ビスマルク・ヴァルトシュタイン
びすまるくゔぁるとしゅたいん
プロフィール
概要
ナイトオブラウンズの一員で、ナンバーは「ナイトオブ1」。マントの色は白。
世界最強を謳われる神聖ブリタニア帝国最強の騎士。その人格と圧倒的な実力でラウンズのリーダーとして一癖も二癖もあるメンバーを纏めており、「ブリタニアの吸血鬼」の異名を持つ「ナイトオブ10」のルキアーノ・ブラッドリーですら彼の命令には素直に従う程。
名前の由来は、ドイツ帝国の建国者である宰相オットー・フォン・ビスマルクおよび、カトリック連盟の側に立って三十年戦争を戦ったボヘミアの将軍アルブレヒト・フォン・ヴァレンシュタイン(本名ヴァルトシュタイン)に由来すると推定される。(ヴァレンシュタインは、のちに神聖ローマ帝国皇帝フェルディナント2世の命令で暗殺される。)
人物
行動原理として、優しさという強さや規範意識を第一とする高潔な騎士。
第98代ブリタニア皇帝シャルル・ジ・ブリタニアとは彼が皇帝になる前からの付き合いで当時は「ナイトオブ5」として、シャルルが即位の際に起きた「血の紋章事件」で、当時「ナイトオブ6」だったマリアンヌと共に皇位継承戦争を潜り抜けた戦歴を持つ。
さらにギアスだけでなく、“アーカーシャの剣”によるシャルルの計画の全容も最初から全て知らされており、シャルルの悲願を達成するための同志の一人でもあった。
ただし、マリアンヌが死後にギアスに覚醒しその精神を「ナイトオブ6」のアーニャ・アールストレイムの中に移していた事は知らされておらず、C.C.などのギアス嚮団の関係者とも面識は無い。
ゼロの正体も知らされておらず、計画の中枢である「黄昏の間」に入った事も無いなど、ギアス嚮団やマリアンヌ、C.C.関連については完全に蚊帳の外である。
神根島でのアーカーシャの剣起動の際には、アーニャの身体を操りモルドレッドに搭乗し、シャルルの元へC.C.を連れて向かうマリアンヌからは、完全に部外者としてあしらわれていた。
テレビシリーズを再編集した三作に再編集した『コードギアス劇場3部作』では、上述の設定が修正され、シャルルの同志としての面が強まっている。
技量
生身、ナイトメアフレーム戦と共に身の丈以上の巨大剣を扱う剣術を得意とする。
その実力は、普段隻眼にもかかわらず純粋な剣術と白兵戦で枢木スザクを難なく圧倒し、ナイトメアフレーム戦ではギャラハッドに騎乗し、黎星刻の神虎を圧倒している。
先見知新のギアス
ビスマルク・ヴァルトシュタイン「我がギアスは未来を読む。」
ビスマルクの左目が開かれる事で、発動するギアス。超直近の未来予知が行える。
どうやらギアスの力が強まってオフに出来なくなっているようで、普段は左眼に緑のピアス3本を埋め込み、能力を封じている。解除時には、電気的なエフェクトが流れピアス3本が粉々に砕け散った。
名称は、2021年10月にサービス開始したソーシャルゲームコードギアス Genesic Re;CODEで名付けられた。
ビスマルクによれば、「ナイトオブ0」となり迷いを無くしランスロット・アルビオンに乗ったスザクと戦うまでは、マリアンヌ以外には使った事が無い、それ程強力な能力である。劇中では、ビスマルクの視点で、未来の映像内で動く対象が赤い軌跡となって描写される。
アニメ『コードギアス 反逆のルルーシュ R2』TURN 22「皇帝 ルルーシュ」で、枢木スザクが乗ったランスロット・アルビオンと戦う際に使用し、エナジーウイングによる攻撃を回避し、スラッシュハーケンをアルビオンに絡ませるなど戦いを有利に進めた。しかし、尋常ではない精神力で自分にかけられた「生きろ」というギアスを逆手に取ったスザクによるアルビオンの軌道を読む事は出来なかった。
劇中の活躍
コードギアス 反逆のルルーシュ R2
ブリタニアのエリア解放を大義とする超合集国軍との戦争に備えてエリア11にルキアーノと共に派遣され、太平洋方面の総指揮官として参戦する。
超合集国軍との戦闘では、雑兵を蹴散らしながら、総司令官である星刻の駆る神虎と対峙する。彼を終始圧倒して最終的には神虎を小破させ、星刻を負傷させて一時撤退させる事に成功するが、フレイヤによるトウキョウ消滅を受けて両軍が一時戦闘を停止する。
その間に、アーカーシャの剣起動の為に神根島に向かったシャルルの護衛として同島に向かい、シャルルを暗殺するべく現れたスザクと戦うが、ルルーシュのギアスに操られて反乱を起こしたブリタニア軍のナイトメア部隊に対処する為に、ギャラハッドで出撃する。
その後は、増援としてやってきたシュナイゼルの部隊と合流して、そこでラグナレクの接続が始まった事をシュナイゼルに告げるが、それが突如停止した事でシャルルが死んだ事を悟った。
TURN 22「皇帝 ルルーシュ」
シャルルの死を知った後に、「ナイトオブ3」のジノ・ヴァインベルグ、「ナイトオブ4」のドロテア・エルンスト、「ナイトオブ12」のモニカ・クルシェフスキーとその直属部隊を率いて、新たな皇帝となったルルーシュ・ヴィ・ブリタニアに対して反旗を翻す。
封じていた先見知新のギアスを使い、「ナイトオブゼロ」となった枢木スザクの乗るランスロット・アルビオンと戦闘となり、ギアスの特性を最大限に活かして優位に戦いを進めていく。
しかし、尋常ではない精神力でルルーシュからかけられた「生きろ」のギアスを逆手にとったスザクにランスロット・アルビオンで凄まじい速度で動かれ、その動きを読む事が出来なくなる。
最期は機体ごと縦に一刀両断にされ、マリアンヌの名を呟きながら戦死した。
コードギアス劇場3部作
最後に枢木スザクに倒される部分は同じだが、大幅に出番が増えると共に設定も見直され、黄昏の間への立ち入りが出来る以外にも、ナンバーズ出身故に悪目立ちするスザクを窘める場面が追加された。
ゼロの正体がルルーシュ・ヴィ・ブリタニアである事を共有するなど「ラグナレクの接続」計画の同志という側面と同時に、ゼロの正体とギアスを知る故に暴走しがちなスザクがいずれ反旗を翻す可能性も見据えて牽制も行うといった帝国最強の騎士という面も強調された。
コードギアス 双貌のオズ
漫画『コードギアス 双貌のオズ』では、「血塗られた古の貴族」と呼称され度重なる凶状を犯した「ブラッドリー家」を成敗。結果ルキアーノ・ブラッドリーはブリタニア帝国に忠誠を誓っている。
ジヴォン家が完成させた新型の大型KMF「ギャラハッド」を一目見て気に入った。しかし、頼んでおいた特殊兵装(専用大型剣)について皇帝シャルルが「よい銘をつけるから待て」ということでしばらくお預けを喰らってしまっていた。
帝国最強の騎士として聡明であり、ジヴォン家当主オイアグロ・ジヴォンがなにか裏で動いていることに感づいており「卿は剣士というより魔法使いだな」「二足の草鞋は身を滅ぼすぞ」と忠告している。
パラレル作品での活躍
漫画「ナイトメア・オブ・ナナリー」
本作は、アニメ『コードギアス 反逆のルルーシュ』と設定が異なる、パラレル作品でシャルルの持つギアスやビスマルクの設定も異なっている。
ナイトオブラウンズもシャルル・ジ・ブリタニアのワイアードギアス「ザ・デッドライズ」で甦った死者の軍団という設定で、既にビスマルク自身も故人である。
「シャルルを誑かした」としてC.C.に対抗意識を持っている。
終盤では、ガウェインに乗るゼロ相手に互角の勝負を演じたが、最後はシャルルが消滅したことで潔く塵となった。
小説版『コードギアス 反逆のルルーシュR2 ナイトオブラウンズ』
本作では、ビスマルクを初めとした、マリアンヌ・ヴィ・ブリタニアやシャルル・ジ・ブリタニアの過去設定が明かされるが、一部設定がパラレルである。
マリアンヌがナイトオブラウンズだった当時は、ビスマルクは「ナイトオブ5」だった事が明らかになっており、彼女とはこの頃からの付き合いだった。
マリアンヌに幼ないナナリー・ヴィ・ブリタニアを押し付けられて彼女をあやそうとして大苦戦するなど、本編では考えられないような姿も見せ、独身である事も明かされた。
マリアンヌが第98代ブリタニア皇帝に嫁いだ後も共に皇帝を支える同志であったが、彼自身はシャルルの本当の剣は自分ではなくマリアンヌだと認識していた。
小説版では、マリアンヌ自身は「陛下の剣には優しさなど不要」と切り捨てているなど危険人物と描かれていることもあり、最期にマリアンヌの名をつぶやいたアニメ『コードギアス 反逆のルルーシュ R2』と違い、計画の為なら我が子すら犠牲にしかねないマリアンヌの姿勢に対して内心では危機感も覚えていた。
参考文献
- 「コードギアス Genesic Re;CODE Archives」78頁 2023年12月15日発行
関連タグ
登場作品 | コードギアス 反逆のルルーシュ R2 / コードギアス 双貌のオズ |
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主君 | シャルル・ジ・ブリタニア |
ナイトオブラウンズ(シャルル統治時代) | 01.ビスマルク・ヴァルトシュタイン / 03.ジノ・ヴァインベルグ / 04.ドロテア・エルンスト / 06.アーニャ・アールストレイム / 07.枢木スザク / 09.ノネット・エニアグラム / 10.ルキアーノ・ブラッドリー / 12.モニカ・クルシェフスキー |
脱退者 | 02.ミケーレ・マンフレディ / 05.ノーランド・フォン・リューネベルク |
所属国 | 神聖ブリタニア帝国 |