グラニュート・アーリー

ぐらにゅーとあーりー

特撮番組『仮面ライダーガヴ』に登場する怪人・グラニュートの一体。

「へぇ～……大したことなさそうだけどなぁっ！！」

CV：田中美央

人間態の演者：加藤岳(子役)

データ

れっきとした成人男性(?)だが、人間界では黒いランドセルと青い手提げ袋を持った小学6年生の男の子という全く別のアンバランスな人間態で潜伏・暗躍している。なお、幼い外見に反して声までは擬態していなかったのか人間態でも本来のドスの効いた低い声で話し、この姿でも大人を投げ飛ばせるだけのパワーを持つ。

人間界の文化にも精通しており、「ニワ」というハンドルネームを用いてSNSを利用していた。

ハウンドとよく似た堅固な肉体を有しており、ワニのような明るい緑色に彩られた爬虫類の身体に手足や首元にブラウンカラーの獣毛を生やした大柄な蛮族の如き姿の持ち主。

最大の特徴として〈ガヴ〉とは別に胸元から無数の牙を覗かせる巨大な大顎を生やしている。

下半身はボン等と同じゴツゴツした造形のもの。

その強固な肉体を誇示するかのような突進を得意としているほか、腹部の強力な大顎は捉えた獲物を木っ端微塵に粉砕し、火球の放出で止めを刺す戦法で敵を粉砕する。

粗暴な言動をしているが人間を拐う手口は非常に地道かつ巧妙なもの。一方で時間を掛けた分、一度の納品数こそ少ないが良質なスパイスを集めるのは得意なようで、社長であるランゴから直々にスパイス回収の命令を受けていた。

SNSで知り合った女性を言葉巧みに惚れさせ、待ち合わせの約束をして心が弾んでいるところをヒトプレスにしていたと思われる。

また、小学生の姿だと大人から相手にされない可能性があるからか(相手を騙す都合から敢えて関連付けしにくい姿をしている可能性もあるが)ネットから拾った辛木田絆斗等の年上の男性の画像や甘言を駆使して騙すなど、恋する乙女の恋心を付け狙い弄ぶロマンス詐欺のようなそのやり口はまさにグラニュートらしい外道。

言葉巧みに唆して、待ち合わせの場所にあるビルの通路で本を読んでいるフリをしつつ、目当ての女性が来たタイミングで捕獲することに成功。

受け渡し場所の裏路地でランゴのエージェントにヒトプレスを渡そうとしたが、襲われていると勘違いしたショウマに阻まれたことで失敗してしまう。

「邪魔すんなよ……！」

本来の声を聞いて動揺した彼を投げ飛ばすと、改めてエージェントにヒトプレスを差し出しながらミミックキーを引き抜いて本性を表し、二体のエージェントと共に仮面ライダーガヴとの戦闘を開始。

ヒトプレスをパスしながら自慢のパワーで手玉に取りつつ、視察に来ていたランゴの口から報酬が倍になる話を聞き、意気揚々とした態度で自分の手に渡ったヒトプレスを持って撤退することに成功した。

道中、異変に気づいて走り回っていた絆斗と偶然にも遭遇し、そのまま彼の変身する仮面ライダーヴァレンとの戦闘をする羽目に。

能力と体格の相性から優位に追い詰めるも捨て身覚悟のヴァレンにヒトプレスを奪還されてしまい、エージェントを倒して後を追って来たガヴの手に渡ってしまう。腹いせに満身創痍のヴァレンに火球を浴びせて変身解除に成功したが、結果としてヒトプレスの確保には失敗する形となった。

名前の由来はアリゲーターからと思われる。ハンドルネームとして用いていた「ニワ」の名前もそのまま「ワニ」を逆さ読みしたもの。ちなみに2007年の戦隊作品にも「ニワ」という名前のワニ怪人が登場していたりする。

声を演じた田中氏は本作が仮面ライダーシリーズ初出演。また、2020年に戦隊作品に、本作開始と同年の2024年にウルトラマンの劇場版にも俳優として出演されており、本作の出演をもって日本の三大特撮に全て出演した役者の1人となった。