概要
マシン帝国バラノイアの戦闘員。
月の裏側にある基地で大量生産されている。動力源は特殊な電池。
スティック状の武器を操り、目から破壊光線、口から電磁ネットとカッターディスクを射出する。
人語を話し、人間に偽装できる能力を持つ。
大抵の身体の色は紫色だが、幾つか黒の色違いのタイプがあり、それぞれの相違点は不明。
最強の戦闘員?
スーパー戦隊シリーズや昭和ライダーにおいて、悪の組織の戦闘員と言えば「弱い」、この一言で事足りる。大抵は変身前のヒーローにも倒される程度の実力で場合によっては小学生や女性にも倒されるような醜態を見せる者もいる。
しかしこのバーロ兵は違った。強いのである。とても生身では太刀打ち出来無いほどに強いのである。
他の作品の戦闘員ならば、角材で頭部を殴られたら死ぬ。だがバーロ兵は角材どころか普通の銃弾ぐらいではピンピンしている程の防御力を備えているのである。
武装も上述の通り多くの機能を備え、戦闘員らしからぬ装備である。なんとたった1人でビルを崩壊させることすら可能。
機械音の咆哮と共に、ゴリラのドラミングのように胸板をガンガン叩いて派手な金属音を立て、相手を威嚇しながら大群で襲ってくる姿が印象的でシュールと言えばシュールだが、作中の人物にとってはシャレにならない恐怖である。オーレンジャーの力を手にする前の四日市昌平達は、為す術もなく逃げ回るしかなかった。その第1・45話で人間に襲いかかるシーンはトラウマになったチビッコも大勢いた程である。
おまけに地球人の人語をすぐに通訳できるため、人間に擬態してのスパイ活動ができたり、アチャとコチャの強化改造手術を行う、空陸両用のタコンパスを上手く操縦し、通常兵器では相手になれない程で、知能も器用さも優れている。
さらに『オーレVSカクレンジャー』では、バラハグルマの能力によりさらに強くなりオーレンジャーですら太刀打ち出来ない程であった(ただしサスケと鶴姫、三浦参謀長によって倒された)。
これらの事実から、マシン獣は主にオーレンジャーの打倒もしくは地球文明の弱体化を狙った“露払い”役としての基本運用で一貫されており、それが成功した際の隙を突いてバーロ兵の軍勢を送り込むのが、第1話時点でバラノイアで有していた必勝の戦略であった。
それを狙い続けた結果生まれたのが、歴代最強格と呼ばれる一般戦隊怪人のバラミクロンであり、終盤の地球完全征服という歴代戦隊敵組織随一の快挙である。そしてその過程でバーロ兵の性能水準維持が苛烈なレベルで繰り返されていたらしく、それにより弾かれた個体達の残骸と怨念が集結、皇帝バッカスフンドの首を狙う復讐者のマシン獣が生まれる事態も引き起こされた。
ただし、変身前のキングオージャーには倒されていたため必ずしも勝機がない訳ではない。
他作との比較
2024年現在、バーロ兵以上の戦闘力を持つ戦闘員は『特捜戦隊デカレンジャー』のイーガロイド、『海賊戦隊ゴーカイジャー』のドゴーミンぐらいであるが、どちらも数が少なく、前者は大量生産は可能であるものの数を揃えようと思ったら販売者であるエージェント・アブレラに相当の金を支払わなければならず、後者は絶対数そのものが少ない上に皇帝親衛隊が前線に出なければ戦闘する機会もそう無い。
『魔進戦隊キラメイジャー』では闇エナジーを注ぎ込まれてパワーアップしたハイパーベチャットが登場したが、これはヨドンナによる一時的ドーピング効果に過ぎず、平常時から高度な戦闘力を持つバーロ兵にはやはり遠く及ばない。
そもそもイーガロイドやドゴーミンが上級戦闘員という位置付け、ハイパーベチャットは物語中盤から登場した強化型なのに対し、バーロ兵は第1話から登場し、何の強化も施していないただの一般戦闘員に過ぎないというのが恐ろしい。しかもバラノイアの基地から常に大量生産されているのだ。
総合的に見ると史上最強の戦闘員と言っても良いかもしれない。
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歴代スーパー戦隊の戦闘員