概要
1998年12月23日にコナミより発売されたプレイステーション専用ゲームソフト。プレイステーションにおけるゴエモンシリーズの第2作目で、ジャンルは3Dアクションアドベンチャーゲームとなっている。
本作はゴエモンシリーズの生みの親にしてシリーズ優良作を開発してきたKCE大阪ではなく、評判の良くないKCE名古屋が開発を担当している。
ゲームカタログと言うサイトではクソゲー扱いでゴエモンシリーズ凋落の原因とされている。⇒ゲームカタログ(外部リンク)
- あちらをご覧になれば分かるが、本作はゲームとアニメを跨った、出演声優の波及効果による影響の大きさを示した重要な資料としての価値を最悪な意味で有している。
- 理由はNHKで放送されたアニメ『カードキャプターさくら』で丹下桜とくまいもとこが共演しており、その特徴に着目した両氏のファンが本作にも触れた事で、クソゲーとしての悪評が拡散されたからである。
- 反対に、ほぼ同時期に声優の波及効果による良い結果を齎したゲームは『ロックマンDASH』や『星のカービィ64』がある。
本家スタッフが開発した『でろでろ道中』も同日発売であり、あちらの売れ行きを悪化させた原因にもなっている。
翌年発売の『天狗党の逆襲』も本作の巻き添えでボリューム不足を理由にクソゲー扱いされがち(所謂風評被害)だが、遥かにマシな作品であり、何故か本作に実装されなかったダイレクトマップ機能(約20年後の某ゲームで言うところの「ソラワタリ」と同じ)をきちんと搭載している。
主なストーリー
おみっちゃんが謎のあやしげなヤツらに連れ去られていた。
連れ去られたおみっちゃんを救うべくゴエモンとエビス丸は旅立った。
主な登場人物
プレイヤーキャラクター
ゴエモン(声:松本保典)
本作の主人公。ちゃきちゃきの江戸っ子。一時使用不能の時がある。メイン武器はキセル。
エビス丸(声:緒方賢一)
ゴエモンの相棒で、自称「正義の忍者」。メイン武器はフライパン。
サスケ(声:堀絢子)
物知り爺さんが製作した忍者。メイン武器はクナイ。今回ちょんまげ攻撃はできない。
ヤエちゃん(声:笠原留美)
秘密特捜忍者の一員で、ゴエモン達のお姉さん的存在。メイン武器は刀。本作のCGモデルが顔面崩壊していると悪名高い。
ゴエモンの仲間
物知り爺さん(声:菅原淳一)
サスケやゴエモンインパクトの産みの親でありさまざまな発明をしている。今作ではゴエモン以外の3人専用のインパクトを開発。
おみっちゃん(声:丹下桜)
ゴエモンの住むはぐれ町の茶店の看板娘。デッチ・ゴー・三びきにさらわれてしまう。
やぶの医者/綾繁の父(声:柳沢栄治)
へっぽこ山で医療を営む人物。毒キノコを食べたエビス丸を治療し、怪我をしたゴエモンを治すために協力する。正体は綾繁の母の夫・綾繁の父である。
綾繁一家
綾繁の母(あやしげのはは)(声:星野千寿子)
ボンの母親で綾繁一家の首領。物語の冒頭でゴエモンをインパクトごと倒した人物。今作の登場人物の中で一番背が高い。
綾繁ボン(あやしげ ボン)(声:丹下桜)
本作の最終ボス。綾繁の母の息子。母から甘やかされて育った結果、非常に我侭な性格をしており、一目惚れしたおみっちゃんと結婚しようと目論む。
デッチ・ゴー・三びき
綾繁一家の下っ端3人組。(メイン画像参照)
デッチ(声:星野千寿子)
デッチ・ゴー・三びきの一人で、眼鏡をかけている。常にテンションが低い。
ゴー(声:くまいもとこ)
デッチ・ゴー・三びきの一人でリーダー。右目に眼帯をしており、右手にハリセンをもっている。サンのボケによく突っ込む。
サン(声:かないみか)
デッチ・ゴー・三びきの一人で紅一点。ボケをよくかます。
巨大メカ
ゴエモンインパクト(声:松本保典)
巨大メカ戦に登場するゴエモン達の巨大メカ。エステティック・アヤシゲに一度壊される。
サスケ・インパクト
サスケが操縦する空中戦用巨大メカ。サスケが物知り爺さんに頼んだもので、自分が作ったメカからの頼みごとということで物知り爺さんが仕方なく製作した。
ヤエ・インパクト
ヤエちゃんが操縦する水中戦用巨大メカ。ヤエが物知り爺さんに頼んだもので彼女頼みということで物知り爺さんが喜んで製作した。
エビス丸・インパクト
エビス丸が操縦する陸戦用巨大メカ。エビス丸が物知り爺さんに頼んだものだが緊急時にもかかわらず物知り爺さんが嫌々製作した。よって、物知り爺さん曰く「性能の補償は出来ない」と、結構いい加減な評価をされている。
ゴージャスインパクト
ラストバトルで登場する、ゴエモンインパクトをベースに、4つのインパクトが合体した巨大メカで4機の長所を活かしたインパクトの最強形態である。
エステティック・アヤシゲ
綾繁の母が操縦する巨大メカ。人型ロボットで両手にはドリルを装備して両肩には砲台を装備している。
ファンタスティック・アヤシゲ
デッチが操縦する空中戦用巨大メカ。手裏剣のような形をしている。
オトメチック・アヤシゲ
サンが操縦する水中戦用巨大メカ。1つのロボットの上にもう1つロボットが乗っている。
アブラッギシュ・アヤシゲ
ゴーが操縦する陸戦用巨大メカ。蒸気機関車の形をしているが、戦うときは人型に変形する。
ハリセンを使う。
ヤスゲッキュウロボ
誓いのキス前におみっちゃんの結婚式に乗り込むためのラストダンジョン最終フロアの最後の関門
デッチゴー・さんびきが乗り込んでおり、こちらは生身で戦う
やたらタフなうえ、最終フロアはここまで辿り着くまで+コイツを倒すまでが共通の時間制限付きなので、道中迷ったりロスが多いと倒すのが不可能になる
挙句衝撃波による広範囲攻撃と吹き飛ばしで遅滞戦闘を仕掛けてくるうえ、攻撃力も高いので制限時間を待たずに敗北することも多数
最強ボスにして最悪のクソボスである。
エキゾチック・ボン・ジョビーナ
ボンが操縦する金色の巨大メカ。多彩な攻撃をする。
関連タグ
バグバラヤー(秘宝伝説バンバラヤー):シリーズを破綻させたクソゲー且つ本家スタッフ以外の手で作られた共通点から、妖怪ウォッチ版綾繁一家と評されている。なお、後年発売された『妖怪ウォッチ4』は『新世代襲名!』に近い立ち位置で、皮肉にもゴエモンとほぼ同じ流れとなっている。
アレスの天秤 オリオンの刻印:アニメ展開ではあるが、シリーズに取り返しのつかない致命傷を負わせた戦犯である事からイナズマイレブン版綾繁一家と言える。ゲームシリーズ発売元はバグバラヤーと同じ会社。
参上!ドロッチェ団:発売当時はアニメ化絡みの不毛な展開が原因で一歩間違えればカービィ版綾繁一家になりかねない状況下に置かれていたが、5年後に汚名返上を果たしている。
カードキャプターさくら(CCさくら) YAT安心!宇宙旅行(2期):ほぼ同時期に丹下桜とくまいもとこが共演したアニメ。後者2期は駄作(本作よりはマシ)で、2人が共演したアニメはCCさくら以外地雷状態だった。