ダーマ神殿
だーましんでん
概要
自身の職業を変える「転職」ができる施設。初出は『ドラゴンクエストⅢ』。
当初は「ダーマの神殿」と呼ばれることが多かったが、現在は混在しているもののこちらが多い。
「わしはぴちぴちギャルになりたいのう」と発言するじいさんがいることが恒例。コギャルやメイド志望など派生も存在する。
各作品での登場
ドラゴンクエストⅢ
上の世界にあり、位置は現実世界のインド付近。転職に必要なレベルは20。転職すると各ステータス値が半分になり、レベル1に戻る。勇者は転職出来ない。遊び人へ転職することは出来ない。
また、遊び人以外が賢者に転職するには「さとりのしょ」が必要。
リメイク版
新たに追加された盗賊に加え、遊び人への転職も可能になった。
リマスター版
新たに追加されたまもの使いに転職できるほか、新キャラクターのホミちょにお金を払う事で仲間の名前と外見と声を変更できる。
仏像の様なものが置かれておりアジアンテイストな施設になっている。また、「大昔の時代はとある武術を学ぶ修行僧たちの寺院であった」というNPCの台詞が追加された。
ドラゴンクエストⅥ
現実世界のものは廃墟になっていて、夢の世界のものを利用する。訪れた段階では魔王ムドーに封印されており、ムドーを倒せば晴れて利用可能になる。ただし、このムドーとの戦いに至るまでの道のりはそこそこ長く、ムドーを倒すことで中盤が始まるという様相になっている。本作序盤の鬼門として有名で、主人公らとの関係もあって、ムドーがラスボスといわれるほどである。
本作から、下位職をマスターしないと就けない上級職が実装された。隠し職業も追加されており、「ドラゴンのさとり」や「はぐれのさとり」を所持していれば、ドラゴンやはぐれメタルに転職することも可能。また、仲間モンスターも転職可能であり、モンスターを仲間にするためにはまもの使いに転職する必要がある。
転職はレベルに影響せず、希望する職業によって転職前のステータスから割合でプラス・マイナスの補正が付く。就ける職業の間なら制限なく何度でも転職が出来、ファイナルファンタジーシリーズのジョブチェンジに近いシステムになっている。各職業で覚える呪文や特技の習得もレベルではなく、熟練度で習得するシステムとなっている。
一度戦えばこの時点では強力な攻撃呪文である「メラミ」を習得出来ることから、魔法使いに全員一度は転職するというのも常套手段。
リメイク版
仲間モンスターのシステムが変更され、まもの使いではなく魔物マスターという職業に変更された。
ドラゴンクエストⅦ
神殿が魔物に乗っ取られていたのを主人公らの努力により開放するというストーリーの後で、転職ができるようになる。
ダーマ神殿解放までの道のりは、前作ほど長くはないが序盤の壁なのは同じ。しかも、パーティは3人に減り、呪文・特技が使用できなくなるというハンデ、陰鬱な雰囲気やイベント、妙に強く感じる雑魚敵戦や終盤のボスラッシュと全体的な難易度は高めで、最悪ここで詰む可能性がある。
下級職をマスターしないと就けない上位職があったり、Lvに関係なく転職できたりする点は『ドラゴンクエストⅥ』と同様である。
また冒険の途中で手に入る「モンスターの心」を持参して転職を希望すると、その心の名前のモンスターなどに転職することができる。
過去と現在の両方に存在する。
なお過去の大神官の単独記事あり → フォズ
職歴システムがあったPlayStation版では、職業が板につくor勘が戻る前に転職してしまうと「すぐやめる」というなかなか不名誉な職歴が残ってしまう。
ドラゴンクエストⅨ
ダーマ神殿の事件を解決させた後で転職できるようになる。上級職への転職は特定のクエストをクリアすればいつでも可能になる。
Lvや呪文、タネで上げたステータスは職業毎に固定されているが、スキルはどの職業に就いても引き継がれ、転職の回数にも制限は無い。
また、本編クリア後はLv99になった職業をLv1に戻す「転生」も利用できるようになり、際限なく育成することもできる。
賢者の特技「ダーマのさとり」を習得すれば、神殿に訪れずとも転職が可能。ただし、使用者のMPを4消費するほか、転職を断ったとしても消費したMPが帰ってくることはない。
ドラゴンクエストⅩ
レンダーシアのセレドの町の北にある広大な神殿。
ダーマの神を祀っているシリーズお馴染みの転職ができる施設である。
偽りのレンダーシア
セレドの町の子供たちにとっては、毎日お祈りをしに来て、鐘が鳴ると大人たちが迎えに来る場所だった。
しかし事件で大人たちが消失して以降、ダーマ神殿の神官たちも同様に消失し、無人と化している。
セレドのストーリー中、大人たちとの絆を象徴する場所として登場していて印象深い。
2017年のエイプリルフールイベントでは、礼拝堂でリィンとラウルが結婚式を挙げている幻影を見ることができ、当日は多くのプレイヤーたちで賑わった。
真のレンダーシア
真のレンダーシアに行くことでついに施設として解禁される。
とは言っても出張所が各地にあり、基本的にどこの町でも転職ができる今作では、今までのシリーズの様な大きな変化を与える施設ではない。
一番の変化はスキルマスターによるマスタースキルポイント振り分けと、スキルマスターから受けられるスキル上限解放クエストである。
またガートラント城の炎の間の祭壇から分けられた聖火壇もあるので、転職・スキル振り直し・マスタースキルポイントの3つが同時に揃う施設でもある。
Ver.3.0から達人のオーブ追加に伴ってここにも達人が配置された。大広場の扉付近に立っており作業後すぐに広場からルーラ可能。
転職のダーマ神殿と言うよりは、スキルのダーマ神殿である。実際に今までのシリーズでいうところの大神官もいることはいるが転職作業をこなすのは一般的女性神官の神官リリィでそこらの出張所と何ら変わらない。
それに比べてスキルマスターはまっすぐ進んだ奥という今までのシリーズで大神官がいるべきポジションに立っている。
書棚や石碑を調べたりNPCとの会話をする中で、各地に派遣される出張所の神官の教育課程や、祀られているダーマ神についての話を聞くことができるので、興味があれば一通り構内を廻ってみると面白い。また、真のセレドの町の便せん屋スバルから受けられるクエスト【ご威光にあやかりたい!】では、ダーマ神殿のお役所仕事的な運営システムを垣間見ることができる。
【紡がれし勇気の絆】では次期ダーマ大神官に任命される予定の神官ゾデラにまつわる話が展開される。
偽りのセレドの町のストーリーのクライマックスからも繋がっていて、なかなか感動的な仕上がりになっているので必見。
ちなみに例の地下室は天願の座なる場所に通じる旅の扉が隠されており、ここに神の緋石が祀られている。またVer.4.0でセレドとダーマ神殿の間に星辰武王が配置された。
1000年前の時代からあったようだが、残念ながらその時代においては行くことはできない。
当時のダーマ神殿は、不死の魔王ネロドスに仕えていた凶将バリクナジャ率いる軍勢によって甚大な被害を受けていたようだ。
ドラゴンクエストⅪ
PlayStation 4版を除き冒険の書の世界の【幻の大地の祭壇】に登場。『ドラゴンクエストⅪ 過ぎ去りし時を求めてS』では古代図書館にいるヨッチ族から合言葉を聞くことで訪れることができる。
ある魔物のせいでぴちぴちギャルになりたいじじいで溢れており、まともに転職ができない状況になっている。そのため、どこかにあるギャルになれる転職本を探してくるよう要求される。
星のドラゴンクエスト
バトラシア大陸南西部の海沿いにあり、魔物から解放すると転職できるようになる。本作ではダーマ神殿がダンジョン扱いであるため、転職はホーム画面から行う。
レベルや職業スキルは各職業ごとに固定されているが、転職そのものには制限はない。
上級職もあり、職業神の聖堂に行って上級職のさとりを手に入れれば、対応する基本職2つをマスターすることで転職できる。上級職はLv99になると転生することも可能。
後のアップデートで、特定の上級職を複数マスターする事で就く事が可能な超級職も追加された。実際の転職にはレベル上限に加え、常設化したイベント『遥かなる時空を超えて』で該当する職業のさとりを入手する必要がある。