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ゲーム上での表記は『さとりのしょ』だが、pixiv上のタグ用例は『悟りの書』しかない。

なお、公式ガイドブック上の表記は『悟りの書(Book of Understanding)』である。


概要編集

ドラゴンクエストシリーズに登場するアイテムであり、持っていると賢者に転職する事ができる。

初登場は『ドラゴンクエストⅢ そして伝説へ…』。

なお、賢者に転職をすると消費される。


『ドラゴンクエストⅢ』は、パーティーメンバーを入れ替えるルイーダの酒場職業を変更するダーマの神殿といった新機軸のシステムを採用しており、そこにはコンピュータRPGの始祖たるWizardryシリーズの影響があるといわれている。

そしてWizardryシリーズの『盗賊の短刀(THIEVES DAGGER)』『力のコイン(COIN OF POWER)』『蝶のナイフ(BUTTERFLY KNIFE)』などのような、キャラクターの職業を変化させる特殊な力を持つアイテムも登場する。これが『悟りの書』である。


『ドラゴンクエストⅢ』におけるダーマ神殿での転職にはいくつかの制約があり、

  • Lv20に達していなければ転職の資格はない
  • 死亡状態のままでは転職できない

  • 勇者(主人公)は他の職業に転職できない
  • 主人公以外のメンバーは勇者に転職できない

  • 賢者に転職するためには「さとりのしょ」をひとつ消費する
    • 遊び人に限り、Lv20に達してさえいれば「さとりのしょ」がなくても賢者への転職が可能
  • 遊び人は他の職業に転職できるが、他の職業から遊び人には転職できない
    • ただしリメイク版では遊び人への転職も可能になった

ここで重要なのは、「さとりのしょ」が一度使えば手元から無くなる『消費アイテム』であるということ。

書物なら回し読みが出来そうなものだが、それを言い出すと『そもそも書物に書いてある内容を読むだけで(呪文や技能の習得ならまだしも)悟りが開けるものなのか』という点に議論がいってしまうので、『使用者の精神に働きかける魔力が込められたアイテム』であり、一度使えばその魔力も消えると解釈するのが妥当だろう。


ちなみに『悟りの書』の形状については、FC版の攻略本では『装丁された書籍』、SFC版の画面上では『巻物』になっている。


後代の『ドラゴンクエストⅥ』や『ドラゴンクエストⅦ』には、名称は異なるが「○○のさとり」や「モンスターの心」などの転職条件に関わるアイテムが登場する。あちらは消費こそされるが、該当職への転職が「解禁」される効果となっており、したがって一度解禁すればそのキャラクターはアイテム不要となる。


入手方法編集

入手方法は複数あり、まず、原作、リメイク版共通で「ガルナの搭」で入手できる。

他は、原作では「アカイライ」からのレアドロップ、リメイク版では「リムルダール」および「すごろく場」で入手できる。


『ドラゴンクエストⅢ』にはイベントアイテム・消費アイテム・武器・防具・装飾品と多くのアイテムが登場するが入手方法は大きく四通り、「店頭購入」「イベント授受」「配置された宝箱」「戦闘ドロップ」に分けられる。

もっとも手軽なのは店頭購入で、中には極端に高額な品物もあるが売り切れる心配は無く、必要な数だけ確実に入手できる。

イベント授受と配置された宝箱については状況次第で入手に失敗する事も考えられるが、情報として把握していれば用意されている数量は確保できる。データ改竄やバグを利用するなどの裏技を使わなければ量産できないという意味で希少性はある。

そして世間でレアアイテムと呼ばれるもの、理論上は量産も可能だが完全に運任せになるのが、戦闘終了時に「モンスターがたからばこをもっていた!」と表示されるドロップアイテムである。


すべてのモンスターにはドロップするアイテムが各一種類、ドロップする確率とともに設定されている。

そして戦闘終了時、魔物の群れの中で最後に倒した一体に対してドロップするか否かの判定が行われる。「にげる」「ニフラム」「バシルーラ」によって退場したものに関してはドロップ判定の対象外となる。

この関係で、数値上のドロップ率が比較的高くてもドロップ判定に持ち込むことが難しいモンスターも多く、アイテムの希少性に影響を及ぼしている。


さて『さとりのしょ』についてだが、ダーマ神殿の北にあるガルナの搭に配置された宝箱に入っており、普通はここで入手する(以下、便宜上一冊目と呼称する)。

ガルナの搭自体は物語には特に関係ない場所なので無視してもシナリオ進行に支障は無いが、能力値を上げる木の実をドロップする敵やメタルスライムが出現するため、転職前後の戦力調整に適している。


問題は二冊目以降である。そう、配置された宝箱から確実に入手できる「さとりのしょ」を一冊目というからには、二冊目以降も入手できる可能性があるのだ。

その手段は、アカイライというモンスターを倒しドロップさせるというもの。このこと自体は攻略本などで早い段階から公表されていた。


アカイライは群れで行動する上に1ターン二回行動、「バギ」の呪文も使用してくるため、初めて生息域に到達したレベルでは苦戦させられることも多い。

だが、アカイライを余裕で狩れるだけの戦力を整え、アカイライ以外のモンスターへの対策も整え、いざ「さとりのしょ」(二冊目以降)を!…と意気込んだところでまずドロップしない


『ドラゴンクエストⅢ』のドロップ率には「確実に落とす」「1/16」「1/32」「1/64」「1/128」「1/256」そして「1/2048」の七つのパターンがある。

「確実に落とす」のはやまたのおろち(くさなぎのけん)のみで、二振目は落とさないようにフラグ管理されている。

「1/16」から「1/256」までは希少性が倍々に上がっているが、その次がいきなり8倍の「1/2048」。百分率なら0.05%未満である。

これは一部のボスモンスターに設定されている数値で、「すべてのモンスターに一種類ずつドロップするアイテムが設定されている」関係で「ドロップさせないつもり」の設定といっても過言ではない。

事実、カンダタは一戦目・二戦目ともに1/2048の確率でひのきのぼうをドロップする。

そしてアカイライが「さとりのしょ」をドロップする確率、これもまた1/2048に設定されているのである。


これはあくまで確率の問題であり、アカイライ狩りで数十時間粘ったあとであろうが、初めて出くわしたアカイライをとりあえず倒してみただけであろうが、逆に『悟りの書』を複数所持している状態であろうが、二冊目以降を入手できる可能性は等しく1/2048でしかない。

ちなみに、「ドロップ率1/2048の抽選を2048回繰り返し、一回もドロップしない確率」は約36.78%。4096回で約13.53%となる。0.05%と比較するまでもなく、普通にあり得る数字である。


攻略情報等を信じてアカイライ狩りに挑んだプレイヤーたちの多くは圧倒的な低確率の前にコレを断念、そもそも『アカイライが「さとりのしょ」を落とす』ということ自体がガセネタである、あるいは開発サイドが意図的に仕込んだ悪戯であり、日本では聞きなれない「アカイライ」という種族名自体が「赤いLie」=「真っ赤な嘘」を意味している…という噂まで流れたほどであった。


なお、奇跡的に二冊目以降の「さとりのしょ」を入手したところで、ものが消費アイテムだけにもったいなくて使えないというプレイヤーもいると思われる。

たしかに遊び人以外のメンバーが賢者になるためには『悟りの書』が必須であるが、賢者を作るだけならアリアハンに引き返してLv1の遊び人を新規登録し、Lv20まで育てた方がはるかに確実で話も早い。あるいは賢者の肩書きにこだわらず、魔法使いLv1に転職して全呪文を習得、そこから僧侶Lv1に転職して全呪文を習得、そのあと任意の職業Lv1に転職して改めて成長したほうが早いくらいである。


ちなみにここまでの話はファミリーコンピュータ版に準拠しており、リメイクや移植によってドロップや転職に関する諸々の事情は大きく変化している。

「さとりのしょ」に関しては、新施設・すごろく場で拾えるようになっており、確率は低いがアカイライ狩りよりははるかに入手しやすい。またアカイライのほうは「何もドロップしない」ようになった。

また上述のように他の職業から遊び人への転職も可能になったので、「さとりのしょ」自体にそれほどの重要性がなくなっている。


関連タグ編集

ドラゴンクエストⅢ

ドラゴンクエストシリーズのアイテム一覧


ジョブ(RPG) / 転職 / 賢者


レアアイテム / 都市伝説 / デッドストック

アカイライ

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