛
アグネスタキオン
スカーレットブーケ
母の父ノーザンテースト
生産者社台ファーム(北海道千歳市)
馬主大城敬三(大和商事代表) → 吉田照哉(社台ファーム代表)

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JRAヒーロー列伝No67

明日も、緋色の風が吹く。

春に、秋に大輪の華を咲かせ、さらに女王としての戴冠劇。速く、強く、鮮やかに。世代を超え、雌雄の壁も超えた最強馬へ。

ターフには、明日もスカーレット〈緋色〉の風が吹き抜けていく。

名馬の肖像

2017年桜花賞

【女王の物語、開幕】

をはじめとする一族は

華やかな成功を収めた。

追いかけてくる相手との

ライバル関係はこの先も続く。

でもそんな

誰かが作ったストーリーなど

気にすることはない。

ただ全力で駆け、前へ進め。

みずから紡ぎ出すのだ

女王の物語を。

2024年桜花賞

【戦姫は往く】

才知をしめす群青

清廉をあらわす純白

ふたつの糸で織られた

その内に爛々と燃えるは

深紅の情熱か

見すえるはただ勝利のみ

欲するはただ武勲のみ

あまた従者を引き連れて

終生の友に背を押され

散る花びらをかき分けて往く

行軍に果てはない

毅然とした脚取りとともに

秋晴れの大地を貫き

やがては冬枯れの野にも

戦姫の偉業は刻まれる

同期の有力牝馬ウオッカは体格、脚質、安定感などダイワスカーレットとは対照的ながら実力は拮抗しており、宿敵と目されていた。

両馬は5回対決し、ダイワスカーレットの3勝2敗。

最後の対決となった2008年秋の天皇賞ではゴール前激しい叩き合いの末、わずか2センチの差で敗れる。ウオッカの勝ち時計は1分57秒2のレコードで、当分破られない驚異的記録と思われた(3年後にトーセンジョーダンが1秒1更新)。このレースは競馬雑誌のレース・オブ・ザ・イヤーに選ばれた。

2023年にはこの二頭の血を引く牝馬が生まれている。(父タニノフランケル 母スカーレットテイル)

幼名はまめちゃん。

pixivに於けるダイワスカーレット

宿命のライバル、競走成績、美しい容姿といった要素もあって、ウマ娘プリティーダービーへの採用以前から擬人化の題材としても人気。

ウオッカとのコンビ・イラストで、栗色の髪のお嬢様然とした姿で描かれる事が多かった。

戦績

競走成績:12戦8勝 2着4回(12連対)

2006年

競走日競馬場競走名距離着順騎手1着馬(2着馬)
11月19日京都2歳新馬  芝2000m1着安藤勝己(コスモグルミット)
12月16日中京2歳ステークスオープン芝1800m1着安藤勝己(アドマイヤオーラ)

2007年

競走日競馬場競走名距離着順騎手1着馬(2着馬)
1月24日京都シンザン記念JpnⅢ芝1600m2着安藤勝己アドマイヤオーラ
3月3日阪神チューリップ賞JpnⅢ芝1600m2着安藤勝己ウオッカ
4月8日阪神桜花賞JpnⅠ芝1600m1着安藤勝己(ウオッカ)
9月16日阪神ローズステークスJpnⅡ芝1800m1着安藤勝己(ベッラレイア)
10月14日京都秋華賞JpnⅠ芝2000m1着安藤勝己(レインダンス)
11月11日京都エリザベス女王杯GⅠ芝2200m1着安藤勝己(フサイチパンドラ)
12月23日中山有馬記念GⅠ芝2500m2着安藤勝己マツリダゴッホ

2008年

競走日競馬場競走名距離着順騎手1着馬(2着馬)
4月6日阪神大阪杯GⅡ芝2000m1着安藤勝己エイシンデピュティ
11月2日東京天皇賞(秋)GⅠ芝2000m2着安藤勝己ウオッカ
12月28日中山有馬記念GⅠ芝2500m1着安藤勝己アドマイヤモナーク

繁殖成績

生年月日名前性別毛色競走成績現在
2010年3月6日ダイワレーヌ黒鹿毛チチカステナンゴ4戦0勝繁殖牝馬
2011年4月4日ダイワレジェンド栗毛キングカメハメハ22戦4勝繁殖牝馬
2012年3月13日ダイワミランダ栗毛ハービンジャー14戦2勝繁殖牝馬
2013年3月7日ダイワウィズミー栗毛キングカメハメハ21戦2勝繁殖牝馬
2014年2月28日ダイワエトワール黒鹿毛エンパイアメーカー11戦3勝繁殖牝馬
2015年3月7日ダイワメモリー栗毛ノヴェリスト16戦3勝死亡
2017年2月21日ダイワクンナナ鹿毛ノヴェリスト16戦3勝繁殖牝馬
2018年2月24日アンブレラデート鹿毛エイシンフラッシュ11戦2勝繁殖牝馬
2019年3月14日スカーレットオーラ鹿毛ロードカナロア3戦0勝繁殖牝馬
2020年4月6日スカーレットアリア鹿毛ロードカナロア1戦0勝現役
2021年4月27日グランスカーレット鹿毛ロードカナロアデビュー前
2022年不受胎--ブリックスアンドモルタル--
2023年死産--ブリックスアンドモルタル--

余談

  • 前へ行きたがる気性が強過ぎ、逃げ馬でしか使えなかった。
  • 父のアグネスタキオンはデビュー戦と重賞3戦のわずか4戦での引退ながら、最強馬論争に名前が挙がる駿馬。祖父、父、本馬の3代で連対率100%を記録している。
  • ウオッカとの対戦では単勝オッズで一度も上回ることができなかった。
  • 2007年の有馬記念ではダイワメジャーとの兄妹対決が実現したが、9番人気のマツリダゴッホに足を掬われ兄3着・妹2着という結果に終わった(ウオッカは11着)。
  • デビューから引退まで全て安藤勝己騎手が騎乗した。しかし安藤騎手は「自分には向いていない」「ユタカちゃん(武豊)が乗っていればもっと活躍できたやろし、俺自身もそれを見たかった」と言っていた。
  • ちなみに、安藤騎手曰く「(徐々に手抜きを覚えてくる「賢い」他の競走馬達と違い)いつも真面目に全力で走ってておバカだなぁと思いながら乗ってた」とのこと。もっとも、「だからこそ他の馬より強かった」というニュアンスの親愛の混じった褒め言葉の文脈ではある。
  • デビュー前はゲートの一部が身体に触れただけで暴れるなどゲート嫌いで、松田師は将来のために時間をかけて練習を積ませた。その結果、嫌いなゲートから一刻も早く出るため素晴らしいスタート・ダッシュを切るようになった。
  • 「JRA列伝 No.67 ダイワスカーレット」では『明日も、緋色の風が吹く。』と紹介されている。
  • 2007年の優駿牝馬は感冒のため回避している。
  • 社台ファームのスタッフによると「最近はカレンチャンと放牧地で一緒に仲良く草をムシャムシャしている」とのこと。→ 【永久保存版】引退した名馬の㊙エピソード大公開!

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