当記事は「キングクルール」から分離・独立させています。
記事の肥大化を防ぐため、先方に当記事の内容を追加しないようお願い致します。
概要
最新作『大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL』に参戦。
ファイター番号は67、通り名はクレムリン軍団総帥。
前作『for』で彼を模したMiiコスチュームが登場したのは記憶に新しいが、
本人の登場はなんと『スーパーマリオスタジアム ファミリーベースボール』以来10年ぶりである。
ムービーではドンキーコングとディディーコングがいつものように家でくつろいでるところを襲撃しにきた(その前に彼に変装してドンキー達をからかっていたデデデをぶっ飛ばしている)。最後では死んだフリからの不意打ちも再現。
流石他のヴィランと肩を並べるだけあり、そのアクションは豪快かつ迫力満点である。
外見は2007年以降のデザインをベースにしつつ、光沢のある腹部などSFCや64時代の要素も取り入れている。それ以外では、ダメージの入ったマントや、網の様に張り巡らされた鱗、全身にうっすら付いている傷跡、原作のいずれにも該当しない長さの尻尾(強いて言うならば『DX』のフィギュアが近いか)といったスマブラ独自のアレンジが加えられている。
更にダッシュ時のみ史上初の四足走行を披露する。
声はドンキー達と同様にSE。
特徴
桜井政博曰く「重量級の概念を覆すファイター」。
腹での押し潰しや踏みつけ、『ドンキーコング64』の様なグローブでのパンチといった、見た目通りのパワフルなワザに加え、王冠投げや腹でのカウンターなどの変わったワザ、さらにはキャプテンクルールのラッパ銃やバロンクルールの回転翼付きマシンも使用する。
体重は最重量のクッパに次いで重く、非常にふっとびにくい。
一方で巨体であるにもかかわらず、機動力はダッシュが四足歩行なのにデデデと並んで低い。
その割に上Bのおかげで復帰距離が長いのもデデデと似ている。
最大の特徴は大きなお腹の装甲。
お腹の装甲によって横強攻撃など一部の攻撃にはお腹が向いている方向にスーパーアーマーが付き、多少殴られても強引に攻撃を通すことができる。しかし、お腹は攻撃される度にヒビが入り、最大まで攻撃を受けるとお腹が割れてシールドブレイクのような気絶状態になってしまい、大きなスキを晒してしまう。お腹は時間経過で修復するため、クルールで戦っている際に大きなヒビが見えたらorバリン!という音が聞こえたら注意しよう。
1on1のキャラランクではかなり下の方とされているが、アップデートで強化された部分も非常に多く、個人の実力が左右される『スマブラ』において「攻略サイトやプロの意見では最弱だから」と舐めてかかると、『スーパードンキーコング』での死んだふりよろしく痛い目を見るだろう。また、「大乱闘」の名を冠する本作において、1on1だけでキャラ性能を評価してしまうことは本来できない。
そして何よりも、満を持して参戦した彼を「弱かろうが何だろうが使い続けてやらぁ!」というクレムリン軍団もとい彼のファンは多く、オンラインでの使用率もどちらかといえば高めの部類に入る。
キャラランクの低さに反して汎用性、使用率が高いという意味では『X』以降のガノンドロフにも共通する事であり、ガノン共々「スマブラはキャラランクは無意味(プレイヤーの実力で勝負が決まる)」というのをいい意味で証明していると言える。
必殺ワザ
- 通常必殺ワザ:パイレーツキャノン
ラッパ銃で鉄球を打ち出す。
ボタンを押し続けているとファイターや打ち出した鉄球を吸い込むモードになり、吸い込んだ後はデフォルトでは前斜め上、方向キーで上や後ろ方向にも打ち出せる。
鉄球の威力も高く、ファイターを吸い込んだ後に打ち出す攻撃でも撃墜が狙えるので強力だが、銃を撃つのもしまうのも隙は大きい。
最初期はガケ際での復帰妨害に使用するのが強かったが、Ver.2.0.0でボタン長押し時の吸い込みの持続時間が短縮されてしまった。ちなみに、吸い込み中はすり抜け床を降りることが可能。
技の発動時には律儀に海賊帽を被り、これによりキングクルールのマントにキャプテンクルールの海賊帽を組み合わせたスタイルを本作で拝むことができる。
- 横必殺ワザ:クラウンスロー
自分の頭に被っている王冠をブーメランのように投げる。
近距離にいる相手にはクラウンの行きと帰りとで2回ダメージを与えることも可能。
潰されにくい優秀な飛び道具だが、戻ってくる王冠をキャッチできないと王冠はアイテムとして地面に落ちてしまい、再び拾うまで使用することができない(拾うのは触れるだけでOK)。
落ちた王冠は他のファイターも拾うことができるので、素早いファイターに拾われてしまうと動きの遅いクルールでは取り返すまで苦労するかも…。
ネコピーチ「1つしか無いならもうちょっと大切にしなさいよ~」(ニャニャニャ!ネコマリオタイム第133回より)
…ごもっともです。
なお、場外に落ちると少し間を置いてクルールの近くに出現する。
- 上必殺ワザ:フライングバックパック
背中のバックパックからローターを展開して上昇する。マントを突き抜けてるが気にしてはいけない。
プロペラ部分での攻撃も可能で、上からの復帰妨害にも対処できる。
上方向への復帰に優れるが、横方向への移動距離はあまり長くなく、横からの妨害にも弱い。
上昇しきった後は手を鳥のようにパタパタさせながら落ちるコミカルな仕草が見られる。
Ver.2.0.0でプロペラの判定が狭まってしまったので、上からの復帰妨害阻止も過信は禁物。
基本復帰か浮遊するスマッシュボールを割りたい時ぐらいしか使わないかもしれないが、極めると上空にいる相手をプロペラでお手玉してお星様にできてしまう。
- 下必殺ワザ:ボディカウンター
お腹を光らせ、受けた攻撃に対してお腹を膨らませて衝撃波と共に反撃する。
飛び道具の反射も可能な優れものだが、外した際の隙が大きく、背中側の攻撃には無力。
ちなみに、反射時にスティックを逆向きに入れると後ろにも攻撃ができる。乱用は禁物だが、上手く読んで相手にプレッシャーを与えていこう。
- 最後の切りふだ:ブラストマティック
『DK64』で披露したブラストマティック砲を放ち、ファイターをドンキーコングアイランドごと爆砕する。
本家では最後まで発射できなかったため、19年越しの野望実現となった。
その際に登場する要塞は『DK64』の物と良く似ているが、要塞の上部分が黄色くなっていたり、普通の島だったりと違いがあるので、『DK64』のと同一の物なのか『DK64』の物とは似て非なるものなのかは不明。
その他
勝ちあがり乱闘「ヘビー級のキケンなヤツら」
大型重量級ファイターが大集結。言うまでもなくキングクルールが最重量級であることが由来。(最重量はクッパだが、あちらには因縁の赤いヤツがいるため。)
某漫画ではそのクッパに匹敵するパワーで赤いヤツをボコボコにしてKOしかけている。
ROUND3のデデデとは「リング上で戦ったことがある」という共通点があるため、「特設リング」で戦う。
全ROUNDが1on1で、対戦相手とキングクルールの特徴が絶妙的に良く噛み合っており、ホンキ度9.9到達の難易度が最も低いとされる。
楽曲
彼の参戦に伴い、『スーパードンキーコング1』のクルール戦BGM「THE PIRATE SHIP」の新規アレンジが追加。
『X』から収録されている「KING K.ROOL / SHIP DECK2」はロック風のアレンジだったが、本作の「THE PIRATE SHIP」ではACE氏による、原曲よりアップテンポで勇壮なアレンジとなっている。曲の後半では『DK64』の「モンキーラップ」を思わせるラップパートを交えている。
また、勝利時のファンファーレもドンキー・ディディーとは別に、「THE PIRATE SHIP」のアレンジが用意されている。
余談
参戦ムービー
「ライバルたち」という参戦ムービーの名の通り、ムービーの最初にはスマブラに参戦しているファイターの中でライバル関係にあるキャラたちが一枚絵で次々と紹介されている。
・リンク&ゼルダ対ガノンドロフ(ちなみに、このキャラ達はそれぞれ別時間軸のキャラであり、全員赤の他人なので、とりあえずそれっぽい構図なだけである)
・カービィ対メタナイト (ここにデデデがいないのは多分、この後出てくるからかと思われる。)
バンジョー&カズーイの参戦ムービーは、キングクルールの「ライバルたち」のセルフパロディとなっており、上記のライバル達の絵にドンキー&ディディー対キングクルールの参戦ムービー時の最後の決戦絵が追加されている。
こちらでは何事もなかったかのようにドンキー達とくつろいでおり、2人の参戦に大喜びしていた。(このドンキー達とくつろいでいる感じはどことなくドンキーコング64の撮影裏を思い出させる構図である)
が、最後の切りふだ「ジンジョーネーター」を喰らい、グランチルダの如く大岩の下敷きにされた。まぁ、クルールなら大丈夫そうではあるが。
また、久しぶりに復活したレア社の同期の切りふだから、これまた久しくコミカルな悪役にふさわしい見事なやられっぷりを披露する姿は、どこか誇らしげにも見える。