概要
初登場は『ドラゴンクエストⅢ』で、大きな鳥頭に脚が直接生えているという奇妙な姿の鳥系モンスター、おおくちばし系の最上位種である。
青緑色をしており、『ドラゴンクエストⅢ』では「アープの塔」およびその近辺に集団で出現し、1ターンに1~2回行動で「バギ」を唱えてくる面倒くさいモンスターであるが、こちらの「ニフラム」以外の魔法には弱い。
倒すと上位職賢者に転職するのに必要な「さとりのしょ」を落とすといわれていたが、非常に低確率であったことから、データ解析やネットが無かった時代には「真っ赤な嘘(赤いLie)」ではないかという噂が流れていた。
ちなみに「さとりのしょ」を落とす確率は1/2048。
ファミリーコンピュータ版『ドラゴンクエストⅢ』は300万本売れたので、ソフト1本(=1人)として、1回アカイライを倒したと仮定すると、1500人がこの方法で「さとりのしょ」を手に入れたという計算になる。
スーパーファミコンでのリメイク版以降は「さとりのしょ」はすごろく場で手に入るようになり、そのためにドロップアイテムがまったく無いという、別の意味でのレアモンスターに設定変更になった。
ゲームボーイカラーでは何故か下位種のデッドペッカーと色が入れ替わっている。
『ドラゴンクエストⅨ』ではラストダンジョン「絶望と憎悪の魔宮」に登場し、使用魔法は「バギマ」になったが1回しか使えずそれほど強くない。
倒すと名前からのシャレなのか「赤いサンゴ」か、レアドロップとして「レッドタイツ」が手に入ることがあるが、どこに持っているのかは不明。
シリーズ初のオンラインゲームとなった、アクションRPGである『ドラゴンクエストⅩ』では、索敵範囲が広い上に足が速いのが厄介なモンスターで、やはりアカイに関連する素材「レッドアイ」を落とす。
元ネタ
モチーフは海外のTRPG『ダンジョンズ&ドラゴンズ』に登場する、地獄(アケロンという次元界)から召喚された、4本足が生えた赤茶の羽毛を持つ鳥頭モンスター「Achaierai(アケイライ)」である。
邪悪で狡猾な捕食者であり、犠牲者に責め苦を与えるのを好むという恐ろしい存在とされる。
おおくちばし系の奇妙な姿は、このモンスターを日本向けに翻案した結果であると考えられる。
ドラゴンクエストシリーズ以外ではアクションRPG『ザナドゥ』にも登場している。