「個性を捨てたバンドなんて死んだのと一緒だよ」
「バラバラな人間の個性が集まって それがひとつの音楽になるんだよ」
曖昧さ回避
- 映画『KING OF PRISM』シリーズの登場人物⇒山田リョウ(KINGOFPRISM)
2022年10月以降、アニメ『ぼっち・ざ・ろっく!』の放送にともなって投稿イラスト数が激増、その結果タグの混在がみられる。検索の際は
「山田リョウ(ぼっち・ざ・ろっく!)」のタグ検索だけでなく、
「ぼっち・ざ・ろっく! 山田リョウ」のようなand検索、
「山田リョウ」のタグ(部分一致)検索(※新規投稿イラストはぼざろ関連がほぼ100%のため逆に有効)
が推奨される。
概要
『ぼっち・ざ・ろっく!』の登場人物。
登場時は高校二年生だったが3巻にて三年生に進級、7巻にて卒業し現在はニート。「結束バンド」のドラマーである伊地知虹夏とは同じクラス。小学校から同じ学校ではあったが、交友が始まったのは中学2年の文化祭で後述の前所属バンドの演奏を見た虹夏が演奏の上手さを知って声をかけた時から。それまで虹夏は名前を知っている程度だった。
中学時代は虹夏とは別のバンドに入っており、同じバンドを組んだのは高校になってから。共にライブハウス「STARRY(スターリー)」でバイトしている(主に受付担当)。
プロフィール
人物
ユニセックス(中性的)な外見に、無口で無表情といったミステリアスな雰囲気を纏う少女。
「結束バンド」のほかの三人より高い身長、後藤ほどではないにせよ「大きい」という設定(参照)の胸、水着回で披露されたほとんど運動していないにもかかわらず見事な腹筋など、イケメンで天性の肉体美の持ち主。
文化祭のメイド喫茶では唯一執事姿を見せており、一目ぼれした喜多郁代を筆頭に、女性を魅了することもしばしば。
ただし、その内面や言動は変人そのものであり、本人も言われると喜ぶなど自覚があり、それを誇りに思っている。
極度にマイペースで場の空気も読まないことが多く、奇行や勝手をしてはよく虹夏に物理的に突っ込まれている。
ただし、中学時代に超マイナーな曲を文化祭で演奏したときは、会場がお通夜状態になったらしく、今でもその夢をたまに見たりするなど、繊細なところもある。
また、実はビビリという一面もあり、遊園地でジェットコースターに乗った際は腰が抜けて立てなくなり、また自動車教習所ではS字カーブで脱輪して以来、技能教習を避け続けていた。
自動車漫画に影響され技能教習に再挑戦するも結局失敗し、「教習所やめる」などと言い出している。
どうやら、命に関わるものが苦手なようで、お化け屋敷ではかなり余裕を見せていた。
原作者によると、好きな食べ物はカレーだそう。
上記の通り無口で無表情な事が多くアニメ公式のキャラ説明では「クールで孤高な高校二年生」と書かれているが、その変人っぷりを見ればわかる通り感情が乏しいわけでなく照れたり驚いたり、変顔をキメたりなど表情はむしろ豊かな方である。
実家がかなり裕福(病院を経営し、観光地に別荘も持っている)なので小遣いは多い(数十万する私物も複数有している)にもかかわらず、そのほとんどを楽器につぎ込むほど金使いが荒く、万年金欠。そのために人に金を借りることが多いがあまり返さない。
昼食代が足りなくなり、草を食べてやりすごすこともあり、これにはひとりからドン引きされていた。一方で喜多から「ワイルド」と逆に惚れられていた(なお、原作ではそのせいで腹を壊していた)。
金にも汚く、後藤ひとりのビジュアルとスタイルのよさに気がついたときには「ダイヤの原石だったか」と目に「¥」を浮かべながらギラつかせ、ミュージックビデオの再生数稼ぎに利用しようとしたことも。また、アニメにおいてはただの結束バンドをリストバンドと言い張り物販で販売することを提案したのは彼女である(原作では虹夏の提案)。
アニメでは「(バンドらしい事として)ファンクラブの設立」という虹夏の提案に対して、
「年会費1万円」「ファンクラブの会員特典で年一に材料はファン持ちのタコパ開催」というあまりにも自分が得しかしない提案を出すなどより強調されている。
1巻にて作中で初めてひとりから食事代を借りた際は「来月返します」とは言ったものの、八月末の江の島旅行の時点でまだ返してない上、江の島エスカーのチケット代とソフトクリーム代(アニメ版では原作のソフトに加え塩ソフトも合わせ2個分)をひとりに借りており新たに借金を積み重ねていた。
結局実際に返したのは秋になって廣井きくりと共に伊地知星歌にバレたときのことであった(2巻)。のちにトゥイッターで「いいね」を得るため、高価な機材を購入しては即売り飛ばしていることも発覚している。
6巻では、虹夏より金銭トラブル回避のため貸し借り禁止と厳命されるも、喜多や恵恋奈といったファンに奢ってもらうという、言葉の抜け穴をついた悪い方向に進化。特に喜多については喜多母に「後藤というクズ男に弄ばれている」と誤解される一因となったため、喜多の家出騒動の解決後、虹夏と星歌に迫られ鬼シフトで返済する羽目になってしまった。
さらに7巻では高校内でも多数の生徒に借金していたことが発覚。卒業を機にうやむやにしようと考えていたようだが、親からの卒業祝い金すべて使い返済することになった。
虹夏以外に友達はおらず、基本的にオタク気質な陰キャ。古くから付き合いがあるが、お互いに長く一緒にいたためか、少し互いに依存気味。
下記の自動車教習所も、虹夏が通い出して会える機会が激減した寂しさが通い出した動機だったりする。
当初ひとりからは同類意識を持たれるも、休日には一人で服屋や飲食店を巡ってるなどという話を聞き「あっ違う! 一人でいるのが好きな人だ!」とトラップ扱いされている。
実際、虹夏から遊びに誘われても、気が乗らなければ「祖母が峠だから」などという嘘を平気でついて断ることもある。
一方でひとりとは音楽性が合うらしく、作詞・作曲では互いに影響を与え合っている。ただしリョウのマイペースな悪い面も影響を与えており、虹夏がたまに頭を抱えている。
陽キャはともかく気合の入った体育会系、テンションの高いオタクは苦手のようで、大山猫々や日向恵恋奈を相手にした際は露骨に距離を取っていた。
また特殊な脳みその持ち主で、一夜漬けで偏差値の高い高校に入学したにもかかわらず、現在は中一の学習範囲もおぼつかない。脳みそが小さすぎて頭の中で転がる音がするなど、後藤ほどでなくともそれなりに人外じみているのかもしれない。
勉強すれば今度は音楽のことを忘れてしまうらしく、作中では一夜漬けで留年の危機を回避するどころか全教科ほぼ満点に近い結果を出すも、意識が高くなりすぎ「バンドやめる」「東大受験するから」などと言い出してしまうなど、影響されやすく調子に乗りやすい。基礎スペックは高いが、容量が少ない。
教習所通いを始めた際も、バイト、スタジオ練習、教習所といった過密スケジュールに頭が働かなくなり、満面の笑顔で接客するという状況に陥っていた。
なおこんな頭脳ながら偏差値の高い高校を無事卒業できたことについて、卒業式後に母親と担任教師が不穏な会話を交わしていたことからある疑惑が生じている。
高校卒業後は「バンドしてバイトして勉強するなんて無理」とのことでニート予定……だったが、母親が自立させるために仕送り無しで一人暮らしさせることを考えていることを知り、それ以降はスタジオに入り浸ってその話題を回避している模様。
なお、ロックを始めたきっかけは、幼少期から溺愛してくる両親への反抗心。「グレたと思って過干渉しなくなるかも」という目論見だったが、現在に至ってもなお溺愛されている。
なお、親に反抗はしているものの、別に嫌っているわけではなく、家族で出かけたりしているなど関係は良好。自身のマイペースな領分を侵されたくないといった感じ。
廣井きくりのファンであり、ライブ中の奇行も含め憧れている(「顔面踏んでもらったのも良い思い出」とのこと)。2巻で「SICK HACK」のライブを鑑賞した際は流れるようにサイケの魅力を語り、喜多からは「こんな流暢に喋れたんですね!?」と驚かれていた。ほかにも好きな話題になると早口で知識を披露してくるなど、オタク気質なところがある。またクズ同士シンパシーが合うのか伊地知家に結託してメシにたかりに行ってるすることもしばし。
「世界のYAMADA」というハンドルネームでSNSをしているほか、オンラインゲームにおいても同様のハンドルネームを使用している。某イカスミゲームでは煽りプレイをかましてくるなど、対人ゲームにおけるモラルは欠けている模様。
劇場総集編ではアニメ本編で見られた表情豊かなシーンの多くがカットされている為、無表情キャラが強調されている。
山田メソッド
恵恋奈と猫々へ500円で売りつけた「一ヶ月で100曲弾けるようになる!」という情報商材。その実はネットのギター講座を印刷してるだけ。
ただし、そもそも何を参考にしたらいいかさえわからない素人に的確な講座を教え、またリョウ自身が演奏した課題フレーズや運指の動画もついてくるなど、バカにできないものだったりする。
実際、文化祭のライブでひとりのピンチに喜多がアドリブでつなげたのもリョウが教えていたからであった。
なお、結果的に恵恋奈と猫々の「エレ&ネネ」の初ライブはいまいちな結果に終わったが、「練習ではちゃんとできてた」「こんなんでも頑張ってた」とフォローを入れており、指導するうちに苦手な二人にも愛着が湧いたようである。
「結束バンド」への想い
元々は別のバンドで活動していたが、売れることを意識し、歌詞が売れ線ばかりになったためそれが嫌になり離脱(前のバンドも結局解散している)。バンドそのものが嫌になっていたところに虹夏に声をかけられ、「結束バンド」を結成した。
そういう経緯もあり、「結束バンド」にかける情熱は強いという意外な一面がある。
1巻では同じく売れ線の歌詞を意識し迷走していたひとりに上記の過去を伝え「個性を捨てたバンドなんて死んだのと一緒だよ」と諭している。
2巻にてぽいずん♡やみに「結束バンド」を『”ガチ„じゃないですよね』と評された翌日、ロックフェス「未確認ライオット」への出場を決意する虹夏に対し当初は「皆が出たいならいいよ」と冷めた態度を取っていたものの、他3人が乗り気であることを知ると「実は私も」と言い出し、「素直じゃない」と呆れられていた。
3巻ではフェスに向けて作曲に励むも、「結果がだめだったら皆バンドをやめるんじゃないか」という思いからスランプに陥り、一時は学校、バイトを休むほど追い詰められてしまう。
なおこの間、どこか遠くに旅に出よう思いつつ準備中に面倒になり、結局自宅の庭先でキャンプをしていた。本人いわく「ゆるきゃん」。
様子を見に来たメンバーとのセッション、そして虹夏による怒りのバックドロップを受け、スランプを脱出。虹夏に「そこまで結束バンドの事思ってたなんてね」と冷やかされると「そうだよ。知らなかったの?」と満面の笑みで答えた。
その後、ブッカーによって適当にバンドを寄せ集められたライブに出演した際、詳細を確認しなかったことに責任を感じ落ち込む虹夏に、いつかのお返しとばかりに手刀を食らわせると、「そのくらいで萎える私達なわけないじゃん」「ここにいる客を全員ファンにするライブしてやりゃいいんでしょ」と鼓舞した。
上記のようにバンド内ではマイペースが良い意味で働くことが多く、プレッシャーに潰れたり焦ったりするメンバーにアドバイスを贈り、リラックスさせる場面が多い。
きららファンタジア
『ぼっち・ざ・ろっく!』参戦で、★4の土属性のアルケミストとして実装された。
★4アルケミストだがDEF中ダウン・SPD中ダウンをクラススキルに、とっておきでもDEF中ダウンを持つ★5にも匹敵する強力な能力の持ち主だが、何とクラススキル・とっておき双方に、「自分のリキャストを増やす」という特徴を持つ初のクリエメイトである。
アルケミストの汎用ぶきを活用するなどして活躍させたい。
2022年11月7日、『きららファンタジア』サービス終了前の復刻イベント「リアリストたちの未来」開催に伴い発生した不具合の補填として、「★4コールチケット」が一部のユーザーに配布されたため、これを持っていれば指定して召喚可能になった。
余談
- 名前の由来はASIAN KUNG-FU GENERATIONのメンバーである山田貴洋から取っている。
- アニメ版では以前に所属していたと思われるバンドの写真がポスターに載っている。「ざ・はむきたす」というバンド名で3人組のガールズバンドと思われ、メンバーの描写は原作で2コマだけ出たものが踏襲されている。
- 上記の『きららファンタジア』での衣装は胸元と腰から下が大胆に開いたセクシーな衣装であり、見た限り下に何も着けていない意匠である。
- 原作1巻第3話までは現在とキャラデザが異なり、目が丸っこく胸の大きさ強調されている。言動も現在のような傍若無人というより天然味がある。これは原作者のはまじあきが山田がぼっちに奢らせた辺りから可愛く描くことを諦めたからだそう。「3話までのリョウさんは暗殺されて今は影武者なの?」とも語られている。
関連イラスト
制服姿
制服&セーター姿
ライブTシャツ姿
私服姿
メイド服(秀華高校文化祭)
執事服(秀華高校文化祭)
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