概要
炎の神殿に棲む「灼熱穴居竜」。英語表記:Subterranean Lava Dragon Volvagia。
登場作品
時のオカリナ
デスマウンテンに眠る炎の神殿の主。大昔にゴロン族の英雄によって封印されていたが、魔王となったガノンドロフが蘇らせた。
ゴロン族を食べると言われており、ガノンドロフによって多くのゴロン族がこのヴァルバジアの生贄として捕らえられた。
地中に潜ったり、勢いよく飛び出してきたりとリンクを翻弄する動きをする。
それだけではなく、脅威的な威力の火炎放射を吐く。
ひとたび喰らったらあっという間に体力が奪われてしまう。その威力、なんとハート3つ分!
ただ、鼻先が弱点らしくモグラ叩きのごとく穴から飛び出した所をハンマーなんかで殴るとスタンしてしまう。
また効率は悪いが飛行中に弓で顔を狙ってもわずかにダメージが入る。
小ネタ
- ハイラル大百科によると、元々はデクの樹やジャブジャブ様のように火山を司る精霊と呼ばれる存在であったらしく、何故ゴロン族を襲う邪竜となったのかは不明である。
- 他のボス戦とは戦闘曲が異なり、キングドドンゴと共通の専用曲となっており、後のゼルダ無双でのボス戦やトワイライトプリンセスでのハーラ・ジガント戦でアレンジ版が登場している。
- ヴァルバジアの動きはスターフォックス64で作ったプログラムを流用した事で生み出されたそう。曰く「戦闘機(アーウィン)を竜(ヴァルバジア)に置き換えただけ」。つまりスターフォックスの戦闘機が前方の戦闘機を追跡するシステムを使い、ヴァルバジアの蛇のように長い胴体が、先頭の頭を追って空中で動く様子を再現しているわけである。
知恵のかりもの
久し振りの登場。PVにてその姿を確認出来、時のオカリナのヴァルバジアがモデルのようである。
ストーリーではオルディンの神殿のボスとして登場。ダンジョンもボス戦も楽に終わるという非常に良心的な作りになっている。
戦闘では時のオカリナと同じく穴の中から顔を出し、連射火炎弾や喉元にある緑の宝珠から追尾弾を放って来る。他のボスは第2段階や第3段階などがあるのだが、ヴァルバジアは第1段階のみである。
攻略法としては剣士モードで宝珠目掛けて弓矢を連射していれば簡単に勝ててしまう。とはいえ耐久力はそれなりにあるので、飛行系や飛び道具系のカリモノで戦うと少々手間取るかもしれない。
ハイラル城下町で買えるアクセサリー「ストーンアンクレット」でノックバック距離を縮め、可能ならばスムージーで炎向こうを付けておくと安心出来る。ヴァルバジアが飛行状態になると、移動時間が長いのに加え攻撃はして来ないのでベッドで寝て回復するチャンスとなる。
コミカライズ版
時のオカリナ(姫川明)
オリジナルストーリーとして何と、幼い頃の姿を垣間見る事が出来る。
こどもリンクが見世物にされていたヴァルバジアを助けており、共に過ごすうちに友情を育むようになった。
しかし7年後、ガノンドロフによって凶暴化したヴァルバジアはリンクやゴロン族に襲い掛かるようになっていた。ヴァルバジアはマスターソードによって首をはねられる。最後に正気を取り戻しリンクの名を呼びながらこの世を去った。
これによりリンクは、必ずガノンドロフを倒すことを誓った。
原種・亜種
リンクの冒険
本作が初登場だが、この時はバルバジアという名前だった。
攻撃は溶岩の中から飛び出して火炎を吐くだけであり、攻略法も飛び出してきた前後に頭を攻撃するという単純なもの。
トライフォース3銃士
アイスヴァルバジアという派生モンスターがボスとして登場。
ティアーズオブザキングダム
イルバジアという個体が登場。デスマウンテンの山頂から三つの首を伸ばした竜であるが、ボディは岩石で作られている。見た目から勝ち目がないと思いそうだが実は……。
メディアミックスにおけるバルバジア
リンクの冒険(乱丸)
大神殿の在り処を示す試練としてリンクの前に立ちはだかる。溶岩から現れては火炎弾による遠距離攻撃でリンクを苦戦させたが、近くまで誘き出されたところで頭部に斬撃を受ける。ニヤリと笑って余裕を見せたかに思われたが、次の瞬間爆発四散した。
残念ながらこのエピソードはコミックス化していない。
リンクの冒険(しごと大介&みなづき由宇)
第3巻(最終巻)に登場。炎の池でリンクの行く手を遮るが、左端の足場で待ち伏せされ、額を貫かれて敗北した。
この漫画はゲーム攻略も兼ねており、ゲーム内でも実際に左端の足場に陣取るのがオススメと紹介されている。
魔界からの逆襲(ゲームブック)
本作では“ガノンが魔界の支配者として君臨していた過去の時代のハイラル”を舞台しており、バルバジアもその時代のガノンの配下(魔物)という設定になっている。
火炎放射でリンクを苦しめるが、執拗に頭部を攻撃され続けたことで弱り、最後は首を斬り落とされて敗北する。
リンクの冒険(未将崎雄)
冒頭にてバルバジアとよく似たデザインの魔族が登場した。雪原を行くリンクの前に突然現れ、灼熱の炎で攻撃を仕掛ける。雪の中を移動してモグラ叩きの如く現れてはリンクを追い詰めたが、駆け付けたゼルダ姫が放った知恵のトライフォースの光線で消し飛ばされた。
関連イラスト
関連タグ
ヴァルガ:ヴァルバジアをモデルにしたキャラクター。
スターフォックス64、アーウィン:同じプログラムをヴァルバジアの動きに流用している。
アグナコトル:そっくりさん。
炎のカースガノン:ヴァルバジアの炎の鬣という特徴を受け継いでいる。
ヴァルー:名前と種族から、ヴァルバジアの親戚(もしくは改心したヴァルバジア本人?)と思われるドラゴン。こちらはリト族を守護する温厚な神様であり、ヴァルバジアも凶暴化させられる前はこのような性格だったのかもしれない。