ゲーム「ウマ娘プリティーダービー」のキャラクター(ウマ娘)については
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概要
ファンからの愛称(略称)は「ダスカ」。
スカーレットインクに始まるスカーレット一族の一員で、3/4兄(祖父と父が同じ)にスリリングサンデー、ダイワメジャー、3/4姉にダイワルージュがいる。
2006年に競走馬としてデビュー。
主な勝ち鞍は2007年桜花賞、秋華賞、エリザベス女王杯、2008年有馬記念など。
2007年最優秀3歳牝馬・最優秀父内国産馬(最後の受賞馬)。
2009年より社台ファームで繁殖牝馬となり、牡馬1頭・牝馬10頭を産んだ。
2023年12月31日、社台ファームより繁殖引退が発表された。
profile
英字表記 | Daiwa scarlet |
---|---|
性別 | 牝 |
毛色 | 栗毛 |
父 | アグネスタキオン |
母 | スカーレットブーケ |
母の父 | ノーザンテースト |
生産者 | 社台ファーム(北海道千歳市) |
馬主 | 大城敬三(大和商事代表) → 吉田照哉(社台ファーム代表) |
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JRAヒーロー列伝No67
明日も、緋色の風が吹く。
春に桜、秋に大輪の華を咲かせ、さらに女王としての戴冠劇。速く、強く、鮮やかに。世代を超え、雌雄の壁も超えた最強馬へ。
ターフには、明日もスカーレット〈緋色〉の風が吹き抜けていく。
名馬の肖像
2017年桜花賞
【女王の物語、開幕】
兄をはじめとする一族は
華やかな成功を収めた。
ライバル関係はこの先も続く。
でもそんな
誰かが作ったストーリーなど
気にすることはない。
ただ全力で駆け、前へ進め。
みずから紡ぎ出すのだ
女王の物語を。
2024年桜花賞
【戦姫は往く】
才知をしめす群青
清廉をあらわす純白
ふたつの糸で織られた衣の
その内に爛々と燃えるは
深紅の情熱か
見すえるはただ勝利のみ
欲するはただ武勲のみ
あまた従者を引き連れて
終生の友に背を押され
散る花びらをかき分けて往く
行軍に果てはない
毅然とした脚取りとともに
秋晴れの大地を貫き
やがては冬枯れの野にも
戦姫の偉業は刻まれる
宿敵ウオッカ
同期の有力牝馬ウオッカは体格、脚質、安定感などダイワスカーレットとは対照的ながら実力は拮抗しており、宿敵と目されていた。
両馬は5回対決し、ダイワスカーレットの3勝2敗。
最後の対決となった2008年秋の天皇賞ではゴール前激しい叩き合いの末、わずか2センチの差で敗れる。ウオッカの勝ち時計は1分57秒2のレコードで、当分破られない驚異的記録と思われた(3年後にトーセンジョーダンが1秒1更新)。このレースは競馬雑誌のレース・オブ・ザ・イヤーに選ばれた。
2023年にはこの二頭の血を引く牝馬が生まれている。(父タニノフランケル 母スカーレットテイル)
幼名はまめちゃん。
pixivに於けるダイワスカーレット
宿命のライバル、競争成績、美しい容姿といった要素もあって、ウマ娘プリティーダービーへの採用以前から擬人化の題材としても人気。
ウオッカとのコンビ・イラストで、栗色の髪のお嬢様然とした姿で描かれる事が多かった。
戦績
競走成績:12戦8勝 2着4回(12連対)
2006年
競走日 | 競馬場 | 競走名 | 格 | 距離 | 着順 | 騎手 | 1着馬(2着馬) |
---|---|---|---|---|---|---|---|
11月19日 | 京都 | 2歳新馬 | 芝2000m | 1着 | 安藤勝己 | (コスモグルミット) | |
12月16日 | 中京 | 2歳ステークス | オープン | 芝1800m | 1着 | 安藤勝己 | (アドマイヤオーラ) |
2007年
競走日 | 競馬場 | 競走名 | 格 | 距離 | 着順 | 騎手 | 1着馬(2着馬) |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1月24日 | 京都 | シンザン記念 | JpnⅢ | 芝1600m | 2着 | 安藤勝己 | アドマイヤオーラ |
3月3日 | 阪神 | チューリップ賞 | JpnⅢ | 芝1600m | 2着 | 安藤勝己 | ウオッカ |
4月8日 | 阪神 | 桜花賞 | JpnⅠ | 芝1600m | 1着 | 安藤勝己 | (ウオッカ) |
9月16日 | 阪神 | ローズステークス | JpnⅡ | 芝1800m | 1着 | 安藤勝己 | (ベッラレイア) |
10月14日 | 京都 | 秋華賞 | JpnⅠ | 芝2000m | 1着 | 安藤勝己 | (レインダンス) |
11月11日 | 京都 | エリザベス女王杯 | GⅠ | 芝2200m | 1着 | 安藤勝己 | (フサイチパンドラ) |
12月23日 | 中山 | 有馬記念 | GⅠ | 芝2500m | 2着 | 安藤勝己 | マツリダゴッホ |
2008年
競走日 | 競馬場 | 競走名 | 格 | 距離 | 着順 | 騎手 | 1着馬(2着馬) |
---|---|---|---|---|---|---|---|
4月6日 | 阪神 | 大阪杯 | GⅡ | 芝2000m | 1着 | 安藤勝己 | (エイシンデピュティ) |
11月2日 | 東京 | 天皇賞(秋) | GⅠ | 芝2000m | 2着 | 安藤勝己 | ウオッカ |
12月28日 | 中山 | 有馬記念 | GⅠ | 芝2500m | 1着 | 安藤勝己 | (アドマイヤモナーク) |
繁殖成績
生年月日 | 名前 | 性別 | 毛色 | 父 | 競走成績 | 現在 |
---|---|---|---|---|---|---|
2010年3月6日 | ダイワレーヌ | 牝 | 黒鹿毛 | チチカステナンゴ | 4戦0勝 | 繁殖牝馬 |
2011年4月4日 | ダイワレジェンド | 牝 | 栗毛 | キングカメハメハ | 22戦4勝 | 繁殖牝馬 |
2012年3月13日 | ダイワミランダ | 牝 | 栗毛 | ハービンジャー | 14戦2勝 | 繁殖牝馬 |
2013年3月7日 | ダイワウィズミー | 牝 | 栗毛 | キングカメハメハ | 21戦2勝 | 繁殖牝馬 |
2014年2月28日 | ダイワエトワール | 牝 | 黒鹿毛 | エンパイアメーカー | 11戦3勝 | 繁殖牝馬 |
2015年3月7日 | ダイワメモリー | 牝 | 栗毛 | ノヴェリスト | 16戦3勝 | 死亡 |
2017年2月21日 | ダイワクンナナ | 牝 | 鹿毛 | ノヴェリスト | 16戦3勝 | 繁殖牝馬 |
2018年2月24日 | アンブレラデート | 牝 | 鹿毛 | エイシンフラッシュ | 11戦2勝 | 繁殖牝馬 |
2019年3月14日 | スカーレットオーラ | 牝 | 鹿毛 | ロードカナロア | 3戦0勝 | 繁殖牝馬 |
2020年4月6日 | スカーレットアリア | 牝 | 鹿毛 | ロードカナロア | 1戦0勝 | 現役 |
2021年4月27日 | グランスカーレット | 牡 | 鹿毛 | ロードカナロア | デビュー前 | |
2022年 | 不受胎 | - | - | ブリックスアンドモルタル | - | - |
2023年 | 死産 | - | - | ブリックスアンドモルタル | - | - |
余談
- 前へ行きたがる気性が強過ぎ、逃げ馬でしか使えなかった。
- 父のアグネスタキオンはデビュー戦と重賞3戦のわずか4戦での引退ながら、最強馬論争に名前が挙がる駿馬。祖父、父、本馬の3代で連対率100%を記録している。
- ウオッカとの対戦では単勝オッズで一度も上回ることができなかった。
- 2007年の有馬記念ではダイワメジャーとの兄妹対決が実現したが、9番人気のマツリダゴッホに足を掬われ兄3着・妹2着という結果に終わった(ウオッカは11着)。
- デビューから引退まで全て安藤勝己騎手が騎乗した。しかし安藤騎手は「自分には向いていない」「ユタカちゃん(武豊)が乗っていればもっと活躍できたやろし、俺自身もそれを見たかった」と言っていた。
- ちなみに、安藤騎手曰く「(徐々に手抜きを覚えてくる「賢い」他の競走馬達と違い)いつも真面目に全力で走ってておバカだなぁと思いながら乗ってた」とのこと。もっとも、「だからこそ他の馬より強かった」というニュアンスの親愛の混じった褒め言葉の文脈ではある。
- デビュー前はゲートの一部が身体に触れただけで暴れるなどゲート嫌いで、松田師は将来のために時間をかけて練習を積ませた。その結果、嫌いなゲートから一刻も早く出るため素晴らしいスタート・ダッシュを切るようになった。
- 「JRA列伝 No.67 ダイワスカーレット」では『明日も、緋色の風が吹く。』と紹介されている。
- 2007年の優駿牝馬は感冒のため回避している。
- 社台ファームのスタッフによると「最近はカレンチャンと放牧地で一緒に仲良く草をムシャムシャしている」とのこと。→ 【永久保存版】引退した名馬の㊙エピソード大公開!
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